B5s試乗から、何度か試乗の予定を入れて待ちわびていたのですが、幾度と雨と重なり、ようやく本日、B6sに試乗することができました。
今回の試乗のキーポイントは、B5sで気になった、サスとフレームの硬さです。
コースはB5sと同じ御殿場折り返しです。
交通量は、前回と同程度に,比較的大目でした。
前回同様、何箇所か工事や清掃で車線を規制していて、ここはしっかりと走りたかった、というコーナーを試すことができなかったのは残念でしたが、概ね、B6sの素性は垣間見れたと思います。 ほんとかなあ?
用賀より高速にあがって感じたことは、やはりサスペンションはB5sほどではないですが、やはり柔らかいことです。
しかし、その微妙な柔らかさの違いか、あるいはホイールベースがB5sより10センチ短いためなのか、B5sより格段に回頭性はいいです。
さて、いよいよ秦野を過ぎて、高速コーナーが始まると、柔らかめのサスながら、しっかりと踏ん張ってくれています。路面のうねりが加わっても、ふわふわしながらも、サスのストロークの中でしっかり吸収してくれて、フレームやサスがよれることもなく、きれいにトレースしてくれます。明らかにB5sよりフレームやサスは頑丈です。
車重的に、このスピードではアンダーが出るかな、と思いつつ侵入した高速コーナーでも、きれいにニュートラルに食い込んでいってくれます。
途中、M3に追いつき、そのまま追い抜くと、後ろに付いてきてくれたので、後ろの様子を見ながら徐々にペースを上げたのですが、高速コーナーで、かなり荷重のかかった状態では、かえってしなやかともいえるくらいの走りを見せてくれることが判りました。
3つ目のコーナーを過ぎたら諦めてしまったみたいで、このB6s、十分にスポーツ走行できます。
セッティングはまるで違いますが、C63ともいい勝負をしてくれると思います。
C63が剛の中の柔としてのしなやかさだとすると、片やB6sは、柔の中の剛としてのしなやかさを見せてくれるといった感じです。
ゆっくり走るとラグジュアリーに走れて、よし行くぞ!と、アクセルを踏むと、しっかりとスポーツしてくれます。
どちらかというと、硬い足回りを好んできた私には、この柔らかさで、これだけの走りをしてくれたのには驚きで、非常に評価は高いです。お値段も高いですが。(^^;
そのお値段は、2190万と、C63が2台買えてしまうかな。
クーペで年間6台程度の割り当てしかなく、それにカブリオレが1~2台加わる台数だそうで、その辺りがお値段に跳ね返っているのでしょう。
他人と同じ車はいや、という方にはお勧めかも。
【2009/03/19追記】
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B6sの対抗馬、同じコースを走った車としてC63を無造作に選択してしまいましたが、こちらとガチンコさせるなら、4人乗りクーペで価格やパフォーマンスが似通った、
CL63AMGや
997Turbo辺りなのかもしれません。
CL63AMGは、時間が無くて、高速を少しだけ走っただけですが、非常に安定した車だったと記憶しています。フレームの強度に加えてABCにより、コンフォートながらもしっかりとした安定した走行を見せてくれました。
ただ、サイズとして、B6sが5/6シリーズのサイズに対して、CL63AMGはBMWでいうと7シリーズのサイズになりますので、高速コーナーでは、もう滑り始めるの?と、車重を痛感してしまいます。
片や、B6sは、一回り小さい分、同じように攻めても、まだ行けるの?と、予想外に感心させられました。BMWゆずりの重量配分も貢献しているのでしょう。
997Turboについては、4WDというともあり、997になって重量配分もかなり改善されていて、走行性については文句なく上をいっていると思います。
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B6sのスペックはこちら。

フロントからの写真です。
B6sからバンパーに熱逃がし口?が開いています。
アメ車や国産車では珍しくもありませんが、欧州車ではなかなか見ないですよね。
うつむき加減でシャイに見えるヘッドライト。5のように、もっと精悍であってほしいなあと、唯一気になる点ですが、中身はモンスターです。

サイドからの写真です。
美しいシルエットです。
車高は1371mmと、B5sの1468mmに比べて10センチ近く低いです。
その分、着座時に、ハンドルに近く座ると頭が天井に干渉し安いです。

後ろからの写真です。
4本マフラー。
確かB6sからデヒューザーが装着されたとか。
あと、B3,5s,6sとも、オプションでLSDの装着が可能になったようです。
走りを追求するなら、是非付けたいオプションです。

ピンボケですが、車内も一枚。
ハンドルの両サイドに-/+の文字が見えますが、裏側の少し内側のほうに、レザーの下にスイッチが隠れている形でパドル操作できます。
6ATですが、しっかりとエンブレも効いてくれます。
MTモード(DレンジでのMT操作も含む)でキックダウンすれば、最適なギアまでシフトダウンもしてくれます。
Dレンジでキックダウンすると2段飛びの変速になってしまいますが、パドルボタンで1速落として続けてキックダウンすると、順次変速で2段変速も出来たりします。
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Posted at 2009/03/12 03:23:18 | |
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