カワサキのZ2(ゼッツー)は1973年の750RSから1978年のZ750Four
までの通称です。
1972年に登場した903ccのカワサキZ1(Z900)を日本国内仕様向け
に750ccクラスとして登場しました。
Z2はZ1のボアダウンモデルと思われがちですが、結局的にボアと
ストロークの両方を変更することで750ccに最適化したエンジンを
搭載しています。
Z1よりもバランス良く仕上がっていると評する者も多く
Z2は日本国内発売当初より驚異的な売上を達成し、数々の伝説を
生み出した名車となりました。
生産期間は5年間だけでしたが、Z2は誕生から30年以上が
経過した現在でも多くのライダーを魅了し続けています。
Z2はマイナーチェンジを繰り返しながらも
「ティアドロップタンク、4本マフラー」のシルエットが引き継がれました。
このシルエットを持つ型式・機種を一つの世代としてゼッツー(Z2)と
いう通称で呼んでいます。
1980年に四角いタンクのシルエットをもつZ750FX(Z750D3)として
型式消滅するまで、エンジンとフレームは基本的に同一のまま
8年間も存続したことは、基本設計がしっかりしていた
オートバイだった言えるのです。
・Z2(1973)…初期型となる750RS。
・Z2A(1974)…ここまでが750RS時代。
燃料タンクの容量変更、チェーン給油機構廃止が行なわれたZ2A。
・Z750-A4(1976)…ここからモデル名が変更となりZ750four時代となります。
A4では前輪ダブルディスク化など足まわりが変更されました。
またエンジンにも 手が加わり最高出力が69→70ps。
・Z750-A5(1977)…キャブレター変更
・Z750-D1(1978)…キャスター/トレール変更。
後輪ディスクブレーキ化