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2009年04月24日

AUDI S3試乗

AUDI S3に試乗してきました。
今回も、ディーラーより閉店前に借り出して、開店時に返すパターンです。
借りたその日に、中央高速~東富士五湖道路~東名高速~自宅の高速主体のコースを。
翌早朝に、東名高速~ターンパイク~温泉~富士山スカイライン~中央高速~ディーラーの温泉&富士周遊コースを。
走行距離は190と385の合わせて575キロ。
今回も結構走ってしまいました。


ハンドル
TTS同様軽いです。きっちり左右に1周半回り、Ver.Rより小回りが利きます。

アクセル・パドル
TTS同様、ギアが天井から強いゴムで引っ張られているかのように、上へ上へと行こうとします。
その分発進時にもたつく感じがあり、逆に踏みすぎるとドッカンと加速してしまい、踏み加減の慣れが必要そうです。
中速域から加速したいときも、それなりに踏んでやらないとシフトダウンしてくれないのですが、ATモード時でも、パドル操作でシフトダウンしてやれば、アクセルを多めに踏む必要もなく加速を開始してくれます。
通常の追い越しなどでは、これで十分でしょう。予期せず、もっと加速が必要になった場合は、パドルを落とすもよし、アクセルをキックダウンするまで踏んで、ECUに最適なギヤまでシフトダウンしてもらうもよしです。

このバドル、通常は5秒くらいでATモードに戻るのですが、坂道でエンブレをかけているときは、坂道であることを検出してか、そのギアを維持してくれます。これはTT3.2でも同様です。
また、峠でそれなりに攻めているときは、ATモード状態でのパドル操作を続けても、通常より長めにMTモードを維持してくれるようで、ATモードに戻ってしまうことはありませんでした。
TT3.2もその傾向はありますが、TTSやS3はその傾向がより強いように感じました。

ATモードの一つのSモードについてですが、シフトアップやシフトダウンのタイミングを高回転にずらすだけのようで、ブレーキングでブリッフィングを当てながら回転を維持してくれるようなロジックは付いていないようです。
峠やサーキット場などで攻めるときは、Sモードを選択するよりは、パドル操作によってシフトダウンして、回転を維持したほうがよいようです。
このような場合、シフトアップはレブに当たれば勝手にシフトアップしてくれますので、シフトアップはECUに任せて、シフトダウンにだけ専念すればよいと思います。これは996や986と同様です。(997,987はレブの動作が若干異なります。)

ブレーキ
決して大口径なローターではありませんが、この車種としては十分な制動力を持っていると思います。
3.2L-A3を高速道路で試乗したことがありますが、○30辺りまでは出るものの、そろりと踏んで速度を落としてから踏み足さないと、何が起こるか分からない"おっかなさ"がありましたが、このS3では、同じシッチュエーションでタイヤマークを付けられるくらい踏みこむことができます。

サスペンション
今回試乗したS3には、マグネティックライドのオプションは装着されていませんでした。
ガチガチに硬くもなく、柔らかくもなく、通常の走行ではそれなりに張り切って走っても十分カバーできる腰は持っています。
かなりの高速コーナーでのウネリなどで、内に食い込むようによれる感じはありましたが、よけいな電子デバイスが入っていない分、挙動が予測できるところもあり、そう悪くはないです。
TTSのマグネティックライドがもともと硬めな設定のためか、ノーマルとスポーツモードでの差があまり感じられなかったのですが、S3の場合、どのようなセッティングになっているのか乗り比べてみたいところです。

因みにS3のマグネティックライド、2010年モデルの車両からTTS同様標準装備されるそうです。
これから注文するS3については、2010年モデルになるそうで、マグネティックライドは必ず付いてくるとのことです。

S3のほう、販売も好調のようで、その背景として、革シート、HDDナビ標準で\515万の価格設定にあるようです。
A3の2.0TFSI QuatrroにNaviや革シートのオプションを選択すると、S3と大して変わらないお値段になってしまうそうで、S3でガンガン走るぞ、というお客様よりは、価格差が無いならこちら、というお客様が多いようです。
S3にマグネティックライドを装着されるお客様がほとんどいないそうで、頷ける現象です。
そのようなA3からの流入客を考えると、マグネティックライドはオプション設定のままのほうが敷居が低くていいように思うのですが。。。

4WD
第4世代のハルデックスは、A3やTTのハルデックスに比べて明らかにアドバンテージです。
走行性はTTSとそん色ないくらい走ってくれます。
違いはパワーと重量、タイヤの差からくる差分くらいでしょう。
TTS試乗のほうで、上りのフル加速途中に、後ろのシート付近全体から、”シャー”という音が聞こえてくることがあることを書きましたが、S3も同様でした。
やはりトラクションがリアのほうに多目にかかっているときの機械音なのでしょう。


走りについてです。

初日のルート、かなりの高速巡航コースです。
中央高速の相模湖を超えてから大月まで、比較的路面状態の良い高速コーナーが続きますが、サスの腰の弱さは感じるものの、予測のつく挙動で、無難に元気よく駆け上っていくといった感じです。
2L+ターボの組み合わせ、通常の走行であれば、同じコースでも10km/Lは軽く超えることでしょう。
気合を入れて走ると燃料冷却が入ってしまうのか、初日のECU表示の平均燃費が5.1km/L、二日目が5.7km/Lの値。
それでも国産車よりはいいのかも。

さて、東名青葉から御殿場まで、追い越し車線に居座る車が少なかったこともあるのですが、TTS試乗時の時間より1分早く、TT3.2の最短時間より4分早く到着しています。
これにより、S3がTTSより早いという訳ではありませんが、私のTT3.2よりは明らかに速いです。
しかしながら、大井松田を過ぎて左右ルートに別れてからのコーナーでの速度は、思ったほどは出ておらず、TT3.2やTTSより70キロ重いことや、タイヤ幅が20mm狭いことも要因なのかもしれません。

ターンパイクを駆け上がっていくときも、TTSよりは最高速度で10キロ遅いが、TT3.2よりは10キロ速く、下記スペックの差分がそのまま現われているような結果です。
項目S3TTSTT3.2
パワー256PS/6000rpm272PS/6000rpm250PS/6300rpm
トルク33.7kgm/5200rpm35.7kgm/5000rpm32.6kgm/5000rpm
車重1540kg1470kg1470kg
0-100km/h5.2sec5.5sec5.7sec
タイヤ225/40R18245/40R18245/40R18


総評
TTSとつるんで走ると、高速道路の直線区間ではほとんど互角で、コーナーに差し掛かると、少しづつ離されていくくらいの走りをしてくれるでしょう。
スタイルもA3より精悍に見え、それでいて威張った感じもないので、社用車としてお客様のところに乗りつけることもできるでしょう。
また、町乗りの乗り心地はA3と大差もなく、5枚ドアが付いていて、奥様にも、買い物や子供の送り迎えに、なんの違和感もなく乗りこなせることでしょう。
それでいて、休日に思いっきり走りたい、というお父さんの要求に対しても十分に答えてくれるオールラウンドな車に仕上がっていると思います。
駐車場や予算の都合で1台で賄いたい、という方にはお勧めです。


私も、TT3.2とコルトをS3に乗り換えて、もっとスポーティな車にも乗りたい今日このごろ。(^^;


前からの写真です。大観山の駐車場です。
車は一台もいません。ターンパイクを上って行く時も、すれ違う車も、前を走る車もいません。
土日祭日には考えられない風景ですよね。


後ろからの写真です。
左側に2本の細めのマフラー。もう少し演出してもいいのになあ。


前からのアップです。
虫がぼちぼち張り付く季節になりました。
もう少し暖かくなると、ひと走りした後は、髭オヤジのようになります。


運転席周りです。
シートはアルカンタラが標準装備されます。
すわり心地はいいのですが、張り切って走ろうとすると、全体的に開いた感じがあって、上体がシートの中でぶれてしまい、ホールド感は甘く感じました。


リアシート周りです。
この手の車としては高級感があります。
中央にもシートベルトが付いていますので、乗車定員も5人と、いざというときに重宝しそうです。


コクピット周りです。
Naviの画面がフラッシュで反射してますが、HDDで12SEGにも対応しているようです。Naviの立ち上がりは非常に速いです。
HDDにはCDが何枚かローディングされているようでしたが、音も結構聴けます。
走行時にTVが映らない機構はキャンセルされていませんでした。
これがキャンセルされていない状態だと、Naviの地図表示が走行中に簡略化されて、抜け道レベルの道路が表示されないため、抜け道を多様するドライバーには使えない状態なんです。
詳細は[TT32]Navi & TVキャンセル(その1)[TT32]Navi & TVキャンセル(その2)をご参照下さい。


シートのホールドが甘い分、膝で体を固定するのですが、赤丸部分が平らのように見えるのですが、ちょっとしたでっぱりですぐに膝が痛くなってしまいます。
何かプロテクトを当てる必要がありそうです。


元箱根の岡田屋にて朝風呂。
恒例の一枚です。


車を戻す前の給油所にて。
借りたときの走行距離が3414だったので、585キロ走った計算に。
今回の試乗での平均燃費が5.1km/Lと5.7km/L。
エコランすれば倍以上は走るのでは?



関連ブログ
TTS試乗
[TT32]マグネティックライドの憂鬱
TT2.0T vs TT3.2
ブログ一覧 | 試乗 | クルマ
Posted at 2009/05/05 03:22:07

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