
ふとした思いつきで、令和3年下期の第二種電気工事士の試験を受けました。完全独学です。
先日、道から免状が届きましたので、備忘録を書いてみます。
1.試験日程
R3年下期試験の申込みは、お盆明け~8月いっぱいくらいの期間でした。
郵送とネット申込みがありましたが、ネット申込みのほうが色々楽かと思います。
【用意するもの】
①写真 … スマホでOK
②受験料 … クレジット納付OK
筆記試験が10月24日の午前 or 午後、技能試験が12月18日 or 19日でした。
受験票が届くまで日程・時間はわかりません。
2.筆記試験
申込んでしまったので、勉強します。
筆記受験にあたって、参考書を1冊用意しました。
各所で評判の良い、オーム社の「すぃ~っと合格」シリーズ。
これにプラスして、ホーザン社の「電工試験の虎」とそのYoutubeチャンネルを参照する形です。
「電工試験の虎」は、スマホやパソコンで見ることができるので、かなり重宝しました。
過去問を解くのが資格試験の定石だと思いますが、数年分、公式で公開されていたと思いますので、こちらは参考書までは用意しませんでした。
過去問に対する解説が必要なら用意すればいいかなと思います。
何だかんだ1週間前から本格的に勉強開始でなんとかなりました。
自己採点では94点だったので、そそくさと技能の準備を始めました。
合格発表は、およそ1ヶ月後の11月下旬でした。
技能試験の受験案内と受験票を兼ねた合格通知ハガキが届きます。
3.技能試験
未経験者が技能試験を事前練習ゼロでパスするのは流石に厳しいと思います。
なので、練習用の資機材が必要です。
技能試験の問題については、毎年13問の「候補問題」が公開されており、当日はその13問のうちのどれかが出題されます。
細かい条件が変わったり追加されたりしますが、基本形は同じです。
試験時間40分以内でそれぞれの問題をしっかりこなせるようになればパスできます。
なお、またしてもギリギリスタートで、練習時間は3日でしたw
【用意するもの】
①工具類
会場での貸出はありませんので、買うなり借りるなりで調達する必要があります。実質受験料。
会社とか身近で貸してくれる人が居ればラッキー。甘えちゃいましょう。
自分はアテがなかったので揃えました。後で紹介します。
②器具類(ランプレセプタクルやコンセントなどなど)
メルカリで調達。1セット用意すればほとんど再利用可能です。
足りなかったり壊れたりしたものはホームセンターで単品入手できます。
(以前に受験した人が、不要になって出品しているものがけっこうあります)
③電線類
ネットショップで調達。
ホームセンターで揃えようかと思ったのですが、意外と必要な電線が揃わないもので…。
自分は、13問を各1回ずつ制作できるセットを買いました。
結局6問しか練習しませんでしたが…。
工具・器具・電線がまとまったセット販売もあったりしますので、各自必要なものをチョイスすれば良いです。
特に工具は、ホーザンのセットをチョイスする人が大多数とかなんとか…。
問題が事前に公表されており、正解も分かっている技能試験において、時間内に正確に作業をするというのが大きなポイントになります。というかほぼそれが全てです。
まずはしっかり制作できるようにして、効率を追求していくのが良いと思います。
結果は、一本電線の長さ間違えというヒヤリハットがあったものの、無事合格でした。
4.免状申請~交付
年明け1月下旬、技能試験の合格通知が来ました。
免状申請・交付に、この合格通知が必要です。
そこそこ時間がかかると聞いていたのですが、2週間くらいで届きました。爆速。
4月から免状がカード型に変わるらしく、申請を待っている人が多い=空いていたのでしょうか…。
【用意するもの】
・申請書
・(北海道なので)北海道収入印紙
・写真 … 免状に貼付するものなので証明写真機で
5.工具箱の紹介
今回の受験にあたって用意した工具類のご紹介。
セットではなく、単品で揃えました。
①リングスリーブ用圧着工具
必須。ツノダ TP-R
②VVF ストリッパ
準必須。ツノダ VAS-230。
③プラスドライバー #2
必須。ベッセル 220-2-100。
④マイナスドライバー 5.5mm
準必須。ベッセル 220-5.5-100。
⑤ペンチ
必須。ツノダ TH-103DG。
⑥ニッパー(大)
ツノダ TH-302DG。
なくても良かったかな。(ペンチでまかなえた)
⑦ニッパー(小)
プラモ工具箱から引っ張り出してきたやつ。
小さい方が結束バンドを切るのに取り回しやすいので。
⑧ウォーターポンププライヤ
問題によっては必須。実家から拝借。
⑨スケール
30cmくらいのものが1本あると便利です。
精度は求めないので、100均で十分。
⑩コンベックス
最初の材料確認であると便利。
作業中は要らないかな。
⑪マスキングテープ
あると何だかんだ便利。
⑫油性ペン
電線への印付けが認められています。
問題によっては、油性ペンで印を付けると作業しやすいかもしれません。
⑬工具入
工具一式をまとめて入れるものは必要ですよね。
アストロのツールバッグ(TB776)がいい感じでした。
⑭小物入
リングスリーブや接続コネクタを一時入れするトレーを用意しました。
両面テープを使って机に仮止めしたりする方法もあるそうです。
小物類を失くすと大幅なロスになります。
⑮結束バンド
電線をリングスリーブへ入れるとき、結束バンドで縛ると入れやすいです。
ホーザンから、合格クリップなんていう専用ツールもあるくらい。
こんなところでしょうか。
ツノダ愛好家なので、できる限りツノダで揃えています。
そのほか、練習用にアストロのカッターマット(Lサイズ)を用意しています。
試験会場の作業スペースが狭いことを見越して、カッターマットの上で作業できるようにしてくと良いです。
6.諸費用
受験でかかった費用をまとめてみました。
くだらないものも含め、一部概算で全部入れてます。
(1)受験料
受験料 9,300 (ネット申込)
事務手数料 300
(2)筆記試験関係
筆記参考書 2,090
上靴 700 (会場による)
交通費 0 (まさかの会場徒歩圏内)
(3)工具関係
カッターマット 1,200 (アストロ)
圧着工具 3,511 (Y!)
VVFストリッパ 2,000 (Y!)
送料 900 (Y!)
+ドライバ 430 (ヨドcom)
-ドライバ 370 (ヨドcom)
ペンチ 977 (ヨドcom)
ニッパ 876 (ヨドcom)
スケール 110 (ダイソー)
マスキングテープ 110 (ダイソー)
油性ペン 110 (ダイソー)
ツールバッグ 1,000 (アストロ)
小物トレー 110 (ダイソー)
電工ナイフ 600 (JAK)
(4)技能試験関係
器具セット 3,500 (メルカリ)
電線セット 5,780 (Y!)
交通費 500
(5)免状関係
証明写真 800
収入証紙 5,300
簡易書留 400
合計 : 40,974 円
ここから一部ポイント還元があったりするとはいえ、約4万強はかかってしまうようです。
それでも、一般に約5万円と言われているようなので、それよりは安く済みました。
(電線セットをケチった分なので、たくさん練習する場合は結局同じくらいになりますね。)
ストイックなくらいケチれば3万円台もいけそうですが、その分練習を疎かにしてパスできなかったら目も当てられないので、ほぼ最低ラインかと思います。