メリークリスマス。w ・ω・)ノ
僕ももうカレコレ8年以上みんカラを続けておりまして。
その間、RRの911を手に入れ、GT3に進化し、峠やサーキットを走ってそれなりにスキルを積んで参りました。
元々僕は
「田舎のカーガイ」(笑)でして、娯楽の少ない地方都市にあって「山岳路」だけはふんだんにありましたので、必然的に免許取得
前後からバイクや車に傾倒していった訳です。w
特にハタチで2 L 直六FRターボのR32スカイラインGTS-tTypeMを購入してから三年間ほどは、このクルマの維持とチューンに人生を捧げw、年間360日くらい妙義山に通いました。
キライな言葉なのですが、世間一般的に云うトコロのいわゆる
「走り屋」です。
「~屋」といっても金稼いでいる訳ではないので、職業レーサーこそ「走り屋」だと思うんですけどね。 ̄エ ̄;)
まあそんなこんなでクルマの操縦に自信も持っていました。
古いみん友さんは過去ログを読んで御存知だとは思いますが。
その後
『911の洗礼』を浴びて己のドライビングポリシーを
根こそぎ破壊され、イチからRR遣いを目指して来た訳でして、道半ばながら今に至ります。
そんな折、最近みん友になった方達に僕が
結構リスペクトしている「八王子の変なおじさん」こと―。
有限会社JETSETサザキシャチョーから授かった
対腰痛ドライビングポジションとペダルワークを紹介する機会がございまして・・・。
数人の方から結構な反響が有ったので、今一度改めて解説申し上げます。
件の記事をうpした7年弱前からみん友さんもファン登録されている方も増えましたので、良ければMT車各位、操作の参考にして頂ければ、と思います。
前置きが長くなりましたが。
シートに関して、は
ココのリンク先をご参照ください。
早い話が
『シートポジションは下げりゃイイってモンじゃないですよ』と云う事と。
『ルーフライナーから頭との間に手のひらタテに一枚分くらいが設計者がベストなアイポイントと想定して各操作系を開発したアタマの位置ですよ』
と云う事。・ω・)b
今日の本題はペダル操作に関してです。
古典的なマニュアルミッション車にはA(アクセル)B(ブレーキ)C(クラッチ)と、上手い具合に3本、ABCペダルがあります。(スリーペダル)
コレに対しロボダイズドクラッチと呼ばれる『MT用ミッションを用いてクラッチ操作をクルマがやってくれるモノ』をツーペダルMT等と呼びます。
現代のモダンスーパーカーは皆後者で、フェラーリ458イタリアや日産GT-Rもそうです。
ポルで云うトコロのPDKですね。
私もMTのポルシェを買って一番最初に躓いたのがこのドラポジとゆー奴で。
911=スポーツカー・・・→ポジションは低く!
と云う固定観念で全てぶち壊し。
もうね・・走る前、
座ったトコロからダメだったんですよね。w
それに付け加えて難解だったのが件のABCペダル達です。
ポルシェのペダル配置は一考に値するモノが在りまして・・・。
先ずクラッチの踏み代(ストローク)が異様に長い。
次にブレーキを踏み込んだ時、アクセルペダルとの高さが揃わない。
という
二大難問がドライバーを悩ませます。
後者に関してはサーキットレベルのロック寸前フルブレーキング時にABペダルがツライチになってヒール・トゥの条件が解禁される、とゆー訳で、
一般道では不必要と云う事なのですが・・・。 ̄ω ̄;
というか
ペダル配置にコレほど頭を使わせるクルマは無いと思います。
哲学と理論に裏打ちされたクルマしか作ら(作れ?w)ないPORSCHEですから、このペダル配置にも必ず人間工学に基づいた最適解が用意されています。
それを教えてくれたのがレカロ界の重鎮、日本で唯一独レカロ本社から意見を求められる変なおじさん、サザキシャチョーなのですね。
ぶっちゃけこの人から教わったモノを得られたならば、理解に苦しむ機能パーツの一つや二つは「お布施」です。w
話が逸れましたが・・・。
先ずクラッチ操作。
「ポルシェにはアイドリングスタート」とか今や都市伝説となっておりますが、今のクラッチは別にアイドルスタートを必要とはしません。
が・・・、出来ないよりは出来た方が良い!^ー^
「芸は身を助く」とも申します。
要はアイドルスタートが出来るくらい繊細なクラッチ操作が出来ると何かとウレシイよね?
と云う話。
ポルシェの深~いストロークの理由も含めて写真入りでご説明いたします。
僕が最初に躓いた問題は。
①クラッチペダルを踏み込んだ時の左足にシートを合わせるとABペダルを操作する右足が窮屈になって膝が痛くなる。
②足を浮かせてクラッチを親指の付け根(母指球)で踏み抜くと、長時間運転で腰痛が発生、左足も痺れる。
と云うモノ。
これ等を解決するのに必要なのは。
クラッチを操作する
左足のカカトは常にフロアに接地させる、と云う事。
僕は「素早いシフトワークの為にはクラッチは踏む方の速度が大事」と、踏み抜く(クラッチを切る)速度にばかり心を囚われていました。
本当はさに非ず。
図解します。
ちょうど先日FISCO行った時のレーシングスーツ&シューズなので良く解ると思います。
コレが通常の状態。
IMG_0141 posted by
(C)サンデ
右足はAペダル、左足はフットレストです。
右足はカカトを支点にABペダルを行き来する訳ですが、シートが前過ぎると窮屈になってA⇔B間の移動が阻害されます。
クラッチを踏む体勢。
足首の角度形状はフットレストに置いてあるそのままで、左脚カカトを5時の方向にスライドさせてクラッチペダルにつま先をタッチ。
IMG_0142 posted by
(C)サンデ
お判りでしょうか?
カカトはフロアに接地していて、
クラッチペダルの上1/3くらいがつま先から飛び出しています。
このままクラッチを切る訳ですが、踏むというより奥に向かって「つま先で押し込む」様に。
感触としては
『親指人差し指中指の腹でペダルの真ん中を前に押し出す』感じ。
IMG_0143 posted by
(C)サンデ
つま先でCペダルを奥に押し込むと、左足は綺麗に伸び切ってポルシェの深いクラッチストロークを使い切ります。
ココでもカカトはフロアの上を滑らせて、
一連の動きでカカトがフロアから離れる事は無いと考えて下さい。
つま先は『高いハイヒールを履いた時』よろしく伸び切ります。
→
伸び切った方がクラッチの反力に骨格で対抗し易いのですね。
重いクラッチほど効果が判ります。
この状態からクラッチを繋ぐ時は、カカトの位置を固定して足首だけ手前に返してペダル操作をします。
するとCペダルはつま先から親指沿いに母指球(つま先立ちで体重が乗るトコロ)まで滑って来てミートポイントを迎えます。
一番ペダルの
重さに対して脚(ふくらはぎ)の筋肉を使える部分ですね。
IMG_0144 posted by
(C)サンデ
つまり、
つま先でクラッチを踏み抜いて足首でミートポイントを探る。
っちゅー事ですね。
僕のフロアマットはカカトがスライドするCペダル手前は擦れて色変わってます。
このクラッチワークを長く使う諸先輩方はフロアマットに穴が開くとか、カカトが擦り切れるとか。w
古いMT欧州車のフロアマットの左足側にもパッドが貼ってあるのはこう云う事ですよ。^ー^
「サザキ流」では、クラッチペダル左側のナナメカットの形状を活かし、左足を外側に開来つつミートさせ、動力が繋がったらそのまま
左に足を開きCペダルを「バチン」と放ってしまうのですが。
コレは腰に掛かる力がメッチャ少ない代わりにバッチンバッチンCペダルの弾ける音が五月蠅いので、戻し切るか弾くかは試してみて下さい。
因みにコレが左脚を浮かせ、母指球でクラッチを踏んだ時。
IMG_0147 posted by
(C)サンデ
坐骨を支点に、重たい片方の脚肢を腰の筋肉を使って持ち上げるので腰骨は捻じれ、坐骨には足の重さが集中します。
コレ腰痛の原因ね。^ー^b
あとペダルとの距離。
5cmくらい踏めるストロークが違うんですよ。
母指球でクラッチを踏み抜くと、つま先に比べ確実にABペダルが近くなり過ぎて右脚とコントロールに悪影響が出ます。
と、云う訳で。
ポジションがシックリ来なかったり、腰痛で足腰にストレスが掛かる方。
いちど『頭の位置』と『つま先クラッチ』でポジション改善にトライされてみてはいかがでしょう?^ー^
オマケ、カングーのフロアマット。^ー^
IMG_2698[1] posted by
(C)サンデ
実に合理的です。w