フロント・リア スタビリンク交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
走行距離まもなく20万km。
1年ほど前のことだったろうか、リアの足回りからコトコト音がわずかに聞こえるようになる。サスペンションは上尾で新品に替えてもらったばかり。ならばスタビライザー周辺かと、まずはリアのスタビブッシュを替えてみる。(以前、岡谷でお願いしたクラッチ交換の際にフロントのスタビブッシュは替えてもらってあったが、こちらは手付かず。)
交換後、リアの”喰いつき”が激変。リアを軸にコーナリングをする感覚がとてもはっきりとする。運転が楽しい。こういった細かなところを替えたり、清掃したりする度に本当に驚かされる。「今まで乗ってたのはなんだったの?!」と。
肝心のコトコト音はどうなったか?これまでは少しするなぁ程度だったのが、より鮮明に聞こえるようになりました笑。サーキットに行くのはやめておこうかな、ってくらいに。。。。
「ならばスタビリンクですかね!」と上尾に伺ってみると、「あまりそういうことないですけどね。サスペンション周りの締め付けをまずは確認してみては?」との回答。確認してみる。問題なし。
スタビリンクが異音を生むものなのかまるでわかってはいないが、スタビブッシュ交換により音が増したことを考えると問題箇所はやはりここだと思われた。
Lemforder スタビリンク前後、リンクにある海外店舗より購入。$106.07(送料含)。
それほど時間がかからず商品が到着。車は冬眠中。もう少し暖かくなってからやるかと、また色々と調べていたら巡り合ったのが下記リンク。コトコト音、まさにこれ!
https://www.youtube.com/watch?v=YQeQVG7JX0o&list=LL&index=6&t=26s 2
交換方法は他の方の投稿を参考にされよ。この投稿は補足情報。
使用工具は写真1。
写真2は、供回りを防ぐため17mm薄口スパナで押さえる箇所の形状。そう、六角であれば押さえられるのは3つの対になる辺であろうが、これは六角にあらず。押さえられるのは”1箇所”のみ。
ナット側にラスペネをシュシュ。メガネによる初めの一撃はスパナいらず。間もなく供回りを始めるのでスパナをあてがう。この部分はとても薄く、ナットが緩むに従って動いていくので何度もスパナから外れる。根気が必要。
スタビリンク前後共、外すのが難しく、取り付けはなぜか簡単。締付けトルク56NM。
3
リアに関して。
ナットの受け(ボールジョイント)の長さが1つは短く、1つは長い。このうち短い方が、これまで付いていた純正のものと同じ長さ。「これは上下どちらでも良い」と判断。長い方を上側にもってくることですんなりと取り付け完了。
4
まずは異音のするリアを交換。
写真は外したスタビリンクのボールジョイント部。20万km走った部品。そりゃあ新品と比べるとグニャグニャするけど、明らかなブーツの破断、グリス漏れは確認できず。やや不安。
交換後。
異音、サヨナラ。
それどころか、乗り心地がもうしっとり。スタビブッシュを替えることで得られたのが喰いつきなら、スタビリンクの交換で得られたのは乗り心地の大幅な向上。
車は、新車に近い状態であったり、きちんと整備がされていると1つのかたまりとなって走り、曲がり、止まるもの。そのように設計され、作られている。それが時を経て、距離を走るようになると、どんどん色々なものがそのかたまりから離れていく。
セカンドカー(足車)を買い、この車を冬眠に入らせたのが数ヶ月前。この間、状態維持のため時に近所を走らせてはいたが、リアの異音は放置。「あーあ、あの頃のあの乗り味は失ってしまったな。GRヤリスってどんなだろ。」なんて考えが頭をよぎったりもした。
リアスタビライザーがきちんと仕事をするようになった今、「GRヤリスなんていらない。」
ブレーキまわり交換、エアクリーナー交換、スロットルボディ清掃、クラッチ交換、エンジンマウント2つ交換、上尾のイグニッションコイル、足回り交換、O2センサー交換。8万km で購入後、12万km を走りながら明らかな問題はなくとも”維持る”目的で手を加えてきた箇所の数々。リアの異音がために”ポンコツ”と化していた車が、異音解消と共に突如として「完成形」へと変化。
5
自分が目指すのは、快適でいてそこそこ走れる、ベンツCクラスの足回り。自分の生活する長野のガタガタ道を苦にすることなく、ギャンギャン走れる足回り。
車高調(ピロアッパーマウント)導入以降、自分の車の乗り味/乗り心地はそれとはかけ離れたものになっており、「はぁ、やっぱりもう少しお金を貯めて、めちゃくちゃいい足回り入れるべきだったなぁ」なんて思いが頭を離れずにいた。正直に言えば、走らせることがあまり楽しくなくなっていた。
それが、スタビブッシュ、スタビリンクなんて比較的安価な部品の交換でこれ程までの乗り味/乗り心地に。しかし、ここまでの作業は実家のある埼玉でのこと。以前より格段に上質になった乗り味/乗り心地も、関東周辺を走らせてのもの。長野へ戻る。100mも走ればわかる、異次元の凹凸。あの上質さも、見事なまでに霞む。以前より友人からアドバイスを受けて計画していた車高調の細かいセッティングがやはり必要と思える。
ただ、埼玉でもしっとりとなったリアに比べ、少しの雑味があるように感じられたフロント。スタビリンクは買ってある。異音などはしていないが、こちらも替えたらどうなるのかなと思う。
交換後。
こんにちは、ベンツCクラスの足回り。
もちろんベンツCクラスの剛性感はないし、タイヤもプレミアムタイヤではない、アジアンの少しスポーティなやつ。大きな凹みを通るとバンプタッチによるドカンとした衝撃もある。
ただ、これまであった小さな凹凸を越える度に感じられたピロアッパーに起因するフレームをガタガタ叩く感じが、見事に無くなった。この頭に響く小さな衝撃は長野の道を走る時には常に付きまとい、不快な乗り心地の8割を占めるものであった。それが、樹脂アッパーに戻したか、どこかに何かゴムでも入れたかのような柔らかさへ。その変化は衝撃的。スタビライザーのバネ成分がいい仕事をしているのだろうか。
結論。
スタビリンク、なめてた。
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