
この記事は、
ACL3時間耐久レース!!(予選~決勝)について書いています。
レースの疲れが二日後以降にやって来た moncyan (。。;
昨日一昨日と夜も起きてられない。
でも・・・3時間耐久は楽しかった~ (~o~)
思い出しながら書いていたら、もの凄い長文になっちゃいました。
ご注意下さいませ~
8月14日
初めて家族全員で十勝サーキットへ行った。
私がポルシェでサーキット遊びを始めてから、一度も妻を連れてきた事が無かった。
長男君は何度か連れてきた事があるが、私が走るのを見た事が無い。
もちろん娘も・・・
数年前まではトライアスロンやらマラソンやら自転車やら、「
レース(大会)」には家族で出かけ、私が走るのを家族は観てくれていたのだが、、
サーキットとなると、子供達にはチョット危険だし、なにより興味の無い妻を一日拘束するのも気が退けたのだ。
「8月一杯で十勝が閉鎖」
もしかしたら、コレが最後になるかもしれない。(来期復活を祈ってはいますが、、)
そこで、家族全員で行くことにした。
朝8時、ワゴン車に まるでキャンプに行くかのような装備一式と小型のコンプレッサーやらアルミジャッキを積んで。
今回の耐久参加車輌はブラゾさんの
青僕号。
車輌の準備はブラゾさんに全てお任せし、私は家族やブラゾ家、黄僕O夫妻との思い出作りに徹することにしよう。
11時チョット過ぎにサーキットに着くと、搬送車から青僕を降ろそうとしているブラゾ夫妻がいた。
車輌の準備が終わり、メンバーも揃ったところで練習走行を開始する。
この日が
ブラゾ青僕号の初乗り!
別の
ボクスターでジュニアコースを走った事はあるが、その時の印象は「すっごい曲がる車」だった。
moncyan号(964)は、曲がる・止まる・走る どれをとっても悪くはない!(と思っている)
しかし、エンジンレイアウトからくる重心の違いはコーナリングで痛感させられた。
青僕号はさらにイイっ♪♪ 流石、ブラゾさんの車だ!
軽量化もブレーキ強化も空力の良さも抜群!!
moncyan号と同じブレーキタイミングでは「止まり過ぎ」になってしまい、コーナー出口が余るのだ。
チョット長いストレートでは、moncyan号の方が終速が高いのだが、コーナーの進入速度を落とす必要が無さそうなくらいよく曲がる
青僕号の方がトータルでは速く走れそうだ。
リヤのGTウィングが効いているのだろうか・・・ moncyan号にもウィングを付けてみたい衝動にかられた。
結局、練習走行の数周では
「どこまで行けるか」が分からず終了してしまった。
(耐久レースなので、安全マージンを残して走った方が良いだろうし、何よりも車を壊さない事が一番大事だろう)
練習走行を終え帯広の宿へ。 作戦会議もろくにしないまま皆で晩飯&談笑した。
8月15日
朝から快晴! 暑くなりそうだ。
AM 6時に宿を出発、サーキットへ向かう。
7時ちょっと前に到着するも、他のチームがすでに準備を始めている。
周りの空気が張りつめているのが伝わってくるが、コチラは特にする事がない。
前日の練習走行でも特に問題は無いし、なによりも車が出来上がっているのでする事が無いのだ。
ドラミ後、すぐに予選走行が始まる。 先に軽自動車のクラスの予選から始まるが、、すぐに赤旗中断になっている。
事故?
参加台数の多い「軽耐久クラス」はこの日波乱のレースを迎える事を、この赤旗が伝えたのだろうか・・・
(決勝中ほとんど「レッドクロス」と「赤旗」が出っぱなしのレースだったように見えた)
軽クラスの予選が終わるとすぐにACL3耐の予選が始まった。
予選走行は20分間のタイムアタック。 これは参戦車輌のオーナー ブラゾさんに任せた。
数ラップを幌を閉めて走行し、残り数ラップを幌オープンで走ってみた。
真夏の耐久レースなので、ドライバーのオーバーヒート対策として「幌オープン」で走る事を想定してみたのだ。
燃料給油やピットインの義務回数をスムーズにクリアする為にも「通信手段」が必要不可欠なのが耐久レースなのだが、今回は携帯電話+オートバイ用インカム(ブルートゥース式)を使う事とし、「幌オープン」の状態でも通話(聞き取り)可能かを予選走行中にテストする事にしたのだ。
通信は問題無し! オープンで行こう♪
ドライバーチェンジでのタイムロスを最小限に抑えるため、一人1時間の走行で作戦決定!?
黄僕乗りのO氏、モバイルPCを持ち込みExcelでシュミレーターを組んできたのだ。
(想定Lapタイムと給油やピットロード走行によるロスタイムまで想定してあるのには驚いたが、終わってみるとほぼ想定通りな事にさらに驚いた。)
作戦会議とExcelシュミレーションの結果、スタートドライバーを私が勤める事に。
ローリングスタート
ピットロードを出て一周回走り、指定されたグリッドに着く。
この時はコースにピットスタッフが入れるので長男君がグリッドへ誘導してくれた。
全車整列後 ペースカー先導のレッドクロス(40km/h制限&追禁)で走り出す。
まわりの車達がタイヤを温めるために左右に振っているのに緊張感が高まるが、私も真似て
青僕号を左右に振りながら走ってみた。
最終コーナー(シケイン)を立ち上がるとシグナルグリーンでレース開始なはずであるが、自分の位置からではシグナルが確認出来ないので前の車の動きで判断することに。
エキゾースト音が一気に高まった! スタートだっ。
ここで、自分が3速で走っていた事に気づきあわてて2速に・・・
入れたつもりが 『4速』
完璧なスタートミス!
ま〜、後に数台しかいなかったのでみなさん奇麗にかわして行ってくれました。
「まだ3時間もあるし、スタートから1コーナーの飛込みで事故っても話にならん」
自分に甘い私は、こんな事では焦りもしない (ハズである)
しかし、何故だかスタート直後から空腹感が襲って来る。
「さっき食べたばかりだろ!?」
きっと、スタートドライバーの緊張が胃に伝わったのだろう。
車にセットしてあったドリンクチューブからスポーツドリンクを吸って空腹感をごまかしてみた。
スタートから数周、明らかに走行ラインが悪い車をパスしようとするが、相手が過給器付きの車だった為にコーナー手前で追いつくも立ち上がりで離される。
この車輌をパスするのに2周も手こずってしまったが、この事で空腹感を忘れさせてくれていた。
リヤハッチが開いたまま走行している車がいた。
「エアブレーキ?」 まさかね。。
その車はそのままピットロードに入っていった
コースアウトしている車もちらほら、、
数周回すると、トップクラスの車達にパスされる。
追いつかれる度に手を挙げ先へ行ってもらう。
幌オープンなので、「私の手」は後続車からはとても見易い事だろう、、
あとはほぼ一人旅が続く。 さすがに5.1kmのグランプリコースは長い。
寂しくなった頃にピットから電話が鳴る。
「ど〜ですか? 暑くない?」
「暑いけど大丈夫だよ〜」
バイク用のインカムは驚くほど鮮明に会話が出来、走る事に飽きて来た脳に刺激を与えてくれた。
しかし、30分走ってもまだ青僕号のポテンシャルの高さにドライビングが追いつかない、、
予選タイムでブラゾさんが 2分35秒 だったので、私は「40秒で上出来だな!」と思っていたら
案の定 40秒が目一杯だった。
スタートして50分を過ぎた頃に二度目の電話。
「あと2周くらいでドラチェン給油しましょ~」
「了解~」
予定通り!? 55分を過ぎた頃にホームストレートのピットウォールで長男君が「Fuel」のボードを出しているのが見えた。
長男君もピットクルーとして楽しんでくれているだろうか。
「やっと終わる~」
ピットボードを見てからラスト1周、長かったようであっという間だった1時間が終わった。
ピットロードから給油スタンドへ向かうとチームのみんなが待ってる。
3名ドライバーのチームなので給油エリアでのドラチェンが一度だけ認められているのでココで第2ドライバーのO氏と換わる。
4点ベルトを外し、
青僕号のバケットシートから降りるとスーツの重さでよろめいてしまった。
安物のカート用スーツはサウナスーツと化し、私の汗で数倍の重さになっていたのだった。
ここ数年で一番の汗をかいた。
気持ちイイーー、 最高に気持ちイイ!!
スーツを脱いだ時には さらに気持ちよかったが
ぐちょぐちょの脱いだスーツは気持ち悪がられた。 妻に、、
第2ドライバー O氏 のドライビングが始まる。
私は着替えて完全に観戦モードへ
ブラゾ青僕号は何のトラブルも起きないだろう。
普通ならピット用のツナギを着る時間なのだろうが、1時間走り終えた私は既にまったりモード。
ボクスター乗りのO氏、さすが同じ車輌オーナーである。
私よりも1秒〜2秒速く走っている。しかも一定のペースで。
サイボーグのような走り
O氏は仲間からもそんなふうに呼ばれている。安定した走りがまるでマシン(機械)のようなのだろう。
レース開始から1時間30分 中間地点 折返し点 山場?
この頃になると他のピットが慌ただしい。
HONDA勢が多いため、ピット作業でエンジンオイルの給油が必要な車輌が多いようだ。
十勝スタッフの話では煙の出ている車が多いらしい。
暑さで逝きそうな車輌がかなりいるようだった。
そんな中でもブラゾ青僕号はトラブル無し!
さすが ポルシェ! さすが ブラゾ青僕号!!
O氏の安定した走りも残り数周回、スターから2時間目前で給油の指示を出す。
GSでの2回の給油が義務(さらに満タン給油のみ)なので、これで最後の給油になる。
※この画像はTISブログから拝借しました。
ピットに戻りドライバーチェンジ、いよいよブラゾさんの搭乗(登場?)。
ここで最初で最後のピット作業らしきものをしてみる。
タイヤ空気圧のチェック。 ラジエーターへのウォータースプレー用タンクに氷水を補充。
あとは・・・・
エンジンルームは簡単に見れるようにはなっていないので割愛する。
O氏からの伝達でも特に車輌トラブルは無いようだ。 さすがにココまでトラブルレスだとネタ的にも困るかもしれない。
あとはブラゾさんがゴールまで思いっきり走ってくれるだろう。
ラスト1時間!
第3ドライバー ブラゾさん を送り出したピットでは TVモニターに映る順位&Lapタイムを注視する。
真夏の耐久レースらしく サバイバル・レース となった。
トップクラスを走っていた車が白煙を上げながらピットロードに戻ってくる。
リヤをジャッキアップした途端、火がついた。
すでに走行している車輌も少なく、
ブラゾ青僕号はペースが上がっている。
「順位も、前はLap違いなので自力で追いつく事は無理だろう。
後ろは同Lapだがタイム差からして追い抜かれる事はないだろう。」
TVモニターを見ながらサイボーグO氏が話す。
ホントに落ち着いてる人だ。
私なら感動と興奮で 「ペース上げろ!」 のサインでも出してしまいそうだというのに。。
ラスト30分
特になんの用も無いのだが、せっかくの通信システムなのでブラゾさんに電話してみる。
「ど~ぉ!? 頑張ってる~!?」
「いい感じですよ~!」
他に何も言う事が無いので
「頑張ってね~、ゴールで待ってるよ~♪」
で通信を終わる。
ラスト10分
あぁ、、もう終わるんだ~ 3時間、あっという間だったな~
ラスト1分
シグナルタワーの電光掲示が 「分単位」から「秒単位」に変わった
いよいよ 最終ラップ だ。
電光掲示がフラッグに変わった2分後 ブラゾ青僕号がゴール。
終わった~
クーリングLapから戻ってきた青僕号は表彰対象の為、ピットロード奥の表彰台下まで誘導される。
チームみんなであわてて追いかけ
「お疲れ様~♪」
「やったね~♪」
「がんばったね~♪」
皆で3時間完走を喜んだ。 イイっ!! やっぱり耐久レースはイイっ!!!
ラジアルクラス 1位 、 総合 13位
(参加台数 26台、 決勝出走 24台、 完走台数 18台)
平均ラップタイムは明らかに他のチームよりも遅かったが、一切のトラブル無し! ピットロスも一切無し!
ポルシェ万歳♪ チーム BRAZO青僕&moncyan 万歳♪♪
ブラゾさん、Oさん、楽しかったですねっ♪ ありがとうございました!!
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だらだらと長文になってしまいましたが、最後までお付き合いいただいた方(いるかな? ^^;)
ありがとうございました~
ブラゾさん目線でのレポートは
こちら でご覧下さいませ〜
楽しかったな~ また走りたいな~~ (~o~”) ボぉーーー
しっかりすっかり 夏の耐久を楽しんでしまった moncyan
お盆明けでお仕事タップリ溜まっているのに、思い出に浸っています(爆
やっぱり耐久レースはイイですね~
この充実感はタマリマセンっ♪♪
で、、、TISは今月末で一端閉鎖の模様。 (来期復活を願っています ^^”)
なので、来月からはmoncyan号の整備開始!?
鬼が笑うかもしれないけど 2010年 1月 に・・・・ (^0^)b ヘヘヘッ