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イイね!
2011年01月30日

ちょっと変わった戦闘機 MIG-29フォルクラム・・・



映像はMAPO MIG-29フォルクラムです。

開発はSU-27とほぼ同時期なので機体デザインはよく似ていると思います。それもそのはず、旧ソ連TsAGI(中央流体力学研究所)で検討した結果、双銅型、双垂直尾翼、短形ランプ型空気取り入れ口を主翼付け根延長部の下に設置するという結果を踏まえSU-27とMIG-29は開発、実用化に成功しました。

旧ソ連空軍は前線運用が第一に考えられ不整地でも離着陸出来るように設計されました。しかし、SU-27とMIG-29は胴体下に空気取り入れ口が有るためFOD(Foreighn Object Damage:異物吸入によるエンジン損傷)になりやすい為にウルトラC的なデバイスで見事対処しています。それは空気取り入れ口をあらかじめ閉めてしまいます。じゃあ、どうやって空気を吸入するか?それは胴体上部にそれ専用の空気取り入れ口のスリットが有りそこから空気を吸い込んでいます。

映像では00:21秒あたりでMIG-29がエアボーンしたと同時に空気取り入れ口の中のベーンが開いていくのが解るでしょうか?また、02:29秒でタクシー中に空気取り入れ口が閉まっているのが確認出来ると思います。その後の映像でコクピット右下に何重のもスリットが確認出来ると思いますがそこから空気を吸い込んでいるのです。ここで問題。MIG-29のエンジンはクリモフRD-33ターボファンなんですが、ターボファンエンジンは空気の乱れには非常に敏感なエンジンです。今の戦闘機はほぼ空気取り入れ口からエンジンまでストレート構造になっています。そうしないとエンジン・ストールスタグネーションやフレームアウトなど、エンジン停止する事態になるのです。

しかし、このMIG-29の奇抜なアイデアはエンジン停止することもなく実用化しています。もしかしたらロシア製ターボファンエンジンは空気乱気流に対し対抗策が有るのかもしれません。

また、ノーズタイヤにはFODにならないようにマッドガードが付いています。世界広しといえ航空機用タイヤに泥よけが有るのはロシアくらいです。

因みにSU-27フランカーにも実はエンジンFOD対策が有るのです。エンジン始動と同時に空気取り入れ口内に網のような鉄格子が上がり異物吸入を防いでいます。

時々、ロシアはとんでもない奇抜なデバイスを開発、実用化するのは驚きますし、そのアイデアが採用されるというのも珍しいお国だと思います。
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Posted at 2011/01/30 20:35:13

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この記事へのコメント

2011年1月30日 22:36
Mig29のフタは、初めて見た時驚きました。

艦載機されてるMig29もフタありますかね?
と言うか29シリーズには標準装備ですよね(;^_^A

しかも、発想が奇抜で独特の機体が多い気がします(笑)
コメントへの返答
2011年1月30日 23:04
これはジェットエンジンの特性を知っている人なら、誰でも驚くと思います。

まず、。考えられないですからね。

艦上機のMIG-29Kはどうなんでしょうか。詳細がハッキリしないんですよ。もしかしたら、外したかもしれません。

とにかく発想が奇抜で独特なアイデアで実用化するロシアも大したお国ですね。
2011年1月30日 23:42
運用が独特といいますか、ソ連らしいですよね。
決して状態がよくない飛行場での前線運用を考えていたわけですから本気でドイツ大平原を舞台に航空戦を考えていた証拠といえるかもしれませんね。
案外こういうところがカスタマーにもうけていたのかもしれませんね。
コメントへの返答
2011年1月30日 23:49
旧ソ連らしいですね。

あちらさんは大草原だそうですし、冬になれば大雪原ですから、その教訓上で生かしたデバイスだと思います。

だから、整備も凄く簡単だそうですよ。

だけどお世辞にも品質はかなり悪いそうです。
2011年1月31日 1:03
初めて空気取り入れ口が閉まっているのを見ましたが、確かに、不整地での運用も考慮しているのが、ロシアらしいと思いましたね。
広大な国土で気候もさまざまなところで、同一機種を運用するというのは、確かに大変ですからね。

コンコルドの空気取り入れ口も、速度に合わせて、いろいろ内部の仕切りが動作したそうですよ。
こちらはターボジェットエンジンですが、速度が、離陸速度から、成層圏でのマッハ2以上とかなり範囲が広いからですね。

コメントへの返答
2011年1月31日 5:27
空気取り入れ口が変化するのはF-4ファントムから有りましたが、蓋が閉じるのはMIG-29が最初じゃないでしょうか。

流石は前線運用を前提としたロシアらしいアイデアだと思います。

まず。西側では考えられないデバイスですね。
2011年1月31日 15:32
なんというか・・・
一方ロシアは鉛筆を使った的なネタですねw
想像を絶するというか単純ですね・・w
ただMiG29は航続距離が・・

でもロシア戦闘機には米国製にはない魅力がありますよね
カッコイイんじゃなくて綺麗というか美しいというか
コメントへの返答
2011年1月31日 18:14
この合理性はさすがはロシアですね。

あの戦車T-72も搭乗員の身長制限したくらいですから。

はい、確かにMIG-29は航続距離、航続時間が短いですね。

それでMIG-35が出たのかもしれません。

ロシア機のデザインは独特ですね。
2011年1月31日 18:36
雪国ロシアらしいデバイスなんでしょうね。

機体上面のサメのエラみたいなのが凄く気になってました。

先端技術の戦闘機にどことなくアナログチックなデバイスがいいですね。
コメントへの返答
2011年1月31日 18:46
寒冷地ならではのアイデアですね。

時としてロシアは奇抜なデバイスで西側を驚かせますね。

はい、そのエラ状なスリットが空気取り入れ口なんですね。

考えられないデバイスです。

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「おはようございます。昨日のANA B787-9型機白煙トラブルは右エンジンスプールにエンジンオイルが入り、それが燃焼し白煙が出たのだと思います。元々、エンジンスプールはオイルが漏れても良いように設計しているので、そんなに問題はありません。ただ、今の気温が高い時は稀な案件です。」
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