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2015年03月30日 イイね!

MTで車を走らせることについて~ボクスターGTSのインプレッション

MTで車を走らせることについて~ボクスターGTSのインプレッションもうすぐ納車から四ヶ月、走行距離は6,000kmを超えた。暖かな日中には、サイド・ウィンドウも下ろしたフル・オープンで、風の匂いを楽しんで走れる季節を、ようやく迎えた。

たまに116iに乗る時があると、たいがい左足でクラッチを探ってしまう。そのくらいにはボクスターGTSのMTにも慣れてきて、長いAT車生活の間に忘れていたことを思い出したり、新たに発見したりすることがあって、なかなか楽しい。

◆MT車とAT車の運転操作

たとえばMT車の場合、信号待ちから発進して、ロー、セコンドとギヤを上げながら、[数百メートル先にある]次の交差点の信号が黄色に変ったのに気付いた時、[また停められる事になる信号に向かって]いったんサードに入れて加速してから交差点に近づくか、加速せずにセコンドのままで走るか、一瞬迷う。けれどもAT車ならそんなことは考えない。踏み込もうと思っていたアクセルの力をちょっと緩めるだけのことだ。

交差点ばかりではない。数台連なる車に混じって50km/h前後で走っている間も、何台か前を走る車が左折のためにブレーキを踏めば、列の流れが滞って速度も落ちるが、しばらくすればまた以前の速度に戻る。こんな事が繰り返されるような道では、MT車はハイ・トップ(5速・6速)には中々入れられないものだ。けれども、AT車ならやはり何も迷うことはない。軽くブレーキを踏んだり、アクセルの踏み加減を少し調整すれば済むのだ。

また、MT車では発進時以外はローはめったに使わない(と思う)。しかしAT車は、アクセルを深く踏み込む(キックダウンする)ことによって、一気にたやすくローを呼び出すことができる。

ATは煩わしいクラッチやシフトの操作からドライバーを解放した、素晴らしい発明だと思う。それによって運転技術の敷居はグッと低くなり、様々な人々に対する車への間口を広げた。MT車をとても久しぶりに運転するようになって、改めてそんなことに気付いて感心した。けれどもその一方で、[ATの発明と普及によるMT車の劇的減少によって、ドライバーが]得たものと同時に失ったものもいくつかあることにも気付かされた。


◆安全運転のMT車

たとえば、MT車の方が安全運転になると思う。上の例でわかるように、走行中にギヤの選択をいちいち考えねばならないMT車では、その時の交通状況への意識や注意が強まるからだ。「そういえば昔はそんな事を考えながら走っていたなぁ」などと思い出した。

逆に言えば、AT任せの現代のドライバーは、車の運転に対する体と心の余裕が広がったために、車間を考慮しない安易なブレーキングで渋滞の原因を作り出したり、暇に任せて携帯をいじろうなどと考えてしまいがちになる。一般的には、操作の少ないAT車の方が安全運転に向いていると考えられているが、人間はそう単純なものではなくて、私には逆に思える。だから最近流行しつつある車の自動運転化も少し怖い。

そもそも運転が好きなタイプの人間には、自動化はもろ手を挙げて歓迎されるとは限らないものだ。運転操作のたくさんの要素の中から、何を遠ざけて何を近づけるのかという問題には、MT/ATに限らず、様々な試みがおこなわれていて興味深い。


◆MT車のギヤの選び方

話を戻すと、ボクスターGTSで市街地をゆったり走らせたい時の、自分のギヤの選び方がだいたい決まってきた。目安はとても簡単で、ローで発進したら、20km/h台はセコンド、30km/h台はサードという具合に、10km/h単位の二桁目のギヤを使うのがちょうど良いようだ(※)。だから市街地の常用ギヤはだいたいサードやトップ(4速)で、ハイ・トップ(5速や6速)を使うのは、郊外の広い道や高速道くらいなものだ。

この走り方を以前描いたグラフで調べると、大体1,000~1,500回転くらいのエンジン回転数で走っていることになる。こちらのグラフからは、1,500回転時のトルクは273Nm(28kgm)ほどあるが、パワーはわずか約43kW(59ps)とわかるから、ボクスターGTSの実力はまだ全然発揮されていないけれど、それでも日常使用には十分だし、燃費にも良い。

※ ボクスターGTSのMT車では、低燃費走行の目安となる「シフトアップ・インジケータ」が速度表示の横に点灯するが、私の目安よりも早くからシフトアップを促してくる。


◆「ギヤを保つ」MTと「ギヤが上がる」AT

逆に、ボクスターGTSの最初のトルクの山(330Nm≒34kgm、パワーは86kW≒117ps)となる2,500回転まで引っぱれば、ローで25km/h、セコンド35km/h弱、サード50km/h弱、トップ60km/h程度の速度でもかなり強い加速が得られるし、最大トルクを発する4,500回転(370Nm≒38kgm、パワーは174kW≒237ps)まで引っぱれば、車はさらに豪快に加速していく。

実はここにMTの大きな特徴があって、何もしなければ「ギヤを保つ」MT車は、燃費度外視のパワフルな動きに至りやすい。それに対して、何もしなくても「ギヤが上がる」AT車は、スルスルとシフト・アップして低燃費の緩やかな走行に努める。

これまでAT車のスポーティな走行を楽しんでいた私だったが、変速時のタイムラグやショックが嫌で、シフト・アップのためにパドルやレバーを使ったことはなかった。けれども、どのみち自分でシフトを上げ下げせねばならないMT車では、気分次第で引っぱり気味に走ることが多くなった。駆け抜ける歓びに良く、燃費や環境に悪い。


◆エンジンの回転数をギヤに合わせる

ボクスターGTSには、ATよりもダイレクトなギヤ・チェンジの感覚を求めてMTを選んだ。ところが自分には、エンジンの回転数合わせという知識も経験もなかったので、最初はおそるおそるゆっくりとクラッチをつなぐことでシフト・ダウンしていたのだが、MTの場合、それはギヤの負担になると後から気付いた。AT車に慣れきっていたためのミスだった。

それ以後、シフト・ダウンする時には、クラッチを切ってギヤを落とすと同時に、少しアクセルを踏んでからすぐにクラッチをつなぐように心がけている。うまく回転数が合えば、エンジン音と減速感がスムーズに気持ち良く同期する。けれども、そこにブレーキング操作を加える(ヒール&トウ)のは、さすがにまだ難しい。

ただ、スポーツ・プラス・モードなら「自動」でエンジン回転数を目的のギヤに合わせてくれる(オート・ブリッピング)ので、シフト・ダウンとブレーキングの同時操作が可能だ。また、的確なオート・ブリッピングは、自分の足でおこなう回転数合わせの良い見本にもなる。ほかにも、すべてのモードで、発進時に誤ってエンストしても、クラッチを踏み込めば「自動」で再始動してくれる。

結局MT車といえども、このボクスターGTSは、運転のおいしいところ以外は、AT車並みにドライバーに親切な車なのだった。




※ 4/1追記 … トラックバックしていただいたエクシーガぱぱさんのブログ記事の指摘に基づいて、本文に[ ]内の語句を補足した。ありがとうございました。
Posted at 2015/03/30 02:17:21 | コメント(28) | トラックバック(1) | ポルシェ・ボクスター | クルマ

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