FairLadyZのMTに試乗してきました。
今回は、試乗のシステムが変わったとのことで、高速での試乗はできず、一般道による所定のコースのみ。
【エンジン】
レッドゾーンは7500rpmと、比較的高回転型で、低速ではトルクはなく、大した加速はしてくれません。
5000を越えてからググッと来る感じです。
体感的には0-100km/hが4秒後半から5秒くらいだと思います。
しっかりと回転をパワーバンドに維持してあげれば、それなりに楽しく走ってくれます。
1速発進時に、VDCの横滑りランプが簡単に点灯してしまいますが、パワーが絞られてしまうようなことはありませんでした。
【シンクロMT】
シフトダウンする際に、回転を合わせてくれます。
クラッチを切って、シフトレバーをニュートラルにして、低いギアポジションに入れる操作において、ギアポジションの定位置に入れる手前にスイッチが付いているのでしょう。フェイントでギアポジションに押し付けただけでニュートラルに戻すと、押し付けた瞬間、回転を合わせにいきます。
シフトチェンジ中のニュートラル状態では、ドライバーが次のギアポジションに入れようとするアクションを起こすまでは、回転を維持しているように見受けられました。
前のギアポジションと速度から、次のギアでの予測回転数を計算して、フィードフォワード的に合わせているのでしょう。
確かにシフトダウンにおいては、H&Tの必要性はなく、とても楽チンです。
しかしながら、これに慣れてしまうと他のMT車に乗れなくなってしまいそうな危惧もふと感じてしまいます。
このシンクロ、シフトダウンにおいてはとてもスムーズなのですが、シフトアップにおいてはシンクロはしてくれていないようです。
クラッチを切った瞬間からアクセルを戻しても、ニュートラルポジションで回転を維持しているようで、シフトアップ後にクラッチを繋げた瞬間にどうしてもギクシャク感が残ってしまいます。
シンクロモードは、シフトレバー手前左側のスイッチを長押しすることでキャンセルできます。
【ハンドリング】
ホイールベースが先代より100mm短くなって、確かにコーナーの切れは好くなったように感じました。
反面、ブレーキング時にワダチにハンドルを取られやすくなったようにも感じました。
この挙動についてはホイールベースも一因なのでしょうが、タイヤのトレッドからショルダーにかけての湾曲がきついタイヤで見受けられる症状で、タイヤの選択のせいかもしれません。
試乗後、装着タイヤを見ると、BSのRE050。
RE050は、この湾曲が比較的緩やかで、ワダチを拾いにくいニュートラルなタイヤという印象を持っており、あくまで推測ですが、Z34専用に湾曲をきつめにしてトレッドを広くしているのかもしれません。
足はそれなりに硬めです。峠では面白い走りをしてくれそうです。
先代のVersion-Nismoで感じたような、高速域でのサスのばたつきについては、高速道路での走行ができなかったため不明です。
あと、ハンドルは上下のチルドしかなく、前後には調整できないようです。
発売から、予想台数を越える注文が入っているようですが、ATのほうがかなり多いようです。
ヘッドライト、テールライトのデザインは個人的にはあまり好きになれませんが、スタイル自体は先代より、よりスポーツカーらしくなったと感じます。
それなりに楽しめそうな一台です。
7ATについても試乗してみたいところです。

仕事収めで掃除中のディーラーさん。
スタイルは洗練されてきたなあ、と感じる一方、レトロさも感じてしまうのは私だけでしょうか。

リアスポイラーはオプションとのこと。
荷台下のスペアタイヤ収納スペースには、ボーズのウーハーが。
スペアタイヤに代わって液状ゴムのリペアキットに。

メーター周り。
7500rpmからレッドゾーン。
ギヤポジションの右上にシンクロモードのS表示。

シートは本皮の電動。
比較的硬めで、ホールド感はあります。
ナビはメーカーオプションとのことで、必要なオプションだけでもそれなりの金額になりそう。
Posted at 2008/12/28 04:30:05 | |
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