2018年04月26日
映像の戦闘機はパキスタン空軍が運用しているJF-17サンダーです。これは中国が開発したFC-1をパキスタンに輸出した戦闘機でもあります。
実はこの戦闘機の元祖はミグ21、あの旧ソ連製のミコヤン・ミグ21です。とは言っても、そのミグ21を中国得意のコピーしたのがチェンドゥーF-7という戦闘機。そのエアフレームを基礎にしたのがJF-17サンダーという訳です。胴体とか見ると、まんまミグ21に似てるなと思います。
現在のところ、同機のオペレーターはパキスタン空軍のみ。パキスタン空軍パイロットに言わせればF-16より良いという評価をしていますが・・・懐疑的ではありますね。
エンジンはミグ29が使用しているクリモフRD-33の派生型であるRD-93を採用しパワーはアフターバーナーで約82KN、自重が約6.5トンの機体を考えると余剰推力はありそうです。それにストレーキを採用しハイアルファ時の運動性向上にも繋がり、特徴なのはF-35でも採用しているダイバーターレスインレットシステムでしょうね。主翼アスペクト比を考えると米国ノースロップグラマン製F-5EタイガーⅡに類似しているかと思います。
ただ、思うのはバーティカルウィング面積が小さい事、ブレンテッドウィングボディを採用していないので機内燃料搭載量は期待するほど少ない事と空気抵抗が大きい事、アビオニクス関連はイスラエル製を採用していますが、パキスタン空軍としては将来的にイタリア製を検討している事のようです。
それと機体価格が安価ですのでアゼルバイジャンやスーダンが導入に向け検討しているようです。高価な戦闘機を導入できない国家としては採用しやすいとは思うので、今後は採用に向け検討する空軍が増えると思いますが、果たしてロシアがどう思っているのかでしょうね。
Posted at 2018/04/26 19:53:24 | |
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