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ドライブ好きの自分にとっては日本の北海道と九州は天国でした。その後欧州に引っ越したのも正解でした。

ラテン諸国の大きな街中では小さな事故はつきもの（？）ですが、欧州は町を出ればどこも北海道、大自然の中で通り過ぎる村々には未だに中世の面影を残しているところが多くあります。

時間も行動範囲も限られるパック旅行よりも、自分の好きなレンタカーで、行程、ホテル、レストラン等を吟味しながら自分なりの旅行をするのは決して悪くはありません。
先日パリの空港にはNewTTが４台（赤×１、シルバー×１、ダークシルバー×２）とｖｗEOSが１台、レンタカー会社Bu○etに止まっていました。聞いたところ借りていくのは決まって外国人とのこと。
但し給油の際にはガソリンと軽油の違いに注意が必要です。以前仏語でGazole（軽油）をガソリンと勘違いし、ガソリン車に満タンにしてしまった方がいました。

と、いろいろ偉そうに書きましたかが、自分は遊びでレンタカーを借りたことがまだありません。
写真は先日借りた全くのコンパクトファミリーカーなるオペルMERIVA。仕事でTTは借りれませんね。

大聖堂を後にし、真っ暗な夜道を２～３キロ北に上がれば、ドムレミ村の標識が見えてきます。

街灯も十分に無く、薄暗い村の中を探しまわったあげく、やっと小さな彼女の生家を見つけました。昼間は巡礼者で賑わうのでしょうか。しかし夜の今には人影は全くありません。
さっきの場違いな大聖堂と打って変わって、この寂しい村の雰囲気はジャンヌの実際の素顔に合ってくるように思えました。
勇敢な姿が目に付くリュック・ベッソン等の映画とは違い、実際の彼女の主な役目は旗を振って兵隊を鼓舞するにとどまり、また戦場では良く泣いたそうです。

彼女が聖人とされたのもルーアンで火あぶりにされてから６００年経った２０世紀に入ってからのこと。村の名、ラ・ピュセル「処女」もきっと最近付け加えられたのでしょう。
ロレーヌ地方の一農民の子として生まれ、１７歳でシノン城でシャルル７世に謁見してからは政治者に操られるだけだったのでしょうか。

次回は明るいうちに訪れ、回りの森や川を散策してみたいと思います。

写真は彼女の生家の横にある教会。左側に生い茂っている木の中に家はあります。

コロンベ村を後にした頃にはもう太陽が沈みかけていました。ヨーロッパでは先週末より夏時間が終わっています。

さらに車を東に走らせ約１時間、ライトアップされた巨大な教会が見えてきました。地図上で確認するとジャンヌダルクの故郷ドムレミ・ラ・ピュセル（Domremy-la-Pucelle）には未だ至っていません。

どうやら巡礼者のために建造された大聖堂のようで、その名もLa Basilique Sainte-Jeanne-d'Arc de Domremy-la-Pucelle （直訳でドムレミ聖ジャンヌダルク大聖堂）。１８８１年建立のものでした。

回廊の一つにジャンヌの像がぽつんと立っています。フランスに多くある勇士をたたえる像ではなく、剣を胸にかかえうつむき加減です。夜ともなり人気が無いためなのか、このジャンヌ像がなんだかかわいそうな感じがしてきました。

現住の町に引っ越してから、ジャンヌダルクにますます興味が沸いています。
彼女の足跡を地図上で、はたまた車で辿り、当時を空想することはしばしばあります。でも今まで彼女の生まれ故郷を訪れたことは一度もありませんでした。

どうしても一度訪れたくなり、昨夕ドイツ国境に向けて東に車で移動する中、急遽コースを変更し、ついに寄ってきました。
途中、シャンパーニュ地方のトロワ市（Troyes、フランスでは少ない大型アウトレットショップが多数あり）、フランスのもう一人の英雄であるシャルル・ド・ゴール将軍の没地コロンベ・レ・ドゥ・ゼグリーズ村（Colombey-les-deux-Eglises）を寄ることに。

アウトレットショップで目当ての食器が見当たらなかったので、トロワ市を後にし、さらに東へ向かいます。途中キャンプ場が多く点在する大きな湖を左に見ながら約１時間、「自由フランス」のシンボルである巨大なロレーヌ十字が丘の上に見えてくるとコロンベ村です。
引退後執筆活動に励んだ彼の館は、小さな村にはそぐわないかなり大きな館（城）でした。さすがにla Boisserieの名でミシュランの地図で確認可能です。なぜ彼がこの地を引退後の場に選んだかは良く分かりませんでした。
逆に、村の中心の教会側にある彼のお墓は逆にかなり目立たず、退役軍人らしい数組の夫婦が探しまわらなければならないほどでした。

写真は彼のお墓よりも格段に目立つ十字架。

先週末から昨日までブルターニュ地方Batz-sur-Merへ気晴らしに。

バカンスシーズンも終わりで、人気の少ない岩礁と砂浜が断続する海岸を波の音を聞きながら十数キロも歩いていると、波の音が仕事や日々のモヤモヤをすっかり洗い流してくれました。

長距離歩いた後は、シーフードレストランで魚を使ったシュクルート（ザウアークラウト）を。本来あるはずのソーセージ等肉類は一切使わず、酢漬けのキャベツにのせた３種の魚にはブルターニュらしくバターをたっぷり使ったソースが。
魚のシュクルートは２度目ですが、未だに新鮮味は薄れていませんでした。

明日から今週末まではアルザスに。バカンスの終わりにフランスを横断です。