
来月から初任者研修の資格を取るべくスクールに通うことにしました。
仕事があるので、週一日ペースで3ヶ月間程の通学です。
朝9時半から18時頃までの授業です。
遥か昔、安易な気持ちでケアマネジャーの試験を受け、案の定見事に落ちた事があります。
その後、介護業界にはあまり興味を持たず、訪問診療も不便なく行っていました。
しかし昨年末に一人暮らしの母が自宅で動けなくなり、私一人の力では小柄な母でさえ立ち上がらせ車椅子へ乗り移りをさせる事が出来ず、呆然とした苦い記憶があります。
その時にデイサービスお迎えの華奢な女性スタッフがポイっといとも簡単に母を移動させたのを目の当たりにし、感激したと同時に自分の無知さを痛感しました。
母は入院し、退院後は有料老人ホームへ入居しました。
落ち着いた頃を見計らって初任者研修の資格を取りたいと思っていたものの、母の状態が不安定になり、私自身入院手術になったり、仕事依頼が増えたり等など。
先延ばしになってしまいました。
このままでは有耶無耶になってしまう。
予定を調整し、10月から通うことに決めました。
ケモブレイン…無治療になってから7年経ちますが記憶力が一気に落ち、言葉が思い浮かばずスムーズに会話が出来なく辛い時期もありました。
未だに記憶する能力は戻っておらず、とにかく覚えられなくて困っています。
それなので忘れないようにメモ帳とペンはいつも持ち歩いています。
いや…まてよ。普通に老化なのかも知れません。
そんな頭の状態で、体力も気力も落ちた私に出来るのだろうか?心配もありますが、案ずるより産むが易しです。
本職があるので、介護の仕事をメインにする事は考えてはいませんが、在宅診療の際も知識があるのと無いのとでは大違いだと思います。
不定期の、身体にハンデがある方のボランティア活動(主に送迎ですが)にも役立つかも知れません。
母に対しても理解が深まるかも知れません。
まぁ…チャレンジしてみて無理なら辞めればいいや。ぐらいの気持ちで。
昨日は母を連れて施設へ入る前まで通院していた病院へ。
初めての脳神経外科(認知機能の事で)へかかりました。
施設での生活で一気に認知機能の衰えが顕著になり、見当識障害、幻視、妄想、暴力的行動、アパシー、ジスキネジアが見られようになったので受診です。
車椅子からエボコへ乗り移りが難しくなった母は福祉車両の送迎も手配しなくてはなりません。
約10ヶ月ぶりに担当のドクターと会いました。
元々別の科でそのドクターにはお世話になっていました。
母はそのドクターを信頼はしていますが少し苦手なようでいつも緊張していました。
ところが昨日は、よく喋るよく喋る。
たまに噛み合わないところもあるものの、ほぼほぼフツーの高齢者。
まだソトヅラを保つことは出来るのですね。
施設の愚痴を散々ドクターにぶちかまし、ドクターからはなだめおだてられ、母は楽しそうでした。
なんかスッキリしたわ!
と、母が言い、私が次回はいつ予約を取ったらよいでしょうか?と聞くものの。
これだけ元気ならもう来なくて大丈夫です。
また何かあったらで良いです。
ですって。
そりゃそうでしょうよ。
晴れ晴れした表情になり、母は施設へ戻って行きました。
積極的な治療は希望していませんが、母が少しでも穏やかに過ごせるよう願っています。
Posted at 2024/09/04 10:06:53 | |
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