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梵ぼんのブログ一覧

2018年06月06日 イイね!

少年3

中学生になる少年と父親の間に確執が少しずつ・・・

小学生のころは周りからお前所外車か金持ちでいいなとか言われるのも幼いながら嫌であった
子供は残酷なことを平気で言う

跡継ぎだからと何かと会社に連れていかれアルバイトまがいの事をさせられる
従業員からは坊ちゃんと言われ 期待されているのがヒシヒシと感じる

親の七光りなので いい子でいる事が疲れる
周りの幼馴染も 親が車好きだと少年も当然と勘違いしスーパーカーブームの時も情報だけは持ち
話を合わせた


今思うとよそ者の新参者である父親が見知らずのこの地で名を挙げる手段に あの時BMWを購入したことは間違っていなかったかもしれない
 
それをキッカケに信用と繋がりを作り ゴルフと共に仲間が格段に増えて行った

中学受験に失敗した少年には自分が井の中の蛙である事を知り
父親のエネルギーに圧倒され 自信を失う時でもあった

少年の気持ちとは裏腹に父親は家族の為にと事業をどんどん大きくしていく

3台 BMWが乗り継がれていく その度に父親の笑顔と自信が満ち溢れていた

母親は察してなのか『あんたはお父さんの車好き似なくて良かったし 優しい子』と言ってくれていた

BMWが嫌いだ 車が嫌いなわけじゃない 父親が嫌いなわけじゃない・・・

BMWのハンドルを握ったのは あの当時の父親のBMW車だけ
大人になった少年はBMWは父親のシンボル 聖域みたいに思いこんでいる
買わないし乗らないし 未だに乗れないのである


でも歳を重ねた少年は 自分の書斎の引き出しに古びたBMWキーホルダーを大切に持っている
どの車種の時かは忘れてはいるが 父親から貰ったものだ

きっと父親は渡した事さえ忘れているだろう


                          ・・・気が向いた時 青年編に続く










Posted at 2018/06/06 19:20:42 | コメント(7) | トラックバック(0) | 日記
2018年06月01日 イイね!

少年2

 小学生の高学年にもなると 少年の病にも光が・・・両親の笑顔が増えて
来ているのを幼いながら感じ取っていたそんなある日

シャモニーホワイトの車が積載車に乗せられ我が家に届いた
少年が30歳の子であるから40歳そこそこの父親が突然BMWを購入してきたのである

スーパーカーブーム前の出来事である 当然 少年は興味もなければその価値さえ知らない
ただ外車が家に来たと驚いたことだけは今でも忘れられない

父親の車好きは薄々はわかっていた 何故ならば海外のお土産はミニカーであった
それもジャガーやメルセデス 少年にわかるはずがない それ程喜ばない少年が普通である

もう一度言っときます 名古屋のユニクラから50キロ以上離れた 川沿いの最終駅のど田舎 信号機さえ無い田舎町に突然 外車のBMW

今の様にネット情報もなく外車の雑誌も少なく それより周りに外車を持とうとする人がいない時代
70年代初頭である・・・    この暴挙は父親をまだ知っている家族より町民の方が大騒ぎなる 

よく記憶していないがその当時クラウン6・7台分位の対価を払ったらしい

今思うと 何処にそんな大金が家にあったのだろう 少年は怖くて聞けないでいた

少年が大人になり 何故 BMWを買ったのかは聞いたことがある

父親の大学時代 東京の大学生の憧れの的はBMWのバイクだったと お金持ちの息子が持っていて何度も跨がせてもらったと 昭和一桁の父親にとってBMWなんだと妙に納得した記憶がある

それからすぐ空前のスーパーカーブームが訪れる 少年は中学生と成長していくが相変わらず
さほど車に興味が無く エレキギターに心奪われ 母親の嫌味を毎日聞くことになっていく

時代というものは恐ろしいもので 日本人の大半が フェラーリやランボルギーニなど全く知らなかった ポルシェはスポーツカーで憧れ ベンツ ジャガーは高貴な方が乗られ アメ車は成功者の証
今の様に簡単に手に入る品物では無かったんです

しかし父親はブームをいいことに車道楽を・・・

母親はまだ血筋の恐ろしさを知る由もなく 少年をまっとうな道へと歩まそうと必死で育てていた



                                               ・・・つづく
Posted at 2018/06/01 19:30:40 | コメント(8) | トラックバック(0) | 日記
2018年05月30日 イイね!

少年

大きな川の中流には開拓されたのか自然の営みで出来たのか段々畑の様な小さな集落が出来る

幼い少年にはそこがすべてである 坂を駆け回りながら当然狭いとも思っていない

高度成長期 テレビで見る日本は大きく変わろうとしている

しかし少年にはどうでもいい世界である 
現実はコマーシャルで見た筆箱が自分の手元に来た時ぐらいである

電機関係の仕事をしている父親は都会で生まれ大学まで過ごしていた
縁あって母親の生まれ育った地の近くに根を下ろすことに

その為幸いにも田舎町にそぐわない家電が家の中に時代と共に溢れてきていた 
ヤマハのオーディオ機器 よく分からずカラヤン指揮のクラッシックを聞かされていた
暫くすると高級オーディオは母親の反感を買う音を奏でる事になるとは誰も想像していなかっただろう

王選手の世界記録ホームランも『コマ送りが出来ますよ』と口遊みながら幼馴染と共にビデオを何度も見た

いい時代だ

家には応接間と病弱だった少年の部屋だけにクーラーが付けられた
何故か2つ上の姉は文句を言わず我慢していてくれた
きっとプールに入れない弟を幼いながら不憫に思っていてくれたのだろう

仕事が忙しい父親はモダンで車好き
その当時 何処の父親も日曜の休みだけで忙しかったのである
彼らが高度成長期を支えたのは間違いない

今では古びた商店街ではあるが その当時あちらこちらで井戸端会議が行われ
笑顔も活気もあった 当然車社会でない時代 充分な駐車場すらないのである

今思うと どれくらいの家に車があったのだろう 遠い記憶には商業車の方が
多かったような 白煙を撒き散らし小さな箱が蠢いていた

当然少年は家にある車の名前すら知らない そう興味の対象すらない時 
我が家が大きく動く出来事が 父親が周りの創造を超える暴挙を起こす

                                               ・・・つづく





 
Posted at 2018/05/30 19:46:20 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2018年05月28日 イイね!

ゴルディーニを走らせて

朝日に照らされた新緑が眩しい
村の田には水が引かれ春を演出する

まだ眠りから覚めたばかりの山間の凛とした空気を切り裂く
ゴルディーニの雄叫び

彼の出生届 1967年 昭和42と記載されている
私の方が少し長生きしているが
色んな思いを寄せて お互い現役
一緒にいると お互いがお互いを思いやり
忘れがちな 優しい心を呼び起こしてくれる

初めての出会いは 足回りも 心臓さえも外され横たわる姿
粛々とオペを待つ 誰か助けてと聞こえた・・・確かに聞こえた

そしてメカニックDrと私の格闘が始まった 少ない資料をあさり 時には
レースで使われておられる先輩のドックに足を運び教えを・・・

一年半の歳月を得て我が家に向かう際 それでも2度の再入院
私達には彼を蘇らせることが出来ないのかと悩んだ時も・・・

私はエンスーと呼ばれる者ではないし 呼ばれる資質さえもない
周りに言うです ただのコレクター 60年代の雰囲気が好きなんですよと


朝日の中 フレンチトーストピクニックに足を向けた 峠を越え九頭竜湖を抜け
ゴルディーニは福井を目指す

車好きの皆さんとお話がしたい お顔を拝見したい
一緒にコーヒーを飲み お昼を食し またの再開を約束し
ミニカーを一つお土産に帰路に

ガレージに収まった彼からは 冷め止まぬ熱気とガソリンの匂い
今日も楽しかったよ お疲れ様 お互い頑張ったね と言っているように・・・

私からは ただ私の元に来てくれてありがとう また一緒に楽しもうねと






Posted at 2018/05/28 11:35:51 | コメント(12) | トラックバック(0) | 日記
2018年04月04日 イイね!

元気にしてます 病み上がり・何故か忙しい

ご心配おかけしました

 多くのみんカラ友からの励ましに 心から感謝しております
 ありがとうございました

この一か月忙しく元気に遊んでおりました

美濃市の旧車のイベントに仲間と出かけ・・・


大阪の孫に会いに・・・


有馬温泉で大学の同級会・・・


年度末は姉夫婦とおちょぼ稲荷に・・・


両親連れて犬山城にお花見



まだまだこれからも遊びます

去年アバルト君を迎えましたが 一年かけて趣味車をそろそろ考え始めます
自分で選ぶのが最後の車になるかもしれないので慎重に・・・相方には内緒で

健康が一番です さあ 皆さんも一緒に頑張りましょうね
明日は仲間とスキーです・・・ちょこっと不安ですが楽しまなくっちゃ

                                       ・・・みんなに感謝です


Posted at 2018/04/04 12:33:10 | コメント(10) | トラックバック(0) | 日記

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