
こんにちは。小雨そぼ降る平野です。昨日の夜に仲間と
食べたいつもの焼ホルモンとマッコリとホルモン鍋が胃
の中で大暴れしていて口臭注意報発令です。
クルマによって年式よっていろんな持病があります。こ
こが弱いとかここがダメとかここを注意しましょうよっ
ってね。今日はそんな話をしようと思います。
写真はBMW-36M3Cのサイドブレーキシューです。
シューの摩材が割れているのが分かりますか?これはま
だマシな方で酷いのはシュー摩材が完全に剥離してドラ
ム内部で暴れまわり引き摺りを起こしたり音を出したり
ドラム部を割ってしまったりします。
30Mまでは良かったのですが36系以降のBMWに多
いトラブルです。サーキット走行等ハードな走りをして
いる方に多く出るトラブルではありますが街乗り専用車
でも見たことありますので要チェックですね。
車検の時シューの点検は必須ですのでまともな工場にだ
していれば早期発見できるはずです。また走行中に偶に
は窓を開けてガードレールや遮音壁に接近して走り反射
してくる音を聞くのも良い事です。燃費を測っている方
はシューの剥離により燃費悪化しますのでそれでもある
程度の推察はできますね。
サイドブレーキの効き調整をサイドブレーキレバー部の
ナットのみでやったりローター交換時に無調整で組むと
剥離しやすくなります。ですがちゃんと整備していても
剥離は起こりえます。だから整備を怠らないでください。
ユーザーはクルマの悲鳴を聞く努力をしてください。整
備工場は診る癖をつけてください。
この車のオーナーさんは音に気づいて持ち込んでくださ
ったので大事には至らず修理できます。こんなケースは
レアで大抵の場合はバラけてからとか工場側が気づいて
ってのが大半です。
サイドブレーキ調整手順をちゃんと守って欲しいのです
が適当整備の店やテケトー整備の素人が減りません。サ
イドブレーキ調整手順について説明しますのでぜひ一度
再調整してみてください。お願いします。
1)サイドブレーキレバーのカバーを外してレバー部位
のWナットを緩めてワイアーを完全にフリーにする。
2)リアタイアを外しキャリパーやローターも取り外す。
3)サイドブレーキシューの点検と摺動部のグリスアッ
ップや各部の清掃を行う。
4)ローターのみを取り付けてホイールボルト穴よりシ
ューの初期調整を行う。ここでは一度完全にロックさせ
5~7ノッチ戻す。ローターのドラム部の精度は甘いの
であまり追い込まない様にする事。手で回してみての確
認も必ずする事。左右を均等に右を調整中は左のロータ
ーを外しておく。左を調整する時は右ローターを面倒で
も必ず外して調整する。
5)ブレーキをすべて元通りに組みタイアを取り付ける。
6)サイドブレーキレバー部のナットを締めつけてレバ
規定ノッチでワイアーを引ける様に調整する。
7)車をゆっくり発進させサイドブレーキを引く。前進
や後退でリアボディの沈み込みや浮き上がりが左右同じ
になる様に調整する。
8)ナットをロックしカバーを付けて完成!!
やっていますか?出来ていますか?
さぼりディーラーやドレスアップ屋や適当車検屋代行屋
なんかに出している車は要注意ですよ。大丈夫ですか?
でっかいローターにしてアルミのベルハウジングにして
いる人は特に注意です。シューが崩れたらアルミベルな
んか一瞬で破断しますよ。
アルファロメオのサイドブレーキも注意が必要です。ち
ょっとしたコツがあります。ロータスもユーノスロドス
タも。サイドブレーキの整備は見落としがちですが大切
です。
キングナツカシス
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