基板に主要部品を仮付けしてコネクターなどとの干渉具合を確認しました。3D CADで検討していたものに大きな間違いはなかったため、あっさり終了。
次にCRを含めた回路の全体を決定します。電池の逆接防止回路をどうするか。使うのが自分なので「注意して扱う」という考えもある。しかし電池交換は遠い先かもしれないので、その時には忘れてしまって手違いで逆接するかも。ということでFETのスイッチを入れることに。PチャネルのMOSFETのドレインを電池+側、ソースを出力側、ゲートを電池-側(グランド)に繋ぐだけの簡単な回路です。
使うのは秋月で売っている
MTP4835I3というもの。これのデータシートを見るとVGS=3Vで40mΩと理解される。そこで実際にリレーの動作電流に相当する60mAを流して電圧降下を測ってみました。11mV程度。11mV/60mA=180mΩ。何なんだこれは。4倍以上大きいじゃないか。詐欺FETか? それで調べてみたところ
全く同じことをやっている人がいて、それによると、例えば2SJ380でVGS=5.3V、I=0.246A時の電圧降下=0.3Vとある。0.3V/0.246A=1.2Ωとなる。2SJ380は東芝のFETでデータシートを見るとVGS=4Vで0.22Ω。こちらは5倍以上大きい。オン抵抗の定義が違うのか?そこで
東芝のwebの解説を見てみた。これによると当方のやっていることそのまんまじゃん。相当バラツキが大きいか、またはチャンピオンデータが記載されているものと理解される。結局データシートは信頼できないので実際に自分で測定しろということのようです。やれやれ。
明るさを見てLEDの電流制限抵抗を決めてすべてが確定。次はすべての部品を実装して配線をしますが、それにはちゃんとした回路図をおこしておく必要がある。Designspark PCBの出番です。DSMはfusion360に乗り換えてしまったけれども、こちらは引き続き顕著な機能劣化がないため使うことに。基板をおこさず単なるスケマティックエディターとして使っているだけなので何でもいいわけですが、メジャーなツールだとライブラリ部品の多くをダウンロードできて大幅に手間を省ける。ということで回路図を起こしました。
次は基板上に部品を載せて配線です。
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2023/09/02 12:14:29