先週の土曜(18日)は、前回のブログのように午前中は春の陽気を感じつつ、
サイクリングをしました。ただ、そこにも書いたように山の上はかなり風が
強く、その風は夜になっても収まりませんでした。
下弦の月の前夜で、月が出るのは0時を過ぎてからでしたので、日付が
変わるまでは星撮りができるかと、前回と同じダム横に向かいました。
その時は反射鏡を持ち出して、強風下で使い物になりませんでしたので、
今回は細い屈折鏡にし、レデューサーをつけて焦点距離を短くして、
少しでも風の影響を目立たなくする作戦です。
現地に到着すると、市街地よりもずっと風が強く、車内でその音が聞こえる
くらいです。
望遠鏡は無理と踏んで、ポタ赤に単焦点広角レンズを付けたD5300を
載せます。この夜は、新たに購入したこの広角レンズを試そうと思っていました。
ここ一年くらいはサブで使っているD5300やD5200に標準〜広角レンズを付けてポタ赤で撮影するというのが定番に
なっています。ただ、APS-C用の広角単焦点レンズを持っておらず、フルサイズ用の21mmや35mmを使ってきました。
この度購入したのは、Samyangの16mm F2というレンズで、海外のサイトで星野撮影したレビューを見てから使えそうだと
思っていました。そのレビューでは、ミラーボックス前に付けるフィルタのテストもされていて、その点も期待していました。
冬の大三角を入れ、冬のダイヤモンドまでと欲張りましたがカペラだけがフレームに入りきれませんでした。
中央やや左寄りの下の方にある最も明るい星がシリウスです。
右上の端に近いところに、赤いカリフォルニア星雲、その下にプレアデス星団(すばる)が見えています。
結果から見ると、中央付近はシャープで星撮りに良いレンズなのですが、フィルターをつけたためにコーナーの星が
かなり外に向かって流れています。これでは使い物になりません。残念ですが、フィルタの使用は諦めます。
21mmだとフィルタの影響は無視できることがわかっていますので、その辺りが限界です。
望遠鏡の方は、機材を載っけてスタンバイ状態にしておいて、車の中でコーヒーを飲みながら風が収まるのを
1時間ほど待ったところ、風の音が聞こえなくなったので、外に出てみました。
オリオン座がかなり西に傾いていて、前回、オリオン大星雲(M42)を長時間露光で撮ろうとして風のために断念したので、
そのリベンジということで、M42を導入します。
前回は、焦点距離1000m、F4の反射鏡に、ISO200でSS=720sで撮りましたが、今回は、635mm F5.3にISO400でSS=600s
としました。10枚以上撮りましたが、ブレが酷くないのは8枚で、タイトル画像はその中の1枚です。
それに、SS=10sと180sの画像を撮って、HDR合成をして処理しました。
等倍で見ると星が丸くないのがわかるので、このままご鑑賞ください。
M42を撮っている終盤にまた風が強くなりだして、そろそろ止めようかと思い、その前にと機材と車を入れて北の空を撮って
みました。レンズは16mmでF2.8に絞っています。フィルタを使っていないので、隅まで星がシャープです。
画像ファイルのタイムスタンプを見ると、23:40です。この時刻に北斗七星がここまで高く昇ってきました。
そろそろ春の銀河のシーズンです。
今月は2回とも強風で良い写真が撮れなかったのですが、次は穏やかな夜に長焦点で銀河を撮ってみたいですね。
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Posted at
2017/02/20 23:00:38