数年前 体調も精神的にも疲れたある日 車を走らせ何処かに消えてしまいたいと・・・
土曜日の午後終業まじか 行先も決まらずのまま 旅支度をしておいてくれと相方に連絡
仕事を終わらせDINOのキーを回した この時点でまだ宿さえ決まっていない
高速を北へとハンドルを切る 金沢のホテルを探してくれと相方にポツリ
エンジン音で打ち消される私のつぶやきを必死に聞き取り携帯を操る相方
・・・郡上を過ぎたあたりででやっと宿が決まった
夜の金沢で行き当たりのお店に入り遅めの夕食 時間とともに少しずつ気持ちも落ち着いていく
翌日 兼六園を散歩し 市場で海鮮を買い込み 料亭で昼食
・・・自分を取り戻していく時間が過ぎていく 明らかに日本海の風が心地よい
海を見て戻ろう それと自動車博物館が小松にあることを思い出しハンドルを西に切る
するとそこには 多くの旧車が駐車場を占領…何かのイベント開催中だ
とても暑い日だった すぐ帰ろうと仕方なくDINOを駐車場の路肩に止め 博物館とイベントを一回りしてDINOに・・・
そこにDINOを眺め 写真を撮影している人影が・・・スーパーカーブームの頃の自分達を思い出すキラキラとした目をした青年 その横に優しく見守る父親の姿
その青年は父が308を乗ってて自分もこの頃のフェラーリが好きだと 話しかけてきた
まだ 免許も持っていない青年だった
まだ精神的に落ち着いていない私に眩しいくらいの直球で青年は話しかけてくる
それに対して 不愛想な大人返答をする自分が・・・
日常の生活に戻ってからも ずっと心に残った・・・その青年の事が
暫くモヤモヤが続き そのイベントを調べてみた そこには一枚のDINOの写真
青年が撮影してくれた写真だった・・・記載先はみんカラというプログ
その頃プログなどの類には興味も知識もない私は 青年にあの時の事を詫びたいと相方に相談・・・すると自分もそのプログに登録すれば連絡が取れると教えられる
でも当然 自分でできるわけもなく相方に登録をお願いした
・・・私のみんカラの始まりである
あれから 青年は成長し医学生になられた 当然免許も取り相変わらず車好きみたいだ
みんなが隠れ家に集う時 夏休みを利用してお父様と一緒に黄色いアルファのオープンカーを操り笑顔で颯爽と現れた
あの時の青年は確かに大人になっている
・・・でも思いは そのままで
隠れ家の集いの様子は後日 記載します
Posted at 2016/08/22 13:46:44 | |
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