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2019年05月15日

天体撮影入門(5) --- 天体撮影の実践 その1。

天体撮影入門(5) --- 天体撮影の実践 その1。 前回のブログでは、望遠鏡と赤道儀の選び方を書きました。
カメラやレンズと同じで、高性能なものは高価になりますが、
カメラレンズよりもそのレンジ(幅)が広いと感じます。
例えば、デジイチに例えると(ニコンしか知らないので)、
D3000/5000系のズームレンズ・キットでも、それなりに写せますが、
同じボディでも大三元ズームや明るい単焦点レンズの写りを知ると、
戻れないって感じに似ています。
天体写真は静物を撮るようなもので、センサーの世代が新しければ
ボディの性能はそれほど重要ではありません。対象は点像が多いので、
望遠鏡の良し悪しがモロに出ます。形式も屈折、反射とあり、細かく
分けるとそれぞれにもいくつか種類があります。
同じ焦点距離の鏡筒でも価格が20から30倍違うなんてよくあります。

前回は私のような天体写真を始めて4、5年の者でも満足して使えるような機材を
選びました。取り敢えず追尾撮影で星雲などを
撮るという目的なら、私が最初に買った望遠鏡と赤道儀(当時は合計で15万円くらい)のクラスでも良いでしょう。
これに周辺機器(バッテリや出動に必要な道具。後にガイドスコープ、ガイドカメラなど)を追加すると20万円程度は必要です。
勿論、カメラ(ガイド撮影するならパソコンも)は別です。
最低がこの程度だとすると、デジイチで写真を始めるよりもコストがかかりますね。

天体撮影用の機材を買い揃えたからと言って、すぐに天体写真が撮れるわけではありません。
今回は、車で機材を運んで撮影するというスタイルを前提に、【出動する前】までにやることについて書いていきます。
あくまでも私の流儀で、この通りにしなければならないというものではなく、参考程度にお考えください。
ポタ赤で天の川などを撮影する際にも役に立つかもしれません。

プランニング
2年くらい天体写真を撮っていると、1年のどの時期にどの方向にどんな天体が見られるか分かってきますが、
最初はよく知らないし、マイナーな天体まで憶えているわけではないので、天文ソフト、あるいはプラネタリウムソフトが
役に立ちます。iPadやパソコンに入れておいて、観望地の位置情報を入れると、予定の時刻の星空を表示したり、
天体を名称で検索すると画面の中央に表示されます。その天体の情報(赤経・赤緯座標、正中時刻、見かけの等級など)も
見せてくれます。オススメなのはSkySafariで、次にフリーのStellariumです。
SkySafariは機能限定版が無料で公開されているので、それから使い始めれば良いでしょう。有料版にはPlusとProがあり、
両者ともに赤道儀を操作する機能が備わっています。実際私はEM-11の自動導入にiPhoneに入れたProを使っています。
PlusやProの方には望遠鏡とカメラ(センサーサイズ)を登録しておくと、その望遠鏡とカメラが写す視野が画面上に
矩形で表示されるので、対象や機材の選択の役に立ちます。

下の画像はiPad miniの画面です。観望地と時刻の情報が上部に表示されています。
水色の矩形は、TSA120鏡筒にD5300をつけた時の視野を示します。
alt

この状態で下のInfoを押すと、天体の情報が表示されます。(下の画像)
alt

時刻を、時間・分を単位として進めることができるので、それを見ながら、観望地で長時間見られる天体を選びます。
現地に行ってみると雲が出ることもあるので、このような対象の候補をいくつか見繕っておきます。それに応じて持ち出す機材
(カメラ、鏡筒、レデューサーなど)を決めます。

ポタ赤にカメラレンズでの撮影でも、どの時刻、どの方向の空に何が見えるかを知っておくことは大切です。

また、月齢や天気予報のチェックも怠りなく。
私がよく利用するのは、以下の4つのサイトです:
月齢カレンダー (下方の月出没計算も有用)
星空指数(日本気象協会)
GPV 気象予報の「雨量・雲量」
meteoblueの Astronomical seeing

最後のmeteoblueのサイトは観測地点を登録すると、その場所の雲量、シーイング、ジェット気流速度、湿度などが見られます。
天候についてはあくまでも「予報」なので、良い方にも悪い方にも外れることがあります。
今の時期は気流は安定していて50m/s以下ですが、冬はこれが70とか80m/sとなり長焦点の撮影を諦めることもあります。
また湿度は平地では低めでも、標高が高く気温が下がると現地では湿度が上がり、風が弱ければ夜露が降りやすくなるので、
ヒーターの用意もします。


機材の準備
よくやりがちな「忘れ物」。それを避けるために、バッグやツールケースのような容器に整理して入れるようにしています。
赤道儀はタイトル画像のように、購入した時の箱に入っていた緩衝材をペリカンケースに両面テープで固定して、キャリングケースを
自作しています。
望遠鏡と補正レンズ類は1つのバッグに、カメラ、タイマーリモコン、バッテリ(DCカプラ用)なども1つのバッグに入れています。
オートガイド関連の機材(ガイドカメラ、ガイドスコープ、それらのマウント、ケーブル類)も1つのケースにまとめます。
撮影用のフィルタもひとまとめにして小さなペリカンケースに入れています。
この他に結露防止ヒーター関連(私はKendrick社製のヒーターとコントローラを使用)も1つのバッグに入れています。
連続して撮影に行く場合は、カメラ、バッテリ、ノートPCが入ったバッグと中型赤道儀やヒータ用の少し大きなバッテリだけ
を家に持ち帰り、他は車内に積みっぱなしにします。
あと忘れてはいけないのは灯火類です。暗い中で作業をするのでこれは必須です。
私はトレッキング用のヘッドライトと乾電池で使えるLEDの小型のランタンを持っていきます。自分以外にも人が来るような
観望地では余計な灯りは迷惑をかけるので、ヘッドライトには赤いセロハンを貼っています。
次の出動に備えてバッテリの充電、カメラのメモリカードから画像の読み込みをしなくてはなりませんので。
機材が夜露で濡れた場合は、それらも室内で(必要があれば)清掃と乾燥を行います。

また、望遠鏡や赤道儀のパーツのネジの緩みなどがあるときのために、六角レンチやドライバー(種々のサイズ)を入れたツールバッグを
車に常備しています。

以上の天体撮影関連の機材の他に、長い時間山中で過ごすので、折りたたみの椅子や飲み物、軽食を持っていきます。
夏は、標高が800m以上のところは良いのですが、低い所では蚊がいるので虫除けグッズ、春・秋・冬は防寒のために衣類や膝掛けなど。
極軸合わせに使うPolar Scope Alignを入れたiPadには、暇つぶし用の書籍のファイルや音楽を入れておきます。
気候の良い時は車内で過ごすよりも、満天の星空を楽しむために双眼鏡も車に積んでいます。手持ちで使える8倍程度の双眼鏡(ニコンの
8x42)と、広く星空が見渡せる笠井のワイドビノ28をよく使います。ワイドビノは今はAmazonでも買えるようですね。
ワイドビノはグローブボックスに入るので積みっぱなしですね。
alt


これらに加えて長短の望遠鏡やポタ赤、三脚などを積み込むとA45はドライバーズ・シート以外は埋まってしまいます。
天体撮影を始めた頃は小型の望遠鏡と赤道儀1セットにポタ赤だけだったので、当時乗っていたWRXに積んでも余裕で4人乗車できました。
今後は長焦点の望遠鏡はドームで使うので、持ち出す機材は小型赤道儀とポタ赤の2セットになり、車のスペースも余裕ができます。


以上が【出動前まで】の準備になります。
遠征して写真を撮られる方はご自分のスタイルをお持ちかと思いますので、ここで書いたことは1つの事例だと思ってください。
観望地での天体撮影については続編でお話しします。
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Posted at 2019/05/15 08:06:42

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この記事へのコメント

2019/05/15 17:24:44
ううう、、どんどん予算が…涙 それこそ予算だけの問題ですw
カメラは実は仕事でカメラスタジオを持っていたりしますが
天体は未知。

ですのでプランニング 機材の準備も大変興味深く読ませていただきました
そういえば星の会のおススメと言われてジェントスってとこのランタンに赤フィルムを巻いて使っています。目の瞳孔がどうしたこうした…と言われて、それとグリーンのレーザーポインターも購入したりw
他の方の持ち物を見ているともうそれこそキャンプに近い装備や、PC繋げている人はテーブルまで
ポットのコーヒーも
それが羨ましかったりしますw
色々聞いたり見たりしていると40万くらいの装備が標準?のようですね


コメントへの返答
2019/05/15 21:41:01
こんばんは!
カメラをお仕事のされているのですね。すでにランタンも使われているとは。

「40万くらいの装備」が赤道儀と望遠鏡だけだとすると、私ならiEQ45ProとBKED80かビクセンのED80Sfにレデューサーとカメラ用マウントアダプタですかね。
将来的に鏡筒をアップグレードすることもできます。
iEQ45なら三脚やケースが付属するし、これら2つの望遠鏡もケースが付いてきますので余計な投資は必要ないですし、焦点距離600mmあるのでアンドロメダ銀河くらいは撮れますね。
2019/05/15 18:33:57
こんばんは♪

まだまだ天体できませんが
いろいろ勉強になります(^-^)
コメントへの返答
2019/05/15 21:42:31
こんばんは!
燕羽さんには是非、山で撮った夏の天の川を見せていただきたいです!
光害が少ないので超広角や魚眼も面白そうですね。
気長に待っております。
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