• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2017年03月08日

Project INDI (1)

Project INDI (1) 前回のブログの最後に、チラッと写真でお見せした小さな
箱の中身をどのように利用するかを、自分の忘備録も兼ねて
綴っていこうと思います。


ご存知の方も多いかと思いますが、最初にあの箱の中身に
ついて説明を。

名称は「Raspberry Pi 3 Model B」というもので、英国の
教育現場でコンピュータの教育をするために安価に利用できる
ワン・ボードのコンピュータとして開発されたそうです。
日本語では「ラズベリーパイ」(ラズパイ)といいます。

スマートフォン程度の大きさのボードには、micro SDカードスロットの他に、電源用のmicro USB、
画像出力用のHDMI、オーディオ出力(イヤホンジャック)が各1と、USB2.0が4個搭載されています。
この他にボード上にGPIOというインターフェイス(IF)があり、タッチパネルLCDを付けることもできます。
ネットワークは、イーサネット・ジャックとWifi (802.11b/g/n対応)とBluetooth 4.1が備えられており、
CPUはARM 64bit Quad core 1.2GHz、GPUはBroadcomの400MHzが付いています。
メモリは、GPU共用で1GB SDRAM。ストレージとてmicro SDカードを利用します。
また、電源は5V(最大2.5A)なので、USBモバイルバッテリで運用できます。


この写真でわかるように、MacBook Pro 13"のトラックパッドよりも小さな「パソコン」です。


OSはRaspbianと呼ばれるLinux(Debian)で、WindowsやMacのようなGUIのデスクトップ環境が用意されており、
本家からインストーラ一式をダウンロードしてmicro SDHCカードにコピーしスロットに挿して起動するだけで、
パソコンとして使える状態になります。(起動時に機器の設定をします。)
つまり、HDMIで外部ディスプレイ、USBにキーボードとマウスをさせば、いっぱしのパソコンになります。
私が購入したRPi3Bは、ボードだけで5,000円程度、ケースを付けても6,000円に収まります。
後述する私の目的には、他の機器は必要ないので、ハードの構成は本体のボードとプラスチック製のケースだけです。
タイトル画像は、Raspbianのデスクトップ画面です。


本題に入る前に、もう少しラズパイをご紹介しましょう。
ブラウザとターミナルを起動したところです。


私が知っているLinuxとは設定ファイルの位置や設定方法が少し違っていましたが、Linuxのセットアップを
経験された方なら抵抗なしに使えるでしょう。

それと面白いと思ったのは、教育用というだけあって開発環境(プログラミング環境)に力を入れているのか、
左上の「ラズパイ・メニュー」の最初にプログラミング関係のツールがまとめられていました。
また、メニューバーに見慣れたアイコンがあったので驚いたのですが、数式処理ソフトとして有名なMathematica
が入っていました。通常、パッケージ版を買うと通常でも20万円程度、学生版でも6万円ほどしますが、その
簡易版がおまけで付いていました。
試しにガウス積分をさせてみました。正しい答えを返してくれます。(<当たり前!!)
実はMathematicaの最初のバージョンは、この積分ができないくらいおバカさんでしたが、今は研究でも使われる
くらい実用的になっています。



ラズパイを使う目的は、当然(?)天体撮影で、本ブログのタイトルが関係しています。
INDI = Instrument-Neutral-Distributed-Interface
のことで、天体観測や撮影に利用する様々な機器を、INDIが提供するお約束(プロトコル)に従って制御できます。
この趣味の世界では古くからASCOMというWindowsで動くソフトウェアが知られていて、赤道儀などの機器のメーカーは
ASCOM用のドライバを提供してきました。
私はWindows PCを所有したことがなく、パソコンはMacしか持っていませんし、ASCOMは古くRS232CのようなシリアルIF
が多用されています。そのため、これまでASCOMには関心が無かったのですが、同様の機能を持ちフリーでMacにも
対応しているINDIにずっと注目していました。

INDIは、デバイスのドライバさえ対応してれば、赤道儀・カメラ・オートガイダーのコントロールは勿論、電動式ドームの
制御もできます。
所有する赤道儀やカメラが対応していることは確認しておりましたが、導入のトリガーは、先月末にMacで動くINDIの
フリーのクライアント・ソフトが正式に公開されたことでした。
それぞれのソフトの詳しい話は後にして、まずラズパイで何ができるか? からお話しします。

INDIは1台のパソコンに必要なソフトを入れて上記の機器を操作することも可能ですが、サーバー・クライアント・モデル
を提供しています。ざっくり言うと、ラズパイにINDIサーバーを入れておいて、それをWifi経由でMac上のクライアントから
使う、ということです。
ラズパイを赤道儀か三脚にでも固定して、赤道儀、カメラ、電動フォーカサーとUSBで繋ぎます。
それを離れた車内から、監視・制御したいと思っています。

当面は、このINDIシステムを使って、車内から撮影前や途中でフォーカスのチェックとオートフォーカスを実現するのが
目標です。
ここ一年ほど1つの対象に1時間以上(最近は2時間ほど)の時間をかけて撮るのが当たり前になってきました。
高度によっては、撮影の最初と最後で星の光が通ってくる大気の層の厚さが違うためにフォーカスが少しずれて
しまいます。いつもは撮影前に、対象とほぼ同じ高度の明るい星でバーティノフマスクというのを使って
フォーカスを合わせるのですが、撮影の途中でこれをすると、構図がずれることもあります。
INDIのfocusモジュールには、撮影しているカメラの画像(の一部)を取り込んで、接続された電動フォーカサーを
動かして、星の明るさの半値幅が最小になるようにフォーカスを調整します。
ライブビューの画面で星像が最小になるようにすることを、背面液晶の30倍のピクセル数のデータを使ってデジタル
処理で行うわけです。

天体撮影をされる方の殆どは、赤道儀やオートガイダーのためにパソコンを使います。オートガイダーは撮影の最中
ずっとソフトが動作しているので、バッテリも用意しなければなりません。これまではパソコンを一切使わないよう、
赤道儀は専用のハンドコントローラー、オートガイダーはスタンドアロン型のものを使ってきましたが、上記のように
消費電力が小さく5V USBバッテリで運用できるラズパイは、設置場所もとらず赤道儀の電源にしているバッテリの
余ったUSB端子から電源を取れます。

「オートガイダー」というのは聞きなれない言葉かと思いますし、私も天体撮影を始める前は知りませんでした。
普段、どのように天体撮影をしているかも交えながら、それについては追々、INDIシステムといっしょに説明できれ
ばと思います。

ーーー(2)に続く。
ブログ一覧 | PCなど | 日記
Posted at 2017/03/08 20:42:25

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

関連記事

Project INDI (3) ...
koichifunさん

Project INDI (4) ...
koichifunさん

Project INDI (6) ...
koichifunさん

Project INDI (7) ...
koichifunさん

Project INDI (2) ...
koichifunさん

3月最初の星撮り --- 機材テス ...
koichifunさん

この記事へのコメント

2017/03/08 22:16:11
こんばんは🎵

プロジェクト頭文字Dかと思いました(知らなかったらゴメンナサイ)(^_^;)ヾ(・・;)

なんかワクワクして来ましたね((o(^∇^)o))
続きを楽しみにしています🎵(^_^)v
コメントへの返答
2017/03/08 22:27:03
カムたくさん、こんばんは!

ちゃんと知っていますよ。というか全巻持っています。
(いい歳して!)

どのように天体撮影をしているのか、RPiをどのように活用するかをご紹介できればと思っております。
2017/03/08 23:36:41
koichifunさん、初めまして。Kageyan(かげやん)と申します。
兼ねてよりブログを拝見しておりましたが、まさかみんカラでラズパイを見ることになるとは思わず、コメントいたしました。
ラズパイを使ったことはないのですが、職場で何度か目にすることがあり、これだけ小さいと色んな使い道が出てくるんだろうなあ〜とは思っていましたが、天体写真撮影の制御用とは思い付きませんでした。
僕はCentOSを使っているのですが、Debian系はUIが洗練されていて使いやすそうですね。HDMIもあるので、車載PCというのも面白そうですね。
これまで以上に素敵な天体写真が拝見できると思うと、ワクワクします!今後も素敵なお写真を楽しみにしています:D
コメントへの返答
2017/03/09 08:33:46
Kageyanさん、こんにちは。
こちらこそ、いつもブログを拝見させていただいています。

実際に使ってみると、見かけによら殆どの機能が収まっていますし、基本がLinuxなので拡張性も高いと思います。
私の知人は、これでホーム・オートメーションしています。自宅外から、家の中の様子(USBカメラ利用)も見えるそうです。

天体撮影への利用は、これから勉強しながら少しずつ実現していきたいと思います。
2017/03/09 21:17:53
(*´ー`)なるほろ~ですね
ラズパイは今日他のモデルもネットで見たので
活気付いてるんですかねー
今後天体観測にどう生かせるのか楽しみです~(^^
コメントへの返答
2017/03/09 21:55:56
Ryoucyanさん、こんばんは!

結構使えそうでしょ?
実際に触ってみて、色々と使えそうなことがわかってきました。
本家からも機能縮小した安価バージョンも出ていますし、ASUSからも(ほとんどパクリな)高速&メモリー倍増の似たようなのがでていますね。
進捗状況を少しずつ上げていきますので、またご覧下さい。
現在価格を調べてみる

おすすめアイテム

 
 

プロフィール

ここ数年、年間走行距離が、自転車>オートバイ>自動車(>>徒歩)、となっています。 高齢になって、少しずつ割合が変わりつつありますが、健康にバイクや車に乗れる...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2019/2 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
2425262728  

リンク・クリップ

ヘッダーを2段にする方法 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/05/28 21:15:07
PIAA 【欧州車 車種専用設定】SILENCIO X TRM SILICONE 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2014/12/29 14:15:34
PIAA 輸入車対応超強力シリコート ワイパー 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2014/12/29 14:15:19

愛車一覧

メルセデス・ベンツ Aクラス メルセデス・ベンツ Aクラス
19年近く乗ったWRX-STIからの乗換えです。小型、高出力、AWDで気に入る車が出るの ...
ヤマハ YZ250FX ヤマハ YZ250FX
レーサーを認定登録です。保安部品を装着し、リヤサスのリンク変更でシート高をさげました。減 ...
ホンダ リード125 ホンダ リード125
山歩きや日帰りツーリングに使っています。燃費もよく積載量が多くて便利です。
スバル インプレッサ スポーツワゴン WRX スバル インプレッサ スポーツワゴン WRX
スバル インプレッサ SW WRX STi Ver.IIIに18年と8ヶ月乗りました。 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
©2019 Carview Corporation All Rights Reserved.