シリンダーヘッド交換、続きの続き
1
リビルドヘッドは、
各部、ウォーターブラストと
軽い研磨作業、バルブの取り替え、
バルブのすり合わせ、
ステムシールの交換など
多岐にわたり、調整がしてあり、
1年保証まで付いて
品質も良いようです。
2
タイミングベルトに
ラインが引かれており、
クランク側のアイマークに合わせると、
ヘッド側のアイマークに所にも
ベルトのラインが合い、ズレなど、
判別できるようになっている。
テンショナーを張り、
クランクを2回転させると、
ラインはベルトの長さ関係で、
ズレますが、
アイマークは正しい位置になるので、
アイマークで確認する。
2回転に1回ヘッドのマークが合うので、
1回転、回して『アレ?』と思わない事。
4サイクルエンジンですので、
吸入・圧縮・燃焼・排気の4行程
吸入・圧縮で1回転
燃焼・排気で1回転
する事を忘れないでください。
排気終了後、吸気が始まり、
オーバーラップします。
本来は、2回転に1回の点火ですが、
サンバーは同時点火式で、
排気工程終わりにも点火しており、
1回転に1回点火をして、
排気をよりクリーンにしていますが、
火花回数が多くなるので、
プラグの消耗は早くなります。
最近では珍しい、
インターフェアレンスエンジンなので、
タイミングズレやベルト切れなどが発生すると、
ピストンとバルブが干渉して、バルブが曲がってしまう。
圧縮を高めたエンジンなど、
一部の高性能エンジンなどに採用されている。
最近は、ダウンサイジングターボなどの過給機付きで圧縮が低くピストンが届かないエンジンや、バルブリセスがピストンに刻んである為、火炎伝播が乱れるエンジンなどが多くなった。
3
タイミングベルトを張り終わり、
バルブクリアランス調整に入る。
プラグを付けていないので、
プーリーを仮付けして、
クランクを手で回し、
吸気終了後の圧縮上死点
(アイマークが合う)で、
IN0.15 OUT0.20に
シクネスゲージで測りながら、
合わせていく。
各気筒ごと合わせるので、
何度も回転させていると、
カム付近からOILが、垂れ始めてきた。
潤滑をしているのが、確認出来た。
カムカバーを仮付けして次へ。
4
タイミングベルトカバーを戻し、
クランクプーリーを付け、
インテークのガスケットを敷き、
サージタンクを戻し、
燃料ラインを戻して、
発電機、エアコンを戻し、
ベルトを張る。
5
テンショナーが、随分古びているのと
ベアリングからシャリシャリ音がするので、
ベアリングを打ち換える。
6
ベアリングも種類がありますが、
ラバーシールタイプでも
少し回転は重くなりますが、
防水・防塵に優れる
両面内輪接触型シールの
6203DDUをチョイス。
圧入機を使い、取り外しと圧入を行った。
塗装をして、お化粧直しをして取り付け。
7
ラジエターファンネルを忘れてきた為、
急遽、自作。
1Lの縦長のペットボトルを加工して、
キャップにマスキングテープを巻き、
ラジエター口のサイズに合わせ、
立てた。
リザーバーに漏れ出てしまうので、
リザーバーのホースにボルトで蓋をして、
ラジエターのドレンからも排水して、
1回目の水道水を注ぎ、
エンジンオイルも交換して、
フラッシング用の安いOILを注油。
エンジン始動に備える。
8
エキマニを付け、プラグも付け、
セルモーターも戻し、
各部締め忘れが無いかを、
よく点検して、
エンジン始動。
1分~2分アイドリングさせてから、
エンジンを止め、
OIL・水の量を確認する。
リヤの水抜きから、
エンジン内部の空気を排出して、
さらに注水。
再始動して、
暖気が終わる水温55℃付近で、
エンジンを停止させ、
さらに確認。
冷却回路に溜まった空気排出後、
再始動。
最終的にラジエターファンが回る、
98℃まで上げて、
一晩置く。
不足部品やエキマニの問題などがある為、
最終仕上げは、翌週にすることとした。
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