この時期に必ずやってくる「年末特番」!
個人的には延べ4日間3プログラムで終了。週末からまた通常スタイルに戻ります。
一昨日と昨日は、チョット指の数が足りないので、エンジニア2人体制でオペレート。
チーフは、レコーディング業務が多い と言う中堅のエンジニアです。
キャストは、私が普段関わっている方々なので、私がサブ的に入る事になりました。もともとは、アリーナ・コンサートでやる予定だった出し物を、コロナ禍で出来なかったのでスタジオで・・・と言う訳です。
「2人オペレート」は久しぶりです。いろんな面でプレッシャーもありましたが、セッティング前に「楽しくやろう!」の一言で、お互い打ち解け、宣言通り「楽しく」やり遂げた感じです。
私が「メインVocal」担当。彼が「 + Vocal & トータルMIX」担当と言う割り振りで作業は進みました。
「リヴァーブ操作」や「オケ・レベル」も任せてくれたので、非常にやりやすかったです。
複数オペレートの場合、これらの割り振り方によって、非常にやりにくい場合が多々あるのです。
リバーブは、3機種5種類使いました。
と言うのも上の写真の真ん中は、2台分のリヴァーブマシン、右端のマシンは6台分のリヴァーブマシンとして使えます。(写真はあくまでもリモコンで、本体はラック内に収まっています)
楽器用に2種類、ヴォーカル用に3種類です。そのうち、私は真ん中の「Lexicon 480」と言う往年の名器を使わせてもらいました。
休憩時間に昔の経験談を話したり、最近の録音スタジオの状況を聞いたり、お互い新旧の技術談義が最高に興味深かったです。(タイガの録音事情とか・・・)
私のリヴァーヴ・プリセット(音色設定)に感動してもらい、昔だったら「秘密!」と言ってたと思うが、今は感動してくれただけで嬉しく思います。プリセットデーターの写真を撮りまくっていました。
この行為も、昔は先輩がトイレに行ってる間にメモしまくったものですが、今はスマホでパチリです。便利になったもんです。
現在のデジタル指向のやり方と、私のようなアナログ時代にやって来たやり方との融合、お互い物凄い刺激になりました。
「時間をかけて音を創り上げるレコーディング」のやり方、「リアルタイムで音創りをするTVスタジオ」の音声テクニック。この違いが非常に面白い。
たとえカラオケにVocalを乗せるだけでも、イントロ~間奏~コーダーと、オケのレベルを変える必要があります。またイントロや間奏で台詞を言う場合はリヴァーブをカットしないといけない。酷い時には「歌中での台詞」も多々あります。これらの操作をリアルタイムでコントロールしていくには、経験とテクニックが必要です。これらに感動してもらっただけでも、今回ペアーを組んだ事の意味があったのではと自負しております。
Posted at 2021/12/01 12:08:21 | |
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