PC3台とBlurayビデオのオーディオ出力計4ポートを切り替えるために、オーディオセレクターを探してみました。電源不要の機器が3000円くらいでアマゾンでは売られています。幾つかの製品のレビューを読んでみると、同じ製品に対して「音の劣化全く無し」というレビューと「2系統接続するとノイズが発生し使い物にならない」という相反するレビューが見受けられます。電源の無い製品ですから中身は単なるスイッチであり、自分でノイズを発生することはありえない。使い物にならないほどのノイズが発生するのはその製品のせいではなくて、使っている方の使用環境、恐らくはグランドループによるノイズだと考えられます。この問題を確認する最も簡単な方法はグランドアイソレーターというパーツを間に入れてみること。
このパーツの中身は単なるトランスで電気的に絶縁することでグランドループの問題を低減します。他にも複数の要因が考えられますが、グランドにまつわる問題だけで専門書が出ているくらい奥の深い話題です。日本では伊藤健一先生がアースシリーズとして複数の文献を出しています。先生はこの分野の権威で、紫綬褒章を受賞されています。私も若い頃に先生のアースシリーズで勉強しました。
グランドループは複数接続した機器の入力側でも発生するので、対処としてはグランドも含めて切り替えることです。アマゾンで色々な機器を見てみましたが、そのように明示している機器は見つからない。参考になったのが
こちらの方のBLOGで、同じ理由で自作したようです。やれやれ、このような超ローテク機器を自作しなければならないとは。色々と考えた結果、ヘッドホンアンプを内蔵したリレー式のセレクターを作ることにしました。秋月で小型のラッチングリレーが売られていたためです。
このブログも参考になりました。数十年前はラッチングリレーは産業用の馬鹿デカくて高価な製品だけでオーディオに使えるようなものは無かった。電池動作させるので自己保持できることは必須。このような部品が百数十円で誰でも入手できるとは便利なものです。大した制御ではありませんがArduinoで使われているMCUのATMEG328を使う予定。
出来るだけ小型にしたいので機構設計で当たりを見ることにします。FUSION360のデビューです。
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Posted at
2023/08/25 02:31:02
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