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2016年09月28日 イイね!

ポルシェのドライビング・スクール

ポルシェのドライビング・スクール前回のリヤタイヤ交換から約一年、一万キロを走った。予想通りスリップサインが出て、やはりそれしかもたないとわかった。二年目のフロントはまだ溝が深めだったものの、その奥には細かなヒビがあって、「だからこっちも換えた方が良いですよ」とスタンド店員に注意された。そんな時に、ポルシェのDMでドライビング・スクールの追加募集を知った。タイヤを使い切るにはちょうど良いタイミングだったこともあって、「Warm-up」という入門コースに行ってきた。

開講式に続く清水和夫氏の座学では、運転時の「認識・判断・操作」サイクルの中でも(スポーツドライビングなら「操作」の習得が重要だと思いがちだが、それ以前に)、特に一般道の走行では「判断」が最も重要だということを繰り返し強調していたのが印象に残った。

講習メニューは、「急制動・緊急回避」「スラローム」「定常円旋回」の三つ。この日の午後枠の参加車は全部で24台だったので、1グループ8台ずつの計3グループで上記三つのメニューを入れ替わりながら受講した。私のグループにはマカンが一台入っていたが、911カレラやボクスター、ケイマンなど、低く幅広なポルシェのスポーツカーばかりで、走行時ばかりでなく順番待ちの間でも、周囲の車のスタイルや動きを見ていて楽しかった。

講習は、講師の模範走行、一人ずつ同乗走行、完熟走行、そして一台ずつの走行という順序でおこなわれた。走行練習では、助手席にシートベルトで固定されたトランシーバーからの講師の指示やアドバイスを受けて数回繰り返して走った。

自分のイメージで勝手に走れば良いわけではなく、講師の指示内容のイメージを正しく自分のイメージに置き換えたことを、実演によって示すのが難しい時があった。要するに、よく理解して丁寧に走るということだ。スキースクールと似ていると思った。

同乗走行では、身体にイメージを焼き付けられたのが良かったし、とても大事なことだと思った。デモカーが911カレラGT3だったせいもあるが、動きのメリハリが大きくてわかりやすかった。それに、大きな加減速やハンドル操作による前後左右の強いGが面白くて、遊園地のアトラクションのようで喚声を上げて笑ってしまった。

[急制動・緊急回避]
数百メートルの直線コースの往復で、行きは50km/h(最後は80km/hまで上げられた)からのフルブレーキングを練習した。最初のうちは、スピードメーターを見るのとブレーキングポイントの看板を確認するタイミングが重なるのが難しかった。うまく成功すると、ハザードが点滅するのが面白かった。

その直線コースの帰りでは、フルブレーキング中の緊急回避を練習した。これは、ブレーキだけでは間に合わずに衝突しそうな場所に置かれたパイロンを、ブレーキングの最中に、ハンドルで右側に避ける操作が加わったものだ。講師は「車が左から急に飛び出してきたというイメージがわかりやすいです」と説明していたが、中々難しかった。目前に迫るパイロンを避けようとするハンドル操作を先んじてしまうからだ。それで講師には「もっとブレーキを信じろ」と注意を受けてしまった。

[スラローム]
縦に並んだパイロンを左右に避けながら走る講習。雨降りのこの日は路面がヘビーウェットだったので、PSM(Porsche Stability Management=車両安定制御)は切らず、50km/hの定速走行で、前後の荷重移動はおこなわないことになった。西湘バイパスに接したコースだったので、最悪の場合、スピンしてフェンスを突き破ってバイパスに落ちたりしないようにと、かなり強く注意された。

PASM(Porsche Active Suspension Management=可変サスペンション制御)はハードでもソフトでも良く、挙動の違いを確かめるように言われた。ハードの方が挙動は鋭い分、破綻も起こしやすいのがわかった。また、スポーツプラス・モードで走った時、リヤが暴れ出してブレーキを踏んでしまったので、スポーツ・モード止まりにしたが、最後の走行時に、どうしても荷重移動が試したくなって、アクセルの踏み加減を変えながら走ったら、「ピッチングが出ていますよ~」と注意されてしまった。またこの時もリヤが暴れ出したが、とっさのハンドル操作で何とか安定させた。この雨中のスラロームは、結構良い経験になったと思う。

[定常円旋回]
初めは、ギヤはローのまま、パイロンを並べた小さな円の周りを30km/hくらいで(アンダーなど発生しない、ごくゆっくりの速度に感じた)旋回中に、一気にアクセルを踏み込んでスピンに持ち込む練習。講師の指示を受けながら数分回った後(かなり目がクラクラしてくる)、奥の方に同じように作られた小さな円の方に移動して自主練習をする。

後半は、スピンに入った直後にアクセルを少し緩めることで、スピンの時間を延ばす練習へと進んでいった。おのずと回転と逆方向にハンドルを回してしまう(カウンターを当てる)ので、半回転程度に抑えられるようになり、車も停止しない(つまりUターンから逆回転の周回に変わる)ようになってきた。

しかし今回はそれ以上の段階、つまり連続スライドによる定常円旋回の実践にまでは入らなかった(スピン中にアクセルをあおり直すと注意された)。あくまでも、オーバーステアからスピンへの限界点の見極めとスピン中の対応動作の習得に限られていたように思う。

             *       *       *       *       *

修了証書の授与の時、清水氏から「ボクスターGTSは、頑張ってる感がありましたね!」との言葉を頂いた。どういう意味だったのだろう?などと考えながら帰途についた。すっかり擦り減ったリヤタイヤは、高速料金所通過後の加速時によく滑ったが、講習のおかげで怖さは感じなかった。ともあれ、これで心置きなくタイヤ四本を交換することができる。
Posted at 2016/09/28 01:05:21 | コメント(19) | トラックバック(0) | サーキット・スクール | クルマ

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「992型911カレラとケイマンGT4 http://cvw.jp/b/224462/43044418/
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