フロントディスクブレーキ O/H ＆ ブレーキパッド交換 ③

キャリパー、ピストンなどの洗浄が完了したら写真のO/Hキット（シール類）の取り付け作業を実施します。

まずはピストンシールにO/Hキットに付属のグリース（写真のピンク色小袋）をまんべんなく塗布してからキャリパー内部の溝にピストンシールを取り付けます。
ピストンシール取り付け後にはキャリパー内部にグリースを軽く塗布しておきます。

その後、ピストン外周にグリースを塗布してからキャリパーに押し込みます。この時にピストンがキャリパーに入りずらい時にはピストンシールが正常にキャリパー内に取り付けられているか再確認します。

ピストンがキャリパー内部に押し込めたらピストンブーツをキャリパーに取り付け、ブーツリングをキャリパー内部に取り付けます。

ブーツリングの取り付け時には必ず写真の黄色丸のようにブーツリングの両端がピッタリとキャリパー内の溝に収まっている事を確認します。
後はキャリパーベースに新しいピンブーツ及びブリーダーキャップを取り付けてキャリパーのO/Hは完了です。

続いてディスクロータの表面を整える為に#60位の荒いペーパーでインナー側及びアウター側のディスクロータを磨きます。
その際にディスクロータにひび割れなどが発生していないか確認します。

ディスクロータを磨き終えたらキャリパーベースを取り付け、新品のディスクパッドの表面を#60位の荒いペーパーで軽く磨いてから取り付けます。
今回購入したディスクパッドはシムプレートが同梱されていなかったので古いディスクパッドで利用していたシムプレートを再利用しました。
ちなみに、今回利用したディスクパッドはブレーキ鳴き防止でディスクパッドの四隅が予め面取り加工されていました。
後はO/Hしたキャリパー及びブレーキホースを取り付ければ作業完了となります。

最後にブレーキホースを取り付ける際に、ブレーキホースとキャリパーを接続するガスケットを必ずO/Hキットに付属されている新品に交換します。
残作業としてはブレーキオイルのエア抜き作業が必要となりますが別の整備記録で掲載予定です。
別途、リアブレーキのO/H、ライニング交換も実施したのですがブレーキの制動力はもちろん、ブレーキタッチのフィーリングが新車時のように戻りました。