図書館の自動車の高性能化という本からの抜粋です。そのまま載せていないので著作権は問題ありません。参考になさってください。
吸気管の動的影響
慣性効果・・・・低回転時、圧力振動が充填効率を向上させる作用
脈動効果・・・・高回転時、圧力振動が充填効率を向上させる作用
吸気管の長さや太さによって効果が変わってきます。
吸気管の長さが短い時、正圧波が新気をつれて戻ってくるまでの時間が短くなるので容積効率のピークは高回転にシフトします。
反対に長くなれば低回転にシフトします。
充填効率を上げるには吸気エアーの温度を下げる、吸入圧力を高める、シリンダー温度を下げる、吸気抵抗を軽減する、吸入量を増やす。
動的要因には吸気管の長さを変えることによる適正な圧力振動、同じく排気管の長さを変えることによる適正な圧力振動、
多気筒間の干渉による負圧波、正圧波の同調などが必要です。
ビートは軽自動車NA中最強のエンジンを積んでいます。
ファンネルをつけることにより吸入圧を高め、吸気管の長さを変えて正圧波を変化させてトルクアップをさせています。
吸入エアーの温度を下げるのは温度が高くなると空気が膨張して酸素吸入量が減ってしまうからです。
なるべく冷たい空気を吸ったほうが爆発力は高まります。吸気管を断熱すると少しですが効果があると思います。(黒い樹脂部分)
ラム圧の利用はスピードによって圧力変化が大きすぎてECUの学習ができませんし圧力が高くなりすぎるとブローの危険があるのでお勧めできません。