標準スピーカーの改良 (実験編)

先日外した標準スピーカーの造りについて
散々な言い方をしましたが
よくよく考えると、天下のトヨタが
いい加減なものを付ける訳がありません。

風が吹くと飛ぶ様な軽さも
車両の軽量化に貢献している訳だし
限られたコストの中で
及第点の音を出すのに苦労している筈。


スピーカーの造りを裏から見ると、千鳥足構造のフレームに工夫が見られます。
ちっこいヨークの中には、小型でも超強力な磁石が入っているかもしれません。
エッジとコーンの接着も奇麗に仕上がっていて、品質の高さも伺えます。

ブーミーな低音は柔らかいコーン紙によるものだと思います。
社外品のスピーカーはコーン部に樹脂やカーボンを使うなど
強度の高いコーンを使用しているのが通例です。

そこで！

コーン紙にニスを染み込ませれば、コーン紙の強度が上がるのでは？
早速実験です。

使用したのは、水性のつや出しニス。
アルコール系の専用うすめ液もあり
20分程度で乾きます。

いきなり濃いニスを塗ると
コーン紙が重くなってレスポンスが悪くなる恐れがあるので
先ずはニスをうすめ液で3倍程度に希釈し
サラサラになったニスをコーン紙に染み込ませていきます。
紙の繊維にアクリル樹脂のコーティングをするイメージです。

染み込まなくなるまで塗り込み、よく乾かします。

見た目はいい感じですｗ(右側)
音出ししましたが、スピーカー単体なので
低音が強調されず効果がよくわかりません。
触感では若干コーン紙が固くなった感じ。

もう少し強度UPを試みます。
今度はニス原液を薄く塗っていきます。
コーン紙表面をコーティングするイメージです。

見た目はツヤテカの社外品みたいになりましたw
音出しではエンクロージャーが無いので低音が強調されませんが
硬質な音に変化しています。

ドライバーの柄を一定の高さから落として
コーン紙の響きをチェックしていたら・・・

未施工スピーカーのキャップが凹んでしまいましたｗ
目に見えるカタチで強度UPが確認できました。

いい感じです！
いよいよ実践に移ります(つづく)