ランドベンチャーのシートヒーターをレカロSR-7Fに移植（1）

九州でも寒くなり、朝は凍るようになってきました。通勤距離が短いため、温まる前に到着してしまいます。
こんな時に思い出すのが、ランドベンチャーの純正についていたシートヒーターです。運転席シートをSR-7F/K100に交換した際に配線を切って、シート毎倉庫に放り込んでいました。
寒さに耐え切れず、これを移植することにします。

さっそく取り出してきたシートを分解していきます。

写真のM12のボルトを4個外し、シートレール部を分離します。

ボルトを外すと座面とレールが外れるようになるので、外します。
次に表皮を外します。

4辺とも同じですが、表皮の端にプラスチックのブラケットがあり、金属製のサポートに引っ掛けるようにつながっています。

これをはずすことで表皮が分離できますが大きく2つ課題があります。

1)表皮の端のブラケット（プラスチック製）が外しにくい
2)表皮の中央部はCリングでウレタンの中に通った金属棒と接続されている。

これらについての対策です。
1)に関しては、ちょっとしたコツがあります。力技で、水平にしたまま引っ張ることで取れました。器具を使ったりこじったりしたりしたのですが、なかなかうまくいきませんでした。
2)Cリングが溝にそって存在します。前から後ろに対して溝が2本。左から右に溝が一本あるのですが、これらを支える金属棒がウレタンの中にあり、Cリングで表皮に溝（くぼみ）をつけています。
Cリングは全て撤去してインシュロックで止め直す方向で考えます。

表皮を上記方針でサクサク外していきます。

Cリングの外し方は、ニッパの先端でくるくる回してやると、結合部が見えてきますのでそれらをこじってやると簡単に外れます。ニッパで切ろうとしても硬いです。

シート表皮がめくれると、のりで接着されたシートヒーターが摘出できます。断線しないように注意しながらヒーターを摘出します。

摘出されたシートヒーターです。

屈曲部には電熱線はなく、配線には補強がしてあります。

さすが純正品という感じです。

続いて背面です。

こちらは、シートレバー部に2つのM14のボルトで固定されています。
左右のシートレバー部を外します。

次に座面と同じ要領でCリングを外して表皮をめくっていきます。

こちらは座面よりも簡単でした。

摘出されたシートヒーター（背面、座面）です。

現状復帰ですが、方針で決めた通りCリングは廃棄して、全てインシュロックで止めていきます。
黒く見えるのが、インシュロックです。
締め付けることで、以前と同じように綺麗な純正シートの形状を復元できました。

使用した工具類です。
M12のコマ：シート座面とシートレールのボルトに使用
M14のコマ：シート背面とシートレバー部のボルトに使用
アストロの棒：アストロプロダクツ製組み立て型クロスレンチのパイプです。
トルクが足りんない時によく使います。今回ラチェットが短くトルクがかけずらかったので、使いました。
ニッパ：
ラジペン：

その2に続きます。