2014年08月12日
■ホイール自体の幅
ホイールのデザインやリム幅によっては、タイヤのサイドウォールではなく、ホイール自体がフェンダーより出るかもしれない。
通常ホイールの総幅はリム幅にフランジ部の厚みを加えたものとなる。
簡単にNETで調べたところ、フランジ部の形状はJIS D 4218:1999で規定されてる。
一般的なJ、JJ形状ではエアバルブ側のフランジ厚最小11㎜、反対側最小13㎜とされているが最大側は規定されていない。
タイヤの専門店と名乗るサイトでフランジ厚については13㎜が標準であるように紹介されているが、その出展は不明。
少なくともISO、JIS、JASOなど公的規格では規定されていないし、国交省からのガイドラインも見当たらない。
といっても値がないとホイールの出幅が計算できないので、ここでは専門店の値を参考にフランジ幅を13㎜として考えることにする。
①純正ホイールの場合
リム幅 7J = 25.4*7.0 = 177.8mm 、総幅は 177.8+26 = 203.8mm。
リムフランジ部の半幅が101.9mmなのでタイヤ(半幅115)面から13.1mm内側になる。
②20X8.0Jの場合
リム幅 8J = 25.4*8.0 = 203.2mm 、総幅は 203.2+26 = 229.2mm。
リムフランジ部の半幅が114.6mmなのでタイヤ(半幅122.5)面から7.9mm内側になる。
③20X8.5Jの場合
リム幅 8.5J = 25.4*8.5 = 215.9mm 、総幅は 215.9+26 = 241.9mm。
リムフランジ部の半幅が121mmなのでタイヤ(半幅125.5)面から4.5mm内側になる。
車検でフランジ部が問題となることはない。
が、ちょっとサイドが触れただけでリムにガリキズが入りそう。
③20X9.0Jの場合
リム幅9.0J = 25.4*9 = 228.6mm、総幅は 228.6+26 = 254.6mm。
リムフランジ部の半幅が127.3mmなのでタイヤ(半幅128.5)面から1.2mm内側になる。
ここまでホイールのデザインを無視してきたが、リバースリムの場合はフランジ幅が最小13mmとなるので実際は数mmフランジ部が表に出る。
またディスク部タイヤがリムフランジ面から突出するホイールの場合はディスク部がタイヤ面を超える場合があるので要注意。
■その他 タイヤ銘柄
ミシュラン、ピレリ、コンチネンタルといった欧州ブランドは皆243mmで問題なし。
国産でこのサイズはヨコハマPARADA spec-Xだけで246mm、僅かだが0.5㎜厳しくなる。
アジアンタイヤはクムホが253㎜と太すぎて完全にアウト。
他のアジアンタイヤメーカーはスペックを公開してないので分からない。
Posted at 2014/08/12 19:19:19 | |
トラックバック(0) |
備忘録 | クルマ
2014年08月11日
ブリジストンのHPを見ると”標準リム幅よりリム幅が0.5インチ広がると、偏平率50シリーズ以上では約5mm、45シリーズ以下では約6mm広くなります。”とある。
①純正タイヤ(ヨコハマ・ジオランダー G91) 225/65r17 17X7.0Jの場合
タイヤスペックが公開されていないので厳密には値が分からないが、一般的に225/65r17は6.5Jが標準ホイールで・タイヤ幅225mmなのでこの値で考えることにする。
純正ホイールが7Jなので230㎜がタイヤ総幅、半幅は115㎜となる。
②245/45r20 ホイール20X8.0Jの場合
245/45r20の標準ホイールは8Jで、メーカーによってタイヤ幅は微妙に違うが、ここではタイヤ幅245mmで考える。半幅は122.5㎜となる。
インセットを純正と同じ45mmとすると、タイヤ面は純正に比べて 122.5-115 = 7.5㎜ 外側に出る。
純正タイヤでのフェンダー余裕を14mmとするとまだ6.5㎜残る。
車検判定基準の前側30°、後側50°を考えてもまだちょっと余裕がある。
③245/45r20 ホイール20X8.5Jの場合
ホイールが8.5Jの場合タイヤは6㎜太くなり、総幅が251㎜、半幅は125.5㎜となる。
インセットを純正と同じ45mmとすると、タイヤ面は標準に比べて10.5㎜外側に出る。
となるとフェンダーの余裕は3.5mm。
前側30°、後側50°で車検OK/NGギリギリの線。
ディーラーの中でも厳しいところでは車検NGの可能性もあるかと思う。
④245/45r20 ホイール9.0Jの場合
ホイールが9Jの場合タイヤは12㎜太くなり、総幅が257㎜、半幅は128.5㎜となる。
ホイールのインセットを同じ45mmとすると、タイヤ面は標準に比べて13.5㎜外側に出る。
フェンダーの余裕は0.5mm。
車検は多分NG。
インセット50mm程度のホイールが必要。ただし、ホイールハウス内部の干渉チェックが必要。
Posted at 2014/08/12 00:15:01 | |
トラックバック(0) |
備忘録 | クルマ
2014年08月10日
インチアップに向けての検討
T32は標準で225/65r17のタイヤを装着している。
見た目ツライチではないがフェンダーには余裕があまりなく、組み込めるタイヤサイズがかなり制限されそうだ。
■装着可能なタイヤの総幅概算
先ずは車の諸元から装着可能なタイヤ幅を概算する。
車幅1820mm(前・後フェンダーでこの幅と仮定)、トレッド1575mmから装着できるタイヤは単純に求めると1820-1575 = 245mm。
カーポートマルゼンなどのショップホームページでは、T32エクストレイルの推奨タイヤ・ホイールサイズは245/45r20 20X8.5Jとなっている。
上記概算からすると245/45r20ははみ出しだしそうに思えるが、実際はサスペンションの関係でタイヤは内側に入るのでOKになるかもしれない。
T32のフロントサスは一般的なストラット式でロワアームの支点を中心に円弧運動をする。ストラット式のロワアームはタイヤ側が下向きの角度を持つように設定するので、ボディがロールするとタイヤ面は外側に出る。ボディ、タイヤが水平になるとタイヤ面は内側に入る。入る量はロワアームの長さやタイヤ幅、アームの下向き角度によって決まる。
さらに最近のFFは(FFベースの4WDも)0.5°程度のネガティブキャンパー設定にしているので、タイヤ上部は僅かに内側に入る。
例えばタイヤ半径360mmとするとタイヤ上部は約3mm内側に入る。
リヤのマルチリンクサスの動きはさらに複雑だが、水平静止時にタイヤ側面が内側に入る事は同じである。
いずれにしてもトレッド変化量はデータがないので計算できず、実車で前・後輪のタイヤとフェンダーの位置関係を実測するしかない。
みんカラの JAOSさんのページでT32 エクストレイルのフェンダー余裕を実測した結果を見ると12~16㎜とのこと。
ということは車の製造誤差がなければタイヤの内側への入り込み量(フェンダーの余裕)は標準タイヤで14㎜程度ということになる。
以降、取り敢えず14㎜で考えていく。
Posted at 2014/08/10 10:49:02 | |
トラックバック(0) |
備忘録 | クルマ