シリーズ　『現場監督』

男は今日も５時に目が覚める
窓の外は・・・



薄曇りであった
５時半に血圧、血糖の検査
男は女性看護師さんに耳たぶをいじられる
「ちょっといたいですよぉ～」　パチン！
ほとんど痛くない

「うん　１００きってまっすね♪」　その声に安堵する男

その後、おもむろに携帯をとりだし、デザリングの設定を行う
ノートパソコンの電源をいれながら「Ｓｕｒｆａｃｅ　Ｐｒｏ　３が欲しいなぁ」　とつぶやく
そう　男のパソコンはかなり古い
まだ順調に動いているので、新機種への更新申請ができないのだ

「パチパチ」　　と　キーボードをたたく音
男は仕事をしていた




外はかなり明るくなっていた
二重窓の向こうから、かすかに重機のエンジン音が
時計を見ると８時過ぎである



抜けるような青空のもと、小さいショベルと大きなショベルの２台が動いている
黄色のショベルは山のふもとでダンプに砂積みをしているようだ

このあと、写真右側の丸たんぼうを、これも器用に坂道に並べていた
男は今日も忙しい
栄養講座の受講、リハビリのウォーキング、そして気晴らしの仕事・・・
テレビをつけても、どのチャンネルも同じ事件、同じ事故の報道で面白くないのだ
ゆるゆると仕事をしているほうが時間がつぶれる

昼食後、軽く昼寝をする男
最高の時間である
会社ではこうはいかない
やはりここは最高の環境なのか？



１４時過ぎ
お日様もかなり西に動き、建物のこちら側に影が
小さいパワーショベルは朝の位置からかなり掘り進めていた
大きいパワーショベルも丸たんぼうを並べたあと、別の場所を掘り進める


１６時

男の監督部屋からは、逆光のため現場が見えない

１８時



夕陽も山に近いところまでおりてきた
この時間にはパワーショベルも動いていない
砂地があらわになった山肌に静寂が戻る・・・
明日もまた同じ光景が広がるのだろうか


いつまで続くのかわからないが、明日もパワーショベルは動き続けるだろう
山がなくなるまで・・・

しかし　　

男は明日、「現場監督」ができない

なぜか・・・














そこには妻の運転するクルマで、この建物を後にする　男の姿があった・・・

シリーズ　『現場監督』　


　　完







と　いうことで、なんのオチもありませんでしたけど、今日、急きょ退院となりました（笑
べつに看護師さんに悪いことして追い出されたわけではありませんので(^^ゞ

ほんと　２週間ほどでしたけど、看護師の皆さんにお世話になりました
感謝感謝ですね

最後はナースセンターからみなさん廊下にでて、見送ってくれました（笑

そして　仕事が終わってから病院へ通ってくれた嫁はんにも、大きく感謝です(^-^ゞ



変なブログをあげて、皆さんにご心配をおかけし、申し訳ありませんでした<(_ _)>

明日は家で・・・
仕事します（爆