祭りも佳境を迎えていよいよ本職(?)のジムカーナ突入です。
「ビギナーズジムカーナin筑波」、通称「ビ筑」として年間全6戦を戦うこのイベント、いつもなら筑波のジムカーナ場が舞台ですが、今回はTC1000を使ってのコースジムカーナとなります。
参戦クラスはビギナー向けのFM2クラス!(フレッシュマン、排気量2000cc以上クラス)
ビ筑では特殊ルールとして、上位3位までは次回参加時にハンデが加算されるルールとなっており、現在ツートップのDDHさん(コルトVR)、いちごんさん(S14シルビア改)には2.5秒のハンデが付けられています。
前回7位に転落してハンデ帳消しとなった自分にとって今回は逆転のチャンス!
桶川でのコースジムカーナ経験を生かしてなんとか表彰台を狙いたいところ。
奥からコルト、シルビア、RX-8のFM2若手3人衆と呼ばれてる(らしい)メンバーの3台。
まずは前日練習会。
比較的サーキット走行の高速セクションが多く、コース図としては覚えやすいレイアウト。
後半のテクニカルセクションが鬼門となりそうですが、まぁなんとかなるだろうと気楽にトライ。
初のスポーツ走行に若干緊張してる こず を助手席に乗せて、一応走行歴では先輩の自分による参考ドライブに発進。
・・・参考・・・?ぼろっぼろですねw
一発目なのでコーナー進入速度がいまいち出せてないのは仕方ないとしても、テクニカルセクションに入ってからが酷すぎw
パイロン吹っ飛ばした上にミスコース&脱輪と思いのほか難しい。
サイドも全然効かせられてないし、とてもじゃないけど先輩風なんて吹かせられない結果に・・・
2走目、3走目とテクニカルセクションでのサイドターンに挑戦してみるものの、結局脱輪したり曲がらなかったりと攻略は上手くいきませんでした・・・
そんなダメな自分の走行を悪い例としてしっかり学んだ こず の走行1本目。
堅実なグリップ走行で、熱さでズルズルのタイヤながらもしっかり制御してミス無く完走!
え?初のトライでこんなに走れるもんなの?
去年の自分は初走行でバッチリミスコースしてパイロン轢きましたけど(笑)?
終わった後は「足が震える」とのことでしたが、その後の2本目、3本目とスピードコントロールに慣れてきて、多少滑ってもしっかりコントロールするという適応力を発揮してました。
練習後半戦では、自分はもう諦めてテクニカルセクションはグリップ走行に切り替え。
なんだか翌日に不安を残す結果となってしまいました・・・
そして迎えた本戦当日。
公開されたコース図は後半テクニカルセクションはそのままに、中盤にスピードが乗った状態でのターンが追加。
うーむ・・・昨日の状況的にグリップが安全か?それともサイド挑戦してみるか・・・?
いまいち頭の中が吹っ切れないまま練習第1走がスタート。
実況はFMトランスミッターで聞けるので、自分は基本走行中は流しっぱです。
周波数は89.5MHzのエフエムヤックファイブ!
人によっては集中できないからとOFFにしたりするそうですが、自分としては熱い実況とノリノリのBGMを聴きながら走ったほうがテンション上がるので結構大音量で流してます。
前日練習で高速セクションを走り込んでた甲斐あってか、踏めるところはかなり踏んでいけるようにはなりましたが、やっぱりテクニカルセクションはキツイ・・・
ちょっとだけパイロンレイアウトが広がってやりやすくなってるものの、サイドターンはやっぱりできそうにありません・・・
・・・だけど、微かにFMからこんな言葉が聞こえてきたのを聞き逃しませんでした・・・
こうちょう先生「もうちょっと回しこんでからサイド当てれば・・・」
U澤先生「そうだねぇ」
ん?
・・・そういえば前回も前々回も同じようなこと言われたような気がする・・・
そしてそのアドバイスで上手く行ってたような気もする・・・(←毎回忘れてる)
なんだか少し方向性が見えてきたような気がしながら本戦へ突入。やるだけやってみよう・・・
サーキットセクションをまぁそれなりに抜けてテクニカルセクションへ進入。
ギャラリーが「あー、どうせコイツまたサイドターンできないんだろうなー」と期待もせずに眺めているであろうところ、やや回しこんでからのサイドブレーキ。
・・・回ったーーーッ!!!!
何故か沸き立つ実況席!
U澤先生の「あー!あー!」という絶叫(笑)
なんだかすげぇ「してやったり」感を感じました(笑)
実況の通り、自分でもあんなに回ると思っておらず、あやうくコースアウトしかけましたが、なんとかその甲斐あって1走目トップ!
途中で微かに聞こえる「ピッ」という電子音はステアリングについてるオーディオのボリュームスイッチを押してしまった音です(笑)テンパってたんだよ!
こず の方も堅実な走りで暫定5位と絶好調!
バケットシートが入ってるせいで勘違いしてる人も多かったですが、基本どノーマルの車両(タイヤもヨコハマS.Drive)でなかなかの健闘です。
そんな感じでFM2クラス各車1走目を終えてお昼を食べているとなにやら雲行きが怪しい感じに・・・
雨が降ったりやんだりとハッキリしないまま、午後の第2走に突入・・・
一応暫定トップだったので「このまま雨降ればトップ逃げ切りなのにな~・・・」なんてことを言ってたら、
みん友のBob The Nailerさんから
「雨が降った状態でタイム短縮するのがカッコイイんだろ!」
とのお叱りを受け、気合いを入れなおします。
そうだ、きっとFM2のライバル組は雨が降ってもタイム縮めてくる・・・油断したらイカン!
路面温度も高く、まだ小雨状態・・・何が起こるかまだまだ分かりません。
1走目で余裕がある今だからこそ、全力でパイロン突っ込むイキオイの走りができるチャンス!
気持ちを切り替えて第2走!
※後半を車外映像とMixしてみました。再生環境によっては音ズレしてるかも・・・
サイドターン成功!ラストは若干パワースライドで誤魔化しながらも、まぐれでないことを証明しタイム短縮!
これは勝っただろ!
とガッツポーズをしてパドックへ戻ろうとしていると・・・後続の いちごん さんのシルビアが中間タイムを1秒更新との放送・・・
そして肝心のフィニッシュタイムは・・・まさかの1分56秒台!?
ハンデ2.5秒を足しても自分のタイムは1分59秒台後半なので敗北・・・
まさかの逆転に愕然・・・
・・・だけどこのビギナーズジムカーナ・・・特殊ルールがあり、上位クラスのトップタイム+α(FM2だと+2秒)以上を出してしまうと賞典外(失格)となる「ドボン」というルールがあります。
このドボン、ハンデタイムを含んだ時間で計算しますが、2.5秒のハンデを背負っていながらこの いちごん さん、上位クラスのトップタイムをブチ抜くという芸当をやってしまいました(驚愕)
ちなみに自分もドボンタイムまであと0.8秒という結構ギリギリのライン・・・
FM2勢、熱くなりすぎて上位クラスにかなり肉薄していたようです。
高速セクションが多いせいもあるだろうけど、今回はタイムがかなり拮抗した戦いとなりました。
いちごん さんが無念のドボンで退場したことによって、一応自分がクラストップをキープ!
初優勝をもぎ取ることが出来ました!
こず も格上げで4位入賞!
ハンデ付きでも2位をキープするDDHさん・・・流石です。
いちごん さんへは特別にドボン賞が贈られました(笑)
昨年の第3戦でのデビューから1周年(厳密には昨年の第3戦は5月なので1年以上経ってますが)、ここにきてようやく表彰台のてっぺんに上り詰めました!
・・・ドボンとかハンデとかで純粋にトップというわけではないですが、そこはこの大会のルール。
割り切って勝利の味を噛みしめたいと思います☆
次回第4戦では いちごん さんはハンデ帳消し、自分にはハンデ1.5秒が追加されるので厳しい戦いとなりそうですが、さらに腕を上げて次も勝つぞ!!
やはりライバルがいるとお互いに切磋琢磨していけるので戦いもアツく、楽しいものになりますね。
実力的に来シーズンは皆でクラスアップとなりそうですが、今シーズン終了まではFM2の激戦区で戦い抜いて行きたいと思います。
今回のイベントでは、記念すべき10周年のお祭りで初優勝というドラマチックな勝利を手に入れて、自分にとっても忘れられないイベントとなりました。
たまさの伝説はまだ始まったばかり・・・(笑)
めちゃめちゃアツく、楽しい2日間でした。
運営スタッフの皆様、エントラントの皆様本当にお疲れ様でした。
次回ビ筑第4戦、そして桶川での脱「初めてクラス」を目標に、まだまだ精進していかねばです。