ナリのブログ一覧

昨日、フォルテにて開催されたBBQ。
名古屋名物「とんちゃん」やRレッドさん直送の北海道牡蠣は最高においしかったです。


・・・しかし、そんな味の記憶はこれからの体験によって完全に消えてしまう事となるのです。



BBQも終わり、時間は午後8時。
有志7人で山へ向かいます。

山とは・・・


名古屋が誇る奇跡の山、霊峰マウンテン・・・
そう、喫茶マウンテンです。

ちなみに、マウンテンを愛す人々がつけた店名の別称が「山」
ここへ食事に行くことを「登山」と言います。
他にも専門用語があるのですが、それはまた後ほど文中で。



フォルテから車で約30分。



その店はありました。
ナビどおりに行けば、この大きな看板ですぐにわかると思います。



これが、山の麓です・・・


さて・・・
この喫茶マウンテン、当然ながら普通の喫茶店ではありません。
では何が特別なのかと言うと・・・


量
そして
ゲテモノ料理ちょっと変わったメニュー


7人でメニューを凝視、論議、侃々諤々となる事、約20分。
ようやく全員のメニューが決まり、注文です。


数分後、店員が握り締めて持ってきたフォークとスプーン。
明らかに多すぎです。
しかも、テーブルに「わさッ」とテキトーに置いていきます。



さらに15分後。


とりあえず出てきたのは・・・



とど氏注文の「いかすみジュース」

いかすみをジュースにしようという発想が、まさにマウンテン。
そこに意味を求めてはいけないのが、登山者としてのマナー。
マウンテンのメニューがここでの常識です。

さて、その味は・・・！？


無臭・・・でも強烈に甘い。
というか、ただの砂糖水です。
かなりの高濃度ですがｗ

この液体、いったいどういうタイミングで飲めばいいのかサッパリです。


そして、次に出てきたのは・・・



甘口メロンパン風スパ
注文したのはTELさん。

マウンテン事情を知らない人からすると、全くもって意味の分からない料理と思えるでしょう。
当然です。

が、これがマウンテン。
むしろ、この山でのフラッグシップ的存在。


これの正体は、まぁ、見たまんまなのですが、
緑色のスパゲティに大ぶりメロン。そしてその上に生クリーム。
当然ですが、アツアツです。
なので、生クリームは速攻溶けていきます。


世界一不快なマクロ撮影画像。

スパゲティにまとわりついてる、ソフト感触のツブツブの正体が最後までわかりませんでした。
なんだろうアレ・・・


さて、味なんですが・・・
とりあえず、テーブルに置かれた瞬間から甘～いメロンの香りが充満。
しかも、かなり安っぽいメロンの。

そして、一口もらって食べる・・・



・・・・・・



甘い。
猛烈に、甘い。
確かにこれは、メロン味。

が、全身から一斉に発生される危険信号。
この味を表現する日本語が見つかりません・・・


・・・強いて言えば、小学生の頃、興味本位でフルーツ味の消しゴムを食べた時の
感覚に似ています。
「食べ物以外のものを誤って口に入れた」みたいな。


このメロンスパ、メロン味＋生クリームというデザートバリバリなスペックしてる癖に
なぜか油まみれなんです・・・
意味が分からない(´・ω・｀)


これで一瞬でマウンテンを理解した7人。


さて、次々と他の人の料理が運ばれてきます。



とど氏注文の甘口抹茶小倉スパ

原理は同じです。
メロンスパと同様に、異様な油臭さを持ってます。
その上、乗ってる小倉あんのせいか、登頂難易度はメロンスパよりもかなり高いです。

あ、ちなみに「登頂」とは、マウンテンの料理を完食する事。
複数人で完食してもOKです。一応1人1オーダー制ですが。
1人で完食した場合は「単独登頂」といい、当然ながらこっちの方がステイタスが高い。

反対に、料理を残してしまう事は、遭難と呼ばれ、登頂者から蔑まれた目で見られますｗ


次は・・・


姫が注文した甘口バナナスパ

甘いスパゲティに、バナナとチョコ、生クリーム。
姫が「原理的にクレープと同じだから食べられる」なんて言ってました。

なるほど・・・
確かにそのとおり。

クレープかスパゲティかだけの差です。
食べてみると、これが以外とイケる。


が・・・


イケるのは、最初だけ。
このバナナスパも、当然ながらとってもオイリー。

3口食べれば胃が悲鳴をあげます。
姫は早くも遭難。



次。


姫の相方が注文した甘口いちごスパ

見た目はちょっとしたデコレーションケーキです。
が、一口食べるとそんなプラス思考な幻想も吹っ飛びます。

もうとにかく、やたらと甘い・・・
そして中からアッツアツのスライス苺が飛び出してきます。
なぜか、葉っぱ付きで。

こちらも遭難。


次。



shinyaさんが注文したツナクリームピラフ。

ここまでの料理と比べると、全く別次元です。
やっと人間食が出てきた・・・という感じ。

今冷静に思い出すと、特にオイシイというわけではないのですが、
上記の甘口スパを食べてた中で一口食べると、とんでもなく美味い料理に思えました。

こんな美味いものがこの世にあったのか！！

当然ながらshinyaさんは単独登頂成功。
しかし、その山は標高150メートル。
そこに栄光はありません。


次。



自分が注文したピカンテピラフ

これはマウンテンでの別ベクトル、激辛系といわれるものです。
一口食べると、確かに辛い。
普通の人なら3口も食べたら耐えられないでしょう・・・

が、僕はかなりの辛口耐性があるので全く問題なし。


・・・と思ったけど、途中からマウンテンの基本スペック「激しくオイリー」が
胃を攻撃し、あえなく遭難。


もうひとつ注文したのが大人のお子様ランチ

そのネーミングが気になって注文したのですが、出てきたのは特徴のない焼飯の上に
ミニハンバーグやソーセージが乗ったもの。
そしてそれらの配置が何故かドラえもん風アートとなっています。

・・・一体ドコが「大人の」なんだろうかｗ


味は、普通。
街の喫茶店で出てくる平均レベルよりちょっと低いぐらいか。
まぁ、でも、マトモです。

結果的に、色物系を食べてる人の〝心のよりどころ〟になってました。
舌休め・・・みたいなｗ



さて・・・


あと1人・・・


フミキさんが注文したもの・・・




これは、ここまでのレベルを完全に超越していました。
これに比べれば、メロンスパやバナナスパが、まるで雑魚。


それが・・・



コレ。



甘口マーボー丼


とりあえず、一見してカテゴライズするのが不可能な料理です。
丼ご飯の上に、ナス、コーンフレーク、マシュマロ。
ご飯には黒い液体がかかっています。
もう敵か味方か、サッパリです。


そして・・・
一口・・・



咀嚼不可。

飲み込めないどころか、噛めない。

まず、ご飯にかかってた黒い液体の正体は、なんと

黒蜜
しかも、猛烈に、甘い。
で、ナスからは、これまた猛烈に甘い砂糖水がほとばしります。

味付けは、以上。


それでご飯を食べろ、という事。
これぞまさにキング・オブ・マウンテン。
フミキさんの前に聳え立つエベレスト

当然、為すすべもなく一口で遭難。
エベレスト麓の売店で遭難です。


・・・というか、これのドコに「マーボー要素」があるねん(；・∀・)
ねーよｗｗ


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さて・・・


結局、難易度の高い山に挑戦した登山者は全員遭難。
みんな、食事なんてする気もなくなり、遊びだします。



メロン・抹茶・いちご・バナナスパのオールスターズ。

きれいですね～


と・・・


そんな中・・・


何故か、一度諦めかけた山に再び挑戦する猛者が。




そう、あのとど氏です。
前代未聞の「料理を残すとど氏」が見れると思ったその矢先、再び登山開始。


その理由を聞くと、


「自分の山（料理）は責任もって登る（食べる）
　　　　　それが、俺のポリシーだ。
　　　　　　　　　　　たとえ、どんな険しい山だろうと・・・」


一瞬カッコいいと思いましたが、よく考えるとかなりバカバカしい話です。
ワケのわからん美学に全員が放置。


しかし、そこからのとど氏は違いました。
これまでの登山ペース（食べ方）とは全く違う、登り方。
その姿はまるでプロクライマー。

どんどん山頂へ近づいています・・・
しかし、彼は息も絶え絶え（マジでｗ）、ピッケル（フォーク）を動かす手も震えてます。


そして。



見事、高難易度の山に登頂成功。


彼の素晴らしい登山っぷりを見て全員が感動と吐き気を覚えました。


そのご褒美として、フミキさんのナスをあげました。


そして・・・
下山です。


帰り、店の入り口にあった


この張り紙に殺意を覚えたのは僕だけじゃないハズです。


その後の車内（3台に分散して行った）は全員が一言もしゃべりませんでした・・・