それは昨日のことであった
「お先に♪」
男は上司に声をかける
上司も「われわれもあがろうか」 と女性たちに声をかける
めずらしく、今日はみな早上りである
男は愛車に乗り込み、エンジンをかける
陽も暮れた夕方である さすがに冷え込む
男の愛車も冷えているので、アイドリングがいつもより「ガラガラ」と大きめの音である
シートヒーターを「HI」にセットし、走り出す男
30分ほどが経過しただろうか・・・
街の灯りを遠くに見ながら、高架橋を走る男の愛車があった。
この先で合流がある
車は多いが流れが滞ることはなかった
そこからさらに30分
男は金沢市内中心部にいた
イルミネーションが眩しい
夜の片町
さすがに3連休の後である
人影はまばらだ
ではあるが、車は渋滞していて動かない
男は携帯を取り出し、操作を始めた
どこかへ電話をしているようだ
スピーカーから微かに声が聞こえる
「今、友達とごはん食べてる」
若い女性の声だ
どうやら フラれたようである
いい年こいたおっさんが、なれないことをするとこうなる
という典型だ
男は気を取り直して愛車を進める
渋滞を抜けてから10分
とあるお店の前に立つ男
そこは

Noodle kitchen TERRA さんである
Noodle kitchen・・・
らーめんではないのか?
いやらーめんである
しかし、男には似つかないおしゃれな雰囲気である
お店の雰囲気もおしゃれである
このお店のこだわり
それは

だそうだ
トッピングの鶏チャーシューもおいしい
さらに、特性スモークエッグがまたおいしい
まるでスモークチーズの様な味わいである
上品な鶏だしのスープとよく合う
生野菜も味のリセットにちょうど良い
「ごちそう様!」
そう言い残して店をでる
はく息が白い
男は満足していた
5分後 男は
凌駕堂さんの前にいた
「え?」 っと思われるかもしれない
じつは
凌駕堂さんは、TERRAさんとは直線距離で数十メートルなのだ
そんな立地条件のところで男が凌駕堂さんをスルーするはず・・・
え?
距離の問題じゃない?
そうなの???
まぁ いいや
男はお店に入る
若い店員が「おひとり様ですか?」 「こちらへどうぞ」
店員に促されるままカウンターに座る男
ここは貝だしとんこつのお店である
とんこつとはいえ、スープはあっさりしている
メニューに目をとおし、店内を見渡す
「あった あれだ」 男は心の中でつぶやく
そう
冬季限定メニュー
「かにみそとんこつ」である
そして これが
「かにみそとんこつ」である
青梗菜と香箱かにがトッピングされている
最初にスープをすする
あっさりしたとんこつにわずかにかにみその風味がただよう
麺をすする
もちしこの中太丸麺がおいしい
さらに麺をすする
するとかにみそのほのかな香りが鼻を抜けていく
しばらくして、何気なく底の方の麺をひっくり返す
すると どうだ
かにみそがたっぷりと麺に絡んでくるではないか!
男は衝撃に襲われた w(▼o▼)w Oh My ガッ!!
やや透明感があったスープが一気にかにみそ色に変わる
ほのかな風味ががっつり! に
これはもやは、濃厚なかにみそ そのものがスープである
「うまい♪」
男の手がとまらない!
そして・・・
完飲♪
知ってる人は少ないが、どんぶりの底に少しスープを残すのが男の流儀である。
それがこの状態に
「あっ 色が変わったとこ、写真撮るの忘れた」
いたしかたあるまい。
男は「かにみそとんこつ」に魅了されていたのだから・・・
男が食べ終わる頃、店内には5人ほどの待ち客が
「ごちそう様」
男は余韻にひたる間もなく席をたつ
値段は張るが、また食べたいと思う男
愛車を駐車場がからだす
そして
これ に続くのであった・・・
Posted at 2014/01/15 12:27:53 | |
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