2015年03月14日
大腿骨骨折日記②
本題に入る前に、今日は軽い山含め100キロほど走ってきました。
大分暖かくなってきて、ヒルクライムを楽しめる季節も近そうです。
大腿骨骨折日記②
入院2日目、家族が、本とゲームを持ってきてくれた。
ゲームは消灯後の楽しみ、本は昼間の楽しみとした。
本は、写楽の謎についてのもので、読んでみるとものすごく面白かった。
この日は、義理の母と兄が来てくれた。義理の兄もバイク乗りで、脛をひどく複雑骨折経験者だ。
「ボルトが入ると楽になるよ」の声に少し期待が持てた。
この日は、ベッドからの移動がなく、安静にしてれば、かなり楽な姿勢もわかり、平穏だった。
しかし、血栓予防のために足にマッサージ器を装着し1時間程度を1日2回するのだが、それの装着も、看護士さんによって天国か地獄に分かれる。
以前痛みなく装着してくれた人だと安心だが、初めての人は恐怖。
腫れものを触るようにやってくれる人は大丈夫だが、折れた右足を無造作に動かす人も・・・。
「痛いの?折れてるの大腿骨でしょ?」と言われるが、「足首ひねられるだけで、股関節も回転するんだよ!」と心の中で叫び、一応やってもらっているので「ありがとう」と・・・。
ま、最後の方は、皆わかってくれて、大丈夫になりましたが。
3日目は入浴がある日。
正直入浴でさっぱりしたいが、移乗を考えると鬱なイベントである。
しかもいつ入浴かと待っていたら、心臓のエコーをこれからとると!
地獄のストレッチャーへの移動、ここでなんとか看護士さんに交渉し、エコー後、そのまま入浴用ストレッチャーに移動し、そのまま入浴へが許可された。
地獄の入浴では、一人のワーカーさんが、折れた右足が揺れるほどガシガシ!
叫び声をあげると、冷たく「じゃ、洗わないでいいね」と・・・。
入浴終わっても、体をふくのから、浴衣を着るまで、痛みとの戦い。
最後にベッドへの移乗でひと叫び。神はつらい試練をお与えになるものだ。
その後は、手術の日まで、移乗は無し。少し安心した。
やがて、見たこともないでかいロキソニン登場、今後しばらくお世話になることになる。
4日目、5日目は、楽な姿勢を取り続け、本やゲームで気を紛らわす。
本来楽しいはずの食事の時間も、座位がとれないため、とても食べづらく、食欲も失せる。
術後、リハビリを担当する先生が来てくれた。なかなか好青年だ。
上半身は鍛えておいてと、薄っぺらいゴム?を貸してくれた。
暇なときは、それを引っ張ったりしていた。
後、足首と足指だけは動かせとお医者さん、看護士、リハビリの先生が言うのでそれもやっていた。
そして運命の手術の日、最後の入浴があり、その後手術着に着替えて、ベッドで待つ。
おっと入浴前に浣腸されて、5分我慢してくださいと・・・無理です。4分位でギブアップでした。
地獄の移乗もあと一回と思っていたら、最後にとんでもないことが。
折れた右足がスライダーに乗ってないのにストレッチャーにえい!
折れた右足が残る・・つまり折れた右足が股裂き状態・・・。
最後に、史上最高の拷問レベルの意味不明の声を出しました。
恐らく、5日日間動かしていない固まった筋肉を無理やり股裂きされたこの事件がなければ、今の筋肉の痛みはなかったと思われるし、歩けるのももっと早かったかもしれない。
しかも、折れた右足ストレッチャーに乗り切らないうちに移動開始!
もはや呼吸すらできない。看護士さんに過呼吸になるから深呼吸してと言われるが、それどころではない。足を正常な位置に戻してほしいが、しゃべれない。
死ぬ気で、自力で動かし大分正常な位置に戻したが、痛みは少し和らいだ程度。
激痛の中、手術室へ、ここで最後の交渉。
下半身麻酔だと、手術台に移乗して、さらに体を横向きにして、背中に麻酔を打つという。
絶対無理!!全身麻酔にしてもらいました。
なんかマスクをされ、間もなく落ちる。
「○○さん!○○さん!」と言う声で起きる!明るい、ここはどこ?あなたは誰?状態。
手術が終わった直後の手術室だった。「無事終わった」と主治医に言われる。
その後の移乗は、まだ麻酔が残っていて、病室のベッドまでとても楽だった。
やがて病室に主治医が来て、「一晩安静だけど、膝とかまげていいよ。まあ、痛くて曲げられないだろうけどね~」と言われる。
恐る恐る動かしてみると、曲げるのは無理だが、手術前より遥かに痛みは少ない。
明日からのリハビリに期待するも、時がたつにつれ麻酔が切れて、結構痛みが戻ってきました・・・。
しばらく酸素マスクをつけられ、足の血栓予防のマッサージ器は一晩中作動しっぱなし。
尿道カテーテルも入ってます。
結構盛大な音がするので、同室の方は、さぞうるさかった事でしょう。ごめんちゃい。
痛みが戻ると、余計に足曲げるなんて無理。つま先を開いたり閉じたりする動きもきつくなってきた。
実は、今までの平均睡眠時間は、2~3時間がいいところ。
昼寝はしてないのに、病院とは不思議なところで、消灯すると鬱がやってくる。
考えることはネガティブな事ばかり、不安になり、トイレは近くなる。
一瞬寝ては、尿意で眼覚める事を夜間5,6回繰り返し朝になる当然熟睡はできない。
手術後、楽になると思っていたのに、術前よりは若干ましとはいえ、かなりの痛みに。
明日からのリハビリが怖くなり、ネガティブな俺は、その日は一睡もできないでリハビリの日を迎えるのであった。
あ、そういえば、全身麻酔の術後は、麻酔切れるのが早く、傷口の痛みがかなりらしいのだが、今までの地獄の激痛に比べれば楽勝だったため、夜一回もナースコールしなかったので、後日「頑張った、えらい」と言われた。
いやいや、あの激痛に比べれば、傷口の痛みなんて無い様なものですよ。
ちなみに、僕の骨折部位は、転子部と言う外側で最も軽い部類。
これがもっと内側になると、回復は遅く、最悪の場合人工骨頭になる場合もある。
自分は、早い回復を希望したので、ヒビを留めるには過剰とも思えるがっちり固定。
術後2日目から、全荷重OKと言う状態でした。とはいえ、寝たきり5日間がどんなに恐ろしいか今後のリハビリで思い知るのであった。 続く。
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Posted at
2015/03/14 18:20:03
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