S-MX(エス-エムエックス)は、本田技研工業がかつて生産、販売していたトールワゴン型の小型乗用車である。
【車名の由来】
Street Mover Xの略。
Xは未知数のXの意味。
※ホンダの車種名の法則ではハイフンの位置はXの前で、「SM-X」となるが、SMの持つ性的なイメージを考慮してこの名前となった。
【概要】
初代オデッセイ以降の「ミニバン」および「RV」に名付けられた「クリエイティブ・ムーバー」の1車種で、初代ステップワゴンの全長を切り詰め、ファミリーユースのイメージを払拭させている。
取扱販売店は、当時のクリオ店。
(現在は、ホンダカーズで統一化)
「ステップ・バーン」という愛称も付けられていたが、これはかつてサブカルチャーの一端を担った、同社の「ステップバン」へのオマージュとも取れる。
若者をターゲットとしたスタイリングで、大胆な造形のフロントバンパー周りや、リアスタイルが特徴である。
メーカー純正用品としてホンダアクセスや、無限などからエアロパーツが豊富に用意されていたことも特筆される。
さらに、量産車でありながら、車高を15mm下げたローダウン仕様のS-MX LOWDOWNがラインナップされ、排気音も低周波を効かせたチューニングとするなど、アフターマーケットでのカスタム手法を採り入れた。
販売は、それを中心に展開されたが、サスペンション スプリングの有効長が短い。LOWDOWNでは、リアサスペンションからの突き上げ感が強い。
プラットフォームをはじめ、メカニズム的にはステップワゴンにほぼ準ずる。
リアオーバーハングが短くなったことで、スペアタイヤが助手席床下に移動されたため、サイドスカートは、その部分のみ分割となっている。この「引き出し」式のスペアタイヤキャリアは、収納場所こそ異なるが、同社の初代「Z」にも見られる。
リアドアは、ステップワゴンのスライド式とは異なりヒンジ式で、右1枚、左2枚のいわゆる1-2ドアである。アウタードアハンドルは初代「シティ」の物が流用されている。
エンジンはB20Bを搭載し、4速コラムATのみが設定された。
乗車定員は4もしくは5人で、4人乗り仕様は前後ともにベンチシートであった。
ステップワゴンと同様にシートは座面背面共にかなり平らで、2列を使い「フルフラット」にすることも可能である。
2列目を前倒しにした「スペースアップモード」では、荷室長は1,220mmまで拡大する。2列シートのためリアシートのスペースは十分にあり、ベンチシートをフルフラットにした際、ちょうど手を伸ばした位置にティッシュボックス2個分の小物スペースがある。
カーセックスを目的とした設計。
【情報】
1996年11月に発表・発売開始。
1996年5月より発売されている初代ステップワゴンがベースで、ステップワゴンの3列目シートの部分を無くし、短くした形となり4-5人乗りのみとなっている。
よくDQNが乗っている。
トヨタがデザインをパクって、bBを製作したといわれているが・・・当初の車名は「SM-X」にしようとしたが、あの「SM」を連想するせいか、「S-MX」とSのあとにハイフンを入れた現在の名前になっている。
ティッシュ入れが多かったり、シートをフルフラットにすることが可能なため、「走るラブホテル」や「移動式ラブホテル」とも言われる。
エンジンはB20B型(2000cc)で、トランスミッションは4速ATのみ。
燃費(10.15モード)は前期モデルは11.2km/L(FF)、10.8km/L(AWD)、後期モデルは11.6km/L(FF)、11.4km/L(AWD)と、後期では若干改善している。
グレードはベースグレード/ローダウンの2種で、ベースグレードはFF/リアルタイム4WDが選択できた(ローダウンはFFのみ)
2002年1月に製造・販売終了したが、現在でも中古車市場で人気が高い車。
【歴史】
1995年
東京モーターショーに参考出品された。
1996年
11月18日 - 正式発表された。
(100型、販売は11月22日)
1997年
9月19日 - マイナーチェンジが行われた。(110型)
全車にABSが標準装備されたほか、外装の無塗装部分をボディ同色のフルホワイトとし、装備の充実を図った、ローダウン「ホワイトストリーム」が追加された。
1998年
5月14日 - マイナーチェンジが行われた。ホワイトストリーム以外のローダウン仕様も各部をボディと同色化した。標準仕様FF、4WDのシート生地を変更し、ボディカラーを追加した。
9月17日 - ホワイトストリームのみだったホワイト塗装を標準仕様のFF、4WDに採用した特別仕様車「ホワイトパッケージ」が発売された。
12月18日 - ボディ各部を同色化し、オーディオ、専用アルミ等を装備した特別仕様車「プレミアム」が発売された。
1999年
5月14日 - ローダウン特別仕様車「NAVIパッケージ」が1,000台限定発売された。
9月2日 - 平成10年規制(GF)に適合するマイナーチェンジが行われた。
(130型)
標準仕様のFF、4WDがフロントセパレートシートの5人乗りとなり、ベンチシート仕様の4人乗りはローダウンのみとなる。エンジン出力が140PSに向上され、ヘッドランプが涙目形のマルチリフレクタータイプに刷新された事に伴い、バンパー等も変更された。
2000年
6月5日 - ローダウン特別仕様車「メタル」が発売された。
12月22日 - マイナーチェンジが行われた。(140型)
標準仕様にフロントベンチシートの「カスタムベーシック」が追加された。
2001年 4月 - 姉妹車のステップワゴンが2代目(RF3,4型)にフルモデルチェンジされた。
S-MXは継続生産。
2002年 8月 - 生産が終了した。
後継車は用意されなかった為、1代目で消滅した。
【一世風靡したスタイル】
[GARSONブラックマフィアシリーズ]
ブラックマフィア・デビルブリスター
ブラックマフィア・デビルブリスター
ブラックマフィア・タイプ1
ブラックマフィア・タイプ1
ブラックマフィア・タイプ2
ブラックマフィア・タイプ2
[GARSONジェレイドシリーズ]
ジェレイド
ジェレイドGT
ジェレイド/ジェレイドGT
[GARSON DADシリーズ]
DAD LXエディション
DAD LXエディション
自分の中で名車中の名車。
今尚、飽きないスタイルですね。
Posted at 2015/11/29 12:21:02 | |
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