[2008/6/4投稿]仕事が忙しく書きかけで放置状態でした。
カービューニュースの
こちらを見て応募しました。
至って基本的なレッスンです。無料です。
自動車メーカー主催のレッスンとは視点が違って、タイヤメーカーらしいレッスンでした。
自動車メーカーでは、搭載している最新デバイス、例えばESPやABS等の有無を切り替えてスピン体験を織り交ぜて、そのデバイスのすばらしさ体験させたり、タイムアタック、スキッドパッドに時間を割いたりで、車の性能を堪能しながら楽しんでもらうようなプログラムが用意されて華があるのですが、今回はタイヤメーカーらしく、新製品、新技術の紹介を織り交ぜながら、空気圧や磨耗といったタイヤの重要要素をパラメータとして振っての体験により、日々のメンテナンスの大切さを体験を通して実感してもらう、といった地味なレッスンです。
限られた時間でのレッスンですが、内容はしっかりと練られていて、全てを全員が体験してもらうことがコンセプトとしてあり、そのための教材もしっかりと準備しており、真剣さが伺える、良質のレッスンだと感じました。
休日にも係わらず、関係部署の管理職が上から下まで連なって参列しているのも、他ではない光景でした。
参加して、非常にためになったレッスンだったと思います。
ウェット路面でのフルブレーキング体験、スキッドパッドでのスピン体験、ハイドロプレーン体験など、是非家内に体験させたい内容だと思います。
家内主体でもう一度参加したいと思っています。
皆さんも是非参加してみて下さい。

こちらはチャイルドシート講習風景。
このあと幼児と同等の重さのぬいぐるみを抱いてのフルブレーキ体験。
徐行程度のスピードですが、慣性力の存在を実感できます。
フルブレーキでも相当なもので、いわんや衝突時の慣性力は計り知れません。
時々走行中の車で、子供がはしゃいでいたり、助手席に幼児を抱えている光景を目にしますが、どんなに危険なことか。。。
6月1日からの後部座席のシートベルトの着用義務化で減少するとは思いますが。

おもりを一面に貼り付けたヘルメット。
幼児の頭の重さを大人に換算しての疑似体験。
確か9キロ近いおもりだったような。
子供の成長に合わせて、適切なチャイルドシートを選びましょうというお話し。
因みにF1の横Gはこんなものではないとのこと。

AEDの使い方の講習。
服の上からではあるが、実際にプローブを貼り付け、電源を入れての実演。
消防訓練等で何度か実物は見たことはあるが、実演は初めて。
AEDのアナウンスや、動作ステップ、所要時間を知ることができたのは非常に有意義でした。
(以下ネット情報)
尚、AEDは、なんらかの理由によって心拍のペースが乱れて、心室細動を起こして血液を循環しようしているが、痙攣によって正常に送れない状態をプローブで検知して、その場合にのみ動作するそうです。
この状態で3分経過時の蘇生率が50%だそうです。
心室細動が検出されない場合は、動作せず、作業の終了を告げるそうです。ナムナム。
ちなみにネットで価格を調べると、海外では1000ドルくらいから買えるようですが、日本で買うと40万円くらいするみたいです。
いやあ、ボリボリですね。
個人ユースだと輸入できるのかな?

発炎筒の着火実技。
参加者全員に配られて、全員が体験。
キャップを外したのも初めて。火を点けたのも初めて。
着火部の頭薬の付いた部分をキャップの裏に貼ってある摩擦部で擦って着火します。
着火の時は自分のほうに向けないようにして、写真のように斜めにして持ちます。
垂直に持ってしまうと、ロウが垂れてきて熱~い思いをするそうです。
高速道路等で故障車の手前に置いて車に戻るときは後ずさりするように、後方からの車の動きをよく見て戻って下さいね。
また、作業終了後に、燃えカスは決して取りに行かないように、とのことです。
黄色い車が処理してくれるので、安全第一で、とのこと。

久美さんによるシートポジションの講義です。
言っていることは全くその通りなんですが、個々に実際に座らせて、しっかりと指摘してあげないと、十中八九は改善しないでしょう。
時間の都合上、致し方ないことですが、返って時間を無駄にしているような。触れるからにはしっかりと講義したほうがよいように思います。

眠そうな清水さん。
ではなくて、シートポジションについての久美さんのレクチャーを一語一語吟味している風景です。
時間をかけられない分、このパネルを車載できる小さなパネルにして配布する手もあるかな。

正常空気圧と、半分の空気圧の2台のFitを用意して、ポールを立てたコースを走行。
空気圧の違いによるハンドリングの差異を実走行で体感しました。
同時に燃費の測定を行って、空気圧が低いと燃費が落ちることを、個々に数値を持って教えていただきました。
また、サイドウォールのチョークのスレ具合で、コーナリングによってどこまで接地しているかも併せての実演です。
因みに、走行中に空気圧の違うタイヤや、アライメントのずれたタイヤを見分けられるかの質問に対して、駆動方式によって見分け方は異なるが、判るとのこと。
空気圧が0.1とか0.2くらいだと不可能みたいですが。
試乗車等で、アライメントがずれている車に出くわすことがありますが、その場でアライメントをチェックしてフィードバックをかけられないので、何時まで経っても判らず仕舞いです。
判別のポイントをもっと詳しく聞きたかったのですが。。。

ブリヂストンから近々発売されるパンク応急セット。
欧州車では、ポンプと注入剤を持ち寄って応急セットとしている車をよく見かけますが、そのセットをひとつの機械にまとめて、空気と注入剤を注入してくれるアイテム。
応急処置の迅速化という面で優れものだと思います。
ただ、この手の注入タイプは、あくまでも応急処置で、タイヤを修理できる施設まで移動したら、タイヤをフレームから外して注入液を除去し、パンク修理を改めてする必要があるとのこと。
個人的には、ポンプさえあれば、その場でジャッキアップせずに、パーマネントな修理をしてしまいますが。。。

パンクしたランフラットタイヤの体験走行。
ドリルでグリグリとサイド部に穴を開けている写真です。
さすがタイヤメーカーさん、太っ腹ですねえ。
ランフラットタイヤ、BMWあたりは、Mやアルピナを除く全車種に積極的に装着しています。
サイド部の厚みを増すことによって、空気圧がなくなった状態でも数十キロ走れます。
乗った感じ、無頓着な人にはパンクしていることすら判らないくらい走ってしまいます。
BMWでは、パンクによるタイヤの回転速度の差を検出してアラームを出すようです。
あれだけ走れてしまうと、相当抜けないとアラームを発してくれないような気がします。
GT-Rは空気圧センサーを装着していますが、途中にアンプをはさんで、電波法に合致するように色々と工夫がされているようです。海外で発売されているセンサーは、日本では使えないみたいです。
ランフラットタイヤの需要として、ハイブリット車のように、バッテリ搭載のために予備タイヤを搭載するスペースの無い車や、治安が悪く、車外に出て交換作業を行なえない国、テロ等にタイヤを打たれても、走り続ける必要のある目的の車両に搭載されていたり、検討が進んでいるようです。
レースの世界でも、1周の周回の長いレースでは、ピットまで帰り着くために、ランフラットのようにサイド部の肉厚を厚くしているようです。
先ほど触れましたが、BMWでも、Mやアルピナには採用されていません。
このランフラットタイヤ、通常のタイヤに比べてサイド部が肉厚のため、1キロ近く重くなるようですし、スポーツ走行では、この肉厚部分に熱が溜まってしまうためのようです。
この熱問題については、
こちらの「Cooling Fin」技術によって既に目処が立っているようです。
ランフラットタイヤの走行体験に平行して、スキッドパッド体験。(写真を撮り忘れました。)
2台のMark-Xに、RE050とSneakerという、適用範囲の異なるタイヤを装着して、低ミュー路の円周コースでグリップの違いを体験。
Sneakerは簡単にお尻を滑り出せるのに、RE050はかなりがんばってくれて、なかなか滑り出さず、滑り始めても直ぐにグリップが復活してしまいます。
RE050はスキッドパッド体験としては面白くないタイヤですが、通常使用では安心ですね。(実際に選択する際には、サスやフレームのセッティングや強度も考慮にいれないといけませんが。)

磨耗状態比較体験です。
新品タイヤと機械で50%削ったタイヤで、ウェットでのフルブレーキングでの差異を体験します。
機械で削ったタイヤは、自然に磨り減ったタイヤに比べてグリップがいいみたいで、実際よりも差分は小さく出てしまうようです。
しかし、機械で削ったタイヤをわざわざ準備してくるブリヂストンはすごいと、へんなところに感心させられました。

ハイドロプレーン現象の体験です。
雨の日の高速で、急いでいるときは、頻繁に浮いてしまいますが、ハイドロを体験された参加者はほとんどいらっしゃらないようでした。

テストコースの外周に位置するバンクコース。
頭を30度くらい右に傾けて見て下さい。
外から見ると
こんな感じなんでしょうか。ここまではスピードは出ていないと思いますが。
ここの外周はBMWの3シリーズで走ったことがあります。
200キロを少し越えたくらいは出させてもらっていたと思います。
コーナーに入ると頭からスーと血の気が引くのが判ります。
ジェットコースターは一瞬のことですが、こちらはコーナー侵入から抜けるまでGがかかりっぱなし。
体調がよくないと、気を失ってもおかしくない、と感じたことがあります。

レッスンを終えて、エンディングでの講師の方々の挨拶。
みなさま、有意義な一日をありがとうございました。
ご苦労様でした。
そういえば、お土産はうどんではなかった。期待していたのに。。。
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