リミットスイッチの製作
GコードとGRBLの機能を学習しました。実際、学習というほどの作業は皆無で
GRBLのwikiの幾つかを読むと直ぐに使えるようになります。このソフトはとてもよく出来ていて、
ジョグコマンドという機能を使うと簡単にXYの移動制御を行うことができます。実際UGS (Universal GCode Sender)もジョグコマンドを使っています。というわけで、本質的な作業は直ぐに終了。時間の掛ったLCDの文字表示とは対照的。
次にリミットスイッチを取り付けることに。リミットスイッチとはテーブルが末端に到達したときにオンになるスイッチで、これによって末端を越えて動かさないようになります。XYそれぞれの末端、計4個あるのが理想ですが2個だけでもOK。2個の時はGRBL起動時にホーミングという機能を動かします。ホーミングが始まるとGRBLはリミットスイッチがオンになるまでテーブルを移動して末端を認識。そしてソフトリミットというテーブルの移動可能量を予め設定しておけば、それを越えて反対側に移動することはなくなります。
リミットスイッチの定番はマイクロスイッチで、オムロンの小型のスイッチを入手。
小型とはいえこのようなメカニカルスイッチを後付けするのは結構難儀。DROとそのカバーがあるため良い位置が見つからない。スイッチも然るべき向きで固定しなくてはならず、あれこれ検討した結果マイクロスイッチは諦めて、8年前に購入したまま出番の無かったフォトリフレクタを試してみることに。今でも秋月で売られている
TPR-105という製品です。
秋月のwebを参考にR=10kとして(図の左半分だけの回路で)動作を調べたところうまく動作しない。反射面との距離が3mm程度あって感度が不足している模様。そこで2SC1815を追加しR=100kとして様子見したところ良さげ。
そこで基板に部品を取り付けて実際に組み込んでみました。
ところが今度は感度が高過ぎで想定よりも手前で反応してしまう。ううむ、やはり使い方をちゃんと学習しないとうまくいかないようです。これに関してはOMRONのwebに詳しい。特に
フォトマイクロセンサの基礎知識と
受光素子側の設計が必読で、それによるとフォトリフレクタは実使用状態で光電流を測定してRの値を決めなければならないということです。そこで基板の部品を取り外して線を出して光電流を測定してみました。
結果、R=100kでは大き過ぎで
受光素子側の設計を参考にしてR=3kと決定、今度は当然のことですがうまく動作しました。線は暫定ですが蓋を付けてY側が完成。
X側も同様にして回路を決めて組み込みます。こちらはテーブル内部に取り付けました。切り粉が降りかからないようにカバーを付けます。
リミットスイッチ(リミット回路?)は完成しました。これをGRBLに認識させるには配線をCNCシールド基板まで引き回さなければなりません。そこで次の作業はケースのパネルに穴あけをしてコネクターを取り付けて配線を引き回すことです。
Posted at 2022/04/24 01:17:02 | |
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