
いやぁー、散々でした。
今回は開幕戦のレース内容
(マシン接触によりパーツの飛散)を受け
コンストラクター開発の空力パーツが
補強されていたのですが、
特に琢磨のチームAJフォイトは持ち込んだパッケージが
全くダメ。
マシンが遅すぎる。
プラクティスはほぼ最後方。
予選はそこから若干マシになったかもしれませんが、結局雨でキャンセルされ
ポイントエントラント順の決勝スタートとなりました。
結果、ホークスワースは8番手、琢磨は13番手となり、AJフォイトにとってはラッキーでした。
AJフォイトのマシンスピードの遅さは決勝になっても根本的に改善されていない様子でした。
スタート後から2台ともズルズルと順位を落としていきました。
早目のピットで挽回は少しできたようですが、そこまでですね。
ホークスワースは前でスピンしたマシンを避けようとしてウォールに突っ込みリタイア。
琢磨は終盤のリスタート後にキンボールと接触した際に打ち所が悪くコンピュータを破損して
ギアチェンジできなくなるというトラブルでリタイアでした。
結果としてはそうですが、マシントラブル以前に
チームにとってはもっと重大なミスがありました。
“レース終了”についてです。
度重なるフルコーションで
レース時間が105分へ短縮されたのですが、
その周知が徹底されていなかったこと。(さすがインディカーと言うべきなのか?!)
AJフォイトのチーム内でもその情報伝達がきちんと行ってなくて
よりにもよってチームの作戦に関わるエンジニアグループがレース短縮を知らなかったんです。
(琢磨の声でもあると思ってますが、)有り得ないでしょ!!
どうりで終盤でも変なタイミングでピットに入っているなと思ってました。
そして、さらにはAJフォイトではストラテジー・ミーティングもなかったとのこと。
もう2台体制がどうこうでもないし、ズタボロで酷過ぎます;;
今回かなりこき下ろしましたが、本当にナントカしてもらわないとダメですわ。
次はあのロングビーチ。
頼みますヨ!!
それにしても今回は水はけの悪いコースだったんですが、
リスタートするたびにまたすぐフルコーションが出るような
ほとんどコーションラップしているようなレースでした。
そして、レース短縮。
そんな中、ピットストップ1回を敢行したサム・シュミット・モータースポーツのヒンチクリフが
ホンダに今季初優勝をもたらしました。
こちらは作戦の読み勝ちですね。
2015 Indy Grand Prix of Louisiana Highlights
佐藤琢磨(22位)
「決勝日も自分たちの置かれた状況は厳しいものでした。今日のレースは本当に難しいコンディションでの戦いになっていました。かなりのウエットコンディションで始まり、雨は止み、路面は1周ごとにレーシングラインが乾いていきました。私たちはグリップとマシンのバランスで苦しんでいましたから、早い段階でピットに入り、ソフトタイヤにスイッチしました。その結果ペースが上がり、いくつかのポジションアップも果たせました。しかし、リスタートで2名のドライバーたちが絡み、私にぶつかってきました。そのときの衝撃でサイドポッドが壊れ、内側のコードが破損。ギアシフトができなくなってレースを終えることとなってしまいました。次のロングビーチでは、開幕戦のセントピーターズバーグと同様にマシンは速いはずですから、ぜひともいいレースを戦いたいと考えています。」
アート・セントシアー|HPD社長
「ジェームズ・ヒンチクリフ、Schmidt Motorsports、そしてHPDにとって喜ばしい結果となりました。チームの見事な作戦、ヒンチクリフによるすばらしいドライビング、そしてHondaツインターボ・インディV6エンジンの優れた燃費性能によって勝利は達成されました。今日のレースは本当に興味深い戦いになっていたと思います。ウエットコンディションで始まったレースは路面が乾いていき、多くの接触が起こり、コースオフするマシンが出てフルコースコーションが次々と出されました。ピットタイミングと燃費がレース結果に大きな影響を及ぼす重要なファクターとなり、Schimidt Peterson Motorsportsは最高の作戦を採用していました。ジェイムス・ジェイクスも終盤に速さを見せており、3位フィニッシュを果たしました。あと数周あったらジェイクスは2位に上がっていた可能性が高いと思います。次戦は今年2戦目のストリートレースであるロングビーチです。とても長いストレートや、よりタイトなコーナーの続くセクションなど、セントピーターズバーグとはまた違った性格を持つコースでの戦いです。出場チームは2戦を経験しましたから、ロングビーチではエアロキットの持つポテンシャルを今回よりもさらに引き出しての戦いを見せてくれることでしょう。今からとても楽しみです。」
<決勝リザルト>
順位 No. ドライバー エンジン 周回数 タイム/差
1 5 ジェームズ・ヒンチクリフ Honda 47 1:47'19.4896
2 3 H.カストロネベス シボレー 47 +0.4279
3 7 ジェイムス・ジェイクス Honda 47 +0.8452
4 25 シモーナ・デ・シルベストロ Honda 47 +1.2924
5 2 J.P.モントーヤ シボレー 47 +1.7564
6 10 T.カナーン シボレー 47 +2.2638
7 1 W.パワー シボレー 47 +3.0958
8 15 グレアム・レイホール Honda 47 +4.3495
9 67 J.ニューガーデン シボレー 47 +5.7352
10 20 L.フィリッピ シボレー 47 +7.2115
12 26 カルロス・ムニョス Honda 47 +9.0899
13 27 マルコ・アンドレッティ Honda 47 +9.7817
15 98 ギャビー・シャヴェス Honda 46 +1Lap
16 18 カルロス・ウエルタス Honda 46 +1Lap
19 28 ライアン・ハンターレイ Honda 43 +4Laps
22 14 佐藤琢磨 Honda 39 +8Laps
23 19 フランチェスコ・ドラコーネ Honda 23 +24Laps
24 41 ジャック・ホークスワース Honda 19 +28Laps
<ポイントスタンディング>
ドライバー
順位 No. ドライバー エンジン 総合ポイント
1 2 J.P.モントーヤ シボレー 84
2 3 H.カストロネベス シボレー 74
3 1 W.パワー シボレー 70
4 5 ジェームズ・ヒンチクリフ Honda 65
5 10 T.カナーン シボレー 63
6 25 シモーナ・デ・シルベストロ Honda 44
7 7 ジェイムス・ジェイクス Honda 43
8 15 グレアム・レイホール Honda 43
9 20 L.フィリッピ シボレー 42
10 22 S.パジェノー シボレー 41
13 28 ライアン・ハンターレイ Honda 37
14 27 マルコ・アンドレッティ Honda 37
16 26 カルロス・ムニョス Honda 34
17 41 ジャック・ホークスワース Honda 31
18 98 ギャビー・シャヴェス Honda 28
19 14 佐藤琢磨 Honda 25
23 18 カルロス・ウエルタス Honda 20
24 19 フランチェスコ・ドラコーネ Honda 14