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2021年08月05日

プロクソンフライス - 電動化(3)

フライスを運ぶときは後部の支柱と手前に出っ張ったY用の送りシャフト受けを持っていました。電動化すると、ここにはカップリングとモーターがくるので持つわけにはいかない。そこでXYテーブルを載せているドリル台の手前にハンドルを取り付けました。

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次にXYテーブルの組み立てと調整です。以前に分解したときには組付け時にSuperLubeというオイルを使いました。テーブルはとても滑らかに動作しましたが、課題はオイルがはみ出てきて手が汚れること。やはり流動性のないグリスを使うべきだった。こちらの方はAZの二硫化モリブデングリスを使って、ウソみたいにスルスル動いたとあります。正確な型番は分かりませんがAZのwebで調べたところ固さを表すちょう度は2号のようです。そこでちょう度2号で臭いがしないものを探し、アマゾンのレビューを参考にAZの万能グリースを購入しました。臭いはまったく気になりません。

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Superlubeのオイルを洗浄して落とし、万能グリースを付けてテーブルを組み付けます。テーブルを指で押すと、固い... スルスルと指で動くレベルではない。移動しない反対側をしっかりと保持して指で力を入れて押せば動きますが、押さえないとテーブル全体が動いてしまう。ううむ、ちょう度は同じなのにどういうことだ。しかしAZのグリスのちょう度はwebを見たところ2号ばかりだから、こんなもんだろうと納得することに。Superlubeと比較してはいけない。
グリスでテーブルの摺動部分がそれなりに密着しているためジブの調整も以前に行った方法がうまくいきません。ガタの音が聞こえるほど手早く動かすことができないからです。そこで今回はやり方を変えました。まず中2個のネジでジブを上手くフィッテイングさせて、全体のネジをそこそこ回します。次に真ん中のネジを動きが固くなるまで締めて少々戻します。次に両端のネジ、その次に中2個のネジでで同じことを行います。これで全体がほぼ同じ具合に当たるようになったら、同じ順番で動きが少しだけ固くなる程度まで少々増し締めします。このとき前回調整したのと同じ方法でロックナットがしっかりと締まるようにします。もともと動きが重い状況でそこから少しだけ固くなるのを判断するという非常にアナログチックで感覚に依存したやり方です。玉当たり調整と同じで、こんなもんだろうと自ら納得します。

まずはX側の送りネジなどの部品を組み付けます。ハンドルを回すととても滑らかに回ってテーブルが移動する。調整時の重さがウソのよう。スラストベアリングを介して固定しているため当然キュルキュル音もしません。しかし...

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ダイヤルの遊びが30度ほどあります。30/360x2=0.17mmのバックラッシュに相当し、元々の0.1mmよりも大きい。何故だ?テーブルはスラストベアリングで挟んでネジで圧力を掛けているので、バックラッシュは送りネジとナットで発生しているのは間違いない。実際、ダイヤルを素早く往復させると送りナットの所でカタカタ音がする。
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バックラッシュが大きくなる理由としては、ミスミのネジがプロクソンのネジよりも小さい以外に考えられない。そこで直径を測ると両者ともジャスト10mm。しかしネジ山はプロクソンの方が太く見える。これって規格モノじゃないのか?
そこで新たにミスミから30度台形ナットを購入してみると悲しい現実。予想通りプロクソンの送りネジには入らない。プロクソンの送りネジは非標準のようです。円筒型の台形ナットをうまく加工して送りナットを自作しなければ。バックラッシュが元々よりも0.07mm大きいことを容認すれば使えないわけではないので、まずはこのままで行くことに。

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次にY側です。 全ての部品を組み付けたところ送りネジが手前側アルミプレートに干渉してネジを回すことができない。送りネジが上側(写真では下側)に行き過ぎているようです。そこで送りナットの所に入れていた0.6mmのシムを取り外して再度トライ。0.6mmも移動したのにまだ干渉する... 考えられる理由は、送りナットを奥側に移動するために製作した板が斜めに付いているからで、それは本体の黄土色のパーツの取り付け面の水平が出てないから。またまた本体を削って平面を出さないといけないのだろうか。

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まずは板の平面を調べてみると、驚いたことに振れは0.01mm以下。本体を削らないで済みそうで良かったが、そうなると考えられるのは手前側アルミプレートの加工間違い。
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図面と製作したアルミプレートを比較してみると正しく作られている。そこで寸法出しの時に参考にさせて頂いたエヌ株式会社のwebを見てみるとネジ間の寸法は18mmとなっていて問題なし。最後にプロクソンの現物の寸法を測ってみると17mmではないですか。

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webの情報と当方の現物が異なっているが、人のせいにしてはいけない。この会社の公開している情報のおかげで分解することなく部品製作をすることができたので感謝感謝。まずは理由が分かって良かった。Y側はオリジナルの部品を元に戻して稼働できるようにして部品を作り直すことに。

なかなか思ったようには進みません。
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Posted at 2021/08/05 17:41:28

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