そもそも35mm版を「フルサイズ」と言っていいのかどうか・・・
大型センサー機を持たないソニーにとっては「フルサイズ素子」なんだろうけど
バンではなくカメラの話
20年前のEOS1からキヤノンを使い始めたけど、これがまあ、とにかく写りが悪かった。綺麗に撮るにはテクニックが必要だった。それ以来、キヤノン機は惰性で1式揃えていたが、キヤノン機は仕事用には画質が悪くて、画質を求めると必然的に中判デジタルのハッセルブラッドになった。
遊びでオリンパスE-410やE5、ライカM8などの名機も楽しんで、これは小さいのに抜群に写るので今でも手元に残してある。E-410なんて2008年のデジカメが今でも抜群に写るし、一眼レフ機では現在も世界最小だ。
民生機はニコンを数台挟んで、10年前くらいからソニー系も使い始めた。青色のクセが強いけどソニーの素子は確かによく写る。Eマウントはレンズがダメだったけど徐々に良い玉が揃い始めて、まあまあ写るようにはなった。35mm版のα7が出たら飛びついた。フルサイズ信者の第一世代である。
気付けばここ7〜8年はキヤノン機を全く触ってない。ソニー機もα7III以降、数年は全然触っていない。コロナのせいかもしれないけど、2年前に気まぐれに買った富士フイルムX-S10がものすごく良いからかもしれない。
なにしろ楽しく写真が撮れる。抜群に写りが良い。フジの色は本当に楽しい。小さなエントリー機なのにハイエンド機と同じ性能。フジは何を考えているのか、面白いマーケティング。レンズもお手頃価格なのに本当によく写る。
最新のデジタル技術で、フイルムで撮影していた頃の写真の面白さが見事に再現されていて、フイルム撮影の技術のある人ほどチューニングにハマれる仕組みになっている。わざと数年腐らせたポジフイルムで撮るとか、昔の凄腕カメラマンの隠れテクが再現できるのが嬉しい。間口が広いのに奥が深い。
撮れる画像もα7IIIと比べても満足感が高く、超拡大すればカラーノイズくらい多少あるだろうが、そんなもの撮れる写真に影響なんてあるわけない。フルサイズ信者の自分がAPS-Cでも全く困らないことに驚いた。
思えば、10年前はハッセルブラッド中判デジタルにフジノンレンズを付けて本気の撮影をしていた。35mm版の小さな「フルサイズ(笑)」センサーでは到底撮れない高精細な別世界の視覚体験がそこにはある。
中判カメラマンから見ると35mmもAPS-Cも性能に大した違いは無い。それをフルサイズなどと名付けてマーケティングしたのはソニーのズルいところだ。フジが35mm機を出さない理由はわからないが、ハッセルブラッドやGFXなど大型センサー機をメインに扱っているフジからすると35mmとAPS-Cの差など無いも同然なのかもしれない。
フジのXマウント機は、ハッセルブラッドと同じ傾向の写りをする。フルサイズ(笑)を超えた中判カメラの写りをAPS-Cで味わえる。だから記憶に残る画質がすごいのだ。最高の画質を知っているメーカーとエンジニアがお手頃な民生機を出してくれたことに感謝したい。
フジのレンズも結構揃ってきて収納場所も狭くなった。まずキヤノン機を処分した。もう無くても困らない。迷ったけどα7IVを買うつもりでα7IIIも処分した。しかしオーダーしたのはフジのX-T5だった。人気すぎてまだ納品されない。α7と迷って出遅れた。
X-S10は本当に名機で人気が高く、10万ちょいで買ったのに2年後の現在の下取り価格は9万円〜10万円だ。後継機のX-S20も発売されたが、X-S10を残して最新のX-T5を増やすことにした。でもきっとX-S10を使い続けるだろう。
SONYツアイスはまだ何本か、神レンズのEマウントも数本残っているけど、これも処分しよう。あの画質ではもう使わないだろう。RX100M5も今やiPhone14Promaxに動画もスチルも負けてしまう。まだ数台ソニーのボディもあるけど、これも処分かな。なんかスッキリした。
デジタル技術は日々進歩している。その進歩は限りなくアナログに近づく進歩もある。終わる技術や材料は理由があって終わるのだ。優れたデジタル技術は古い技術のノスタルジーを超えて、次の時代へと僕らを連れていってくれる。
フルサイズ(笑)を処分するつもりが、ここ20年くらいの垢みたいな機材を一斉にデトックスすることになった。こういう切り替え時って予想もしない時に突然来るものだなあ、と思った。
Posted at 2023/07/11 15:10:57 | |
トラックバック(0) | 日記