本日、九州は「梅雨入りしたと見られる」と気象庁から発表がありました。
先週に続き、今週末も2日とも雨が降るとの予報です。
この週末が新月ですが、致し方ないですね。
今朝も朝から雨が降り、自転車で出かけることなく、現像していなかった
写真の画像処理をしていました。
今週は晴れていても、風が強く巻雲が多い日が多く、中々出動できませんでした。
来週には入梅しそうなので、少しくらいの雲でも出かけようと、木曜の夜8時過ぎ
に出動しました。
この夜も風が吹いていたので、標高の低いダム横まで。
持ち出した機材は、鏡筒が細く多少は風に強いTSA-120(焦点距離900mm)と、前回自宅から月を撮るのに使ったC5
スポッティング・スコープです。
軽いので、赤道儀で追尾撮影している間にポタ赤に載せて、木星や火星でも見ようかと思っていました。
9時過ぎに現場に到着すると、夕方まであった雲は高度の高いところでは消えていて、北斗七星や木星がよく見えていました。
赤道儀の準備をして望遠鏡で撮影を始めた後は、1時間ほど放置するので、その間に写真用三脚を立ててポタ赤を載せます。
低空にはまだ雲があったのでカメラレンズによる星野撮影はやめてC5鏡筒をポタ赤に載せて、20mmのアイピースをつけて
木星を見ます。
この鏡筒の焦点距離は1250mm(口径5インチ=127mm、F9.8)なので、倍率は1250/20=62.5倍です。アイピースの中の視野
では明るく小さな木星と衛星が見えていました。
アイピースを9mmに変えても結構明るかったので、拡大撮影アダプタを使ってA6300で4K動画に撮ってみます。
ライブビューで拡大してみるとかなり像が揺れていましたが、
使えそうな400枚ほどを合成した画像です。クロップしています。小さな鏡筒なので、この辺が限界でしょうか。
次に、南東の空に昇ってきた火星を。
最接近の2日後なので、まだかなり明るくオレンジ色に光っていました。上の木星の画像と同じ設定で。
上の木星と同じ倍率になるようクロップしています。
シーイングが良ければ長い望遠鏡でも撮って見たかったのですが、追尾撮影後半から雲が広がり、火星の画像はこれだけに
なりました。火星と土星は、もう少し先まで見られますが、木星はそろそろ終わりです。
雲が広がる前に、ポタ赤では天の川の中の星雲をD5200で追尾撮影し、その間、A6300には広角レンズを付けてを三脚固定で天の川を撮ります。
まず、マウントアダプタを介してニコン用の25mmレンズを付けて、火星、アンタレス、干潟星雲(M8)をフレームに入れます。
ISO1600、F2.8、SS=15sで120枚撮りました。
タイトル画像は、その中の1枚で、右端に大きく写っている明るい星が火星です。
この120枚の画像を星の位置を揃えて合成すると次の画像になります。
この120枚の画像からタイムラプス動画を作りました。
次にレンズを12mm F2に変えて、光害の霞の上に出てきた夏の大三角をISO2000、F3.5、SS=20sで60枚。
こちらはまだ画像処理をしていませんが、動画を作ってみました。
夜半過ぎにはかなり雲が出てきて、天の川の下の方から雲がかかってきました。
同じレンズと露出設定で、火星を入れて起き上がってきた天の川を90枚撮りました。
この画像は合成せずにタイムラプス動画だけを。
よく見ると、下から上に通過する人工衛星や天の川に沿って流れる流星が写っています。
流星が写っていたショットです。
梅雨が明けるまで、車とのコラボもしばらくはお預けになりそうです。
追尾撮影した画像は後日、ご披露いたします。
Posted at 2016/06/04 15:31:40 | |
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