
今は新月に近いのですが、台風の影響か風が強く雲が多いので、
自宅でブログを書いています。
1週間前になりますが、台風9号の影響で風の強かった夜の
お話です。
夕方まで厚い雲があり風も強かったのですが、日没頃から
西から晴れ間が広がってきました。
それまでの低空の霞が少なく、澄んだ空に火星が輝いて
いたので、月齢19.3日と明るかったものの、月の出までの
短時間でもと、急遽出動しました。
風が強かったので、車には長い鏡筒は積まずに、カメラレンズと450mmの屈折鏡だけ。
観望場所は、天山登山口ではなく、風の影響の少ないダム横でした。
タイトル画像は、中型と小型の赤道儀を使っているところです。
ポタ赤には、15mmの単焦点レンズをイメージセンサーのフィルタを外したD5300に付けて天の川を下から舐めるように
撮ってみました。
さすがに低いところは光害を被ってしまいましたが、天の川の中心に近いところの赤い星雲も写っています。
左上の方に写っている明るい星はアルタイルです。
次の写真は、そのアルタイルを1つとする夏の大三角から、はくちょう座、その上のガーネットスターまでを入れた
ものです。
APS-C用の広角単焦点レンズを持たないので、フルサイズ用のレンズを使ってみましたが、ミラーボックスの前に
光害カット・フィルタを置くと、角度によって光路長が変わるためか、周辺がかなり流れてしまいました。
次に、レンズを35mmにしてさそり座からM8などの星雲がある辺りを。
低空が霞んでいる時は、低いところを撮っても白くなるだけですが、この日はまともに撮ることができました。
天の川の右に明るい星が幾つか見えます。
オレンジや赤いガスをまとったのがアンタレス。その右下にM4星団があり、M4の真上あたりにある光が滲んだ星が
火星です。今年の最接近の時よりは見た目も暗くなっていますが、一際明るい星です。
その火星の上の方にある白く明るい星は土星です。
今の時期のアンタレスー火星ー土星は「夏の小三角」と呼ばれています。
レンズを135mm(フルサイズ換算202mm)にして、小型赤道儀に載せます。
さらに寄ったアンタレス周辺の図です。星の周りのガスの様子や、M4が球状星団であることがわかります。
この夜は月の出が22:30過ぎでしたので、赤道儀の方は1つの天体をずっと撮っていました。
雲が少なめだった上空に来ていたはくちょう座の網状星雲です。
前に撮った時は、焦点距離とF値を0.73倍にするレデューサを使いましたが、今回は焦点距離450mmのままで。
超新星が爆発した様子が伝わりますでしょうか?
もう少し背景が暗いと良かったのですが、またの機会にリベンジしたいと思います。
最後に、夏の小三角とA45のショットを。
今月は、日中がとても暑く、夜も気温・湿度とも高くて星撮りに適した夜はありませんでした。
来月以降、まだ撮っていない星雲や秋の銀河を狙いたいと思います。
Posted at 2016/08/30 21:56:09 | |
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