
2024年9月14日〜15日
念願叶ってプロトカーとGTカーの混合レースを観戦できましたので、その模様をしたためます。
空き時間にダラダラと書いたのですっかり賞味期限切れのネタですが…
※個別のドライバーやチームの応援というより、マシンを観ることが目的でしたので、ノータッチな車両もあること、ご承知おきくださいm(_ _)m
補足コメント歓迎です!
…というか、レーシングドライバーはほとんど名前は聞いたことがあるかも、なレベルです(^^;)
パドックパス付きのトヨタ応援席券を購入!
イベント1周間前まで標準の観戦券にするか迷い続けましたが、買わずに後悔はしたくないので奮発しました。
人が多くドライバーからサインを貰えるのは時間の許す限り。
マシンも間近で見ることは叶いませんでしたが、外されたカウルの裏側を見たり、パドックの設営を覗けたり、マニアックな楽しみ方ができましたよ!
逆に、単にマシンが走るところを見たいだけならば、パドックパスまではいらず、標準の観戦券だけで楽しめそうです。
グランドスタンドの自由席のほか、メインストレート後半の立体交差も標準の観戦券でくぐれますし、ストレートエンド〜コカ・コーラコーナーまでは意外と近くでマシンを目られたりします。
全部は歩き回れず確認できませんでしたが、メインストレート前半(ホテル側)の立体交差もくぐれるなら、第3セクターでもマシンを間近で見られるポイントがあるかも?
…ただ、あくまでも本イベントの話で、レースやシーズンによっては標準の観戦券で入れるところはもっと限られるかもしれませんので、レース観戦される方は事前によくご確認されてくださいm(_ _)m
サーキットの敷地全部を歩き回るのはキツすぎる…ということで、専用のシャトルバスが走っていました。
スタンド席から遠い第3セクター側にも関連施設が併設されているので、休憩ないし避暑がてらに利用できます。
ちなみに、無料で乗れました!
ピットウォークの模様。 とんでもない人数(゜゜
もしドライバーのサインやツーショット狙いならば、欲張らずに目星をつけておく必要ありです。
当然、人気のチーム(今回ならトヨタとかフェラーリとかペンスキーとか)には早々に行列ができるので、集合開始時間に並びに行くようでは遅いですね。
フリー走行前の様子。トヨタとレクサスのガレージです。
ROLEXの上のところは、パドックパスがあれば入れます!
激推しマシンのキャデラック!
V-Series.Rのエンジンサウンドが聴きたいがために来たようなものです。
他のハイパーカークラスがV6ターボかV8ターボなのに対し、唯一のV8NA。
大排気量自然吸気の高回転型と3つ揃った、(私的に)理想のパワーユニット!
昨今のレーシングカーでNAっていうだけでも珍しいです。
GTクラスのV8マシンたちともまた違い、他と混走していても突き抜けてくる鋭い音なので、席を立っている間も通過するのが分かるくらいでした。
このマシンが予選でポールポジションを取ったときが嬉しさの絶頂!
…で、決勝残り30分のリタイアでドン底に落とされました(^^;)
トヨタも苦戦していたので、『もうどこが勝ってもおんなじや…』状態(笑)
予選日のWECのスケジュールが終わり、締めは併催されていたFRJの決勝レース。
F3とかとも違う?また調べてみます…
性能的にはおとなしめのフォーミュラカーみたいでした。
翌朝の決勝日。
夜中に雨が降ったので、辺りは霧が出ており、路面が濡れていました。
日がさす頃には好天して、またカンカン照り。
今年一番日焼けしたので、9月の気候じゃありませんでしたね(笑)
静岡なら関西と違って多少涼しかろう、と予想していましたが、そんなことは無かったです。
けれども、少しはカラッとしていたような?
決勝日のピットウォークはキャデラックのドライバーからサインを貰いました!
前日に知ったのですが、リン選手は私と同い年(^^)
ポールの祝福はしたかったので、一応、『Congratulations!』とは伝えてきました(^^;)
たぶん予選日よりも混雑すると予想したので、前日に見れなかったチーム優先で回りました。サインの行列が凄かったな〜…
ドライバーからすれば決勝までの残り時間はリラックスしたいやろうに…大忙しですね。
オープニングセレモニーは日本流のおもてなし!
個人的に、モータースポーツは日本では地味でマイナーな競技扱いかなと思っていますが、華やかなお祭りムードでグリーンフラッグ前から胸が熱くなってきます。
この日は隠れがちだった富士山も、雲の隙間からイベントを見守ります。
セレモニーが終わってグリッドから機材搬出。
残るのはドライバーと最低限のチームメンバーのみ。
どんどん晴れてくるので、当然路面コンディションも変わります。
ほぼ全チームタイヤラックを持ち込んでいて、セレモニーの合間に変えているチームもありました。
時折、セレモニーの曲に割って入るエアインパクトの音に“あくまでも勝ちに来ている”というオーラを感じ、痺れました。
やはり地元トヨタの応援が一番気合入っていましたね笑
コントロールラインから1コーナーのブレーキ勝負まで眺められる良い席でした。
こっからは決勝中の写真!
ほぼ時系列で並べますが、一部順不同。
スタート後はピットビルからアドバンヘアピンをしばらく眺めていたので、各マシンある程度バラけています。
まずは我らがトヨタのGR010。
今やLMHマシンとしては最高齢です。
黒基調に一新されたカラーは当初あまり評判が良くなかったですが、実車はマット感強めで引き締まって見えました。
確かにモニター映りは悪いかもですね…
LMDHのポルシェ963。
レジェンドマシン962C(もとはIMSA用の962)のナンバーを継いでいます。
プロトカーの先輩としては加速オバケの919HYBRIDがいますが、車名のナンバーにはどういう意味があるのか興味があります。
GTカーのマスタングLMGT3。
あまりレースのイメージがない車でしたので、デビューした時はびっくりしました。
好きな車ではあります!(その昔、乗り換えor増車候補に挙げていたくらい)
まさか日本で見られるとは思わなかった今年のWEC新顔、BMWのM V8 HYBRID。
すでにアメリカでは活躍しており、信頼性十分!
キドニーグリルの縁にもLEDが埋め込んであります。
場所を移してコカ・コーラコーナー。
標準の観戦チケットでもここまで入れました。
TGRコーナーから猛ダッシュしてフルブレーキ、ダウンフォースを効かせながら高速コーナーリング、加速しつつ振り返して100Rへ…と、個人的にFSWでレーシングカーが一番かっこよく見えるポイントです!
プロトカーとGTカーの混走。
お互いプロなので、ヒヤヒヤすることもなくスムーズに交わし合います。
チェッカー1時間半前には幟の撤去が始まり、イベントが終盤に差し掛かっていることに気付かされます。
私の写真動画撮影もラストスパートです。
ポルシェコンビゲット!
FSWペースカーの911ターボと、続く963です。
今のレースではバーチャルセーフティカーなるものがあるらしく、イエローは幾度も出たものの、ペースカーまで出てくるのは結構レアでした。
…この911、予選日のイベント合間にも何回かフリーで走っていましたが、メチャクチャ速かったです。
ストレート終端速度はハイパーカークラスと同等か、ひょっとしたらちょっと速いかも…
イエロー解除の周にはペースカーも飛ばすので、ストレートではハイパーカー達も上まで回しながら付いて行ってました笑
F1もそうですけど、このクラスのレースやサーキットになるとペースカーにも相応の性能が求められるんですね。
決してメーカーのアピールだけではないと思い知らされました。
イエロー解除後、再びダンゴ状態。プロトカーの車列。
フェラーリ499Pとポルシェ963がバチってます笑
少し遅れて、GTカーの車列。
マクラーレンの720S LMGT3Evo。
720S自体は結構長くレースで走っている気がします。
エンジンは確か3.8LのV8ターボ、とすれば、MP4-12Cから熟成されて信頼性抜群?
ポルシェの911GT3。正式名称は、911 GT3R LMGT3。
…そうか、911GT3といえば市販車にもあるからな~。(997型のGT3も、購入候補でした。すっかり高騰しちゃいましたが…)
たぶん現行の992型ベース?駆動方式はRRでしょうか?
今はなきGTEクラスで走っていた991型はMRに造り替えられていた気がします。
もう一台のマスタングLMGT3。
片方の鮮やかなブルーに対し、こちらはブラックとゴールドのマットカラーと渋め!
現行からミッドシップ採用!コルベットLMGT3。
コルベット=FRとして刷り込まれていたので当初はビックリ。
思い切った変更(進化というべきか)のようにも思えますが、実はコルベットの名がつくMRマシンは過去のレースカーやコンセプトカーにも存在するようです。
何気に、半世紀前のC2から現行のC8までルマンに挑戦し続けている車です。私が知らないだけで、C1も出場していたりするのでしょうか?
長くヨーロッパレースにも力を入れているアメリカンスポーツの雄です。
アメリカ勢に負けないV8サウンドのレクサスRC-F LMGT3。
スーパーGTに出ていたことを思い出すと、レースでの戦績は結構長いように思います。
ウラカンLMGT3 EVO2。
EVOのEVOらしいです(笑)
エントリーカー唯一のV10なので、通過すればよそ見をしてても分かります。
ピットロードでのサウンドが特段分厚かったな〜…
FRのV8GT対決!
マスタング vs RC-F
…と、その少し後ろを走っていたヴァンテージLMGT3!
フレンチスポーツの名門対決!
アルピーヌA424 vs プジョー9X8
アルピーヌはシーズン序盤こそ信頼性に泣かされていましたが、富士では絶好調!
9X8は昨年からのEVOバージョンで、一見リアウイングが付いただけのように見えますが、エクステリアは9割ほど新しくなっているそうです。
私は画像検索で見比べていてもわかりませんでした(笑)
ともにフランスの名門ながら、遊び心溢れる2台でもあります。
9X8は名門の復活とともに、その奇抜なデザインでも話題をさらった一台!
灯火類は前後とも市販車との結びつきを思わせる牙のような点灯パターン。
遅れてデビューしたA424はコンベンショナルなデザインに見えて、テールライトはロゴマーク“A”の形に光っています。写真では伝わりませんが、フロントライトも凝っていました!
おしゃれな車をフランスに作らせると、どこの国も敵わんな〜と個人的に思います…
V-Series.Rはポールスタートも接触に巻き込まれたり、ライト片方失いながらも堅実にラップを重ねます!
9X8ダブルゲット!
遠くからみても分かるマシンです!
伊英独3色GT対決!
フェラーリ296LMGT3 vs マクラーレン720S LMGT3 vs ポルシェ911 GT3R LMGT3
私のスマホが捉えた最後のV-Series.R。
このあとすぐ、前のアルピーヌA424を100Rアウトから捲ろうとしてスピン、クラッシュしたようです。
実況のトーンが変わるものの内容が聞こえない、というか、エコーしまくって聞き取れない(笑)
木の向こうから砂煙が見えており、誰かがスピンしたな〜くらいに思っていました。
が、ちょっと嫌な予感はしつつ、チェッカーを観るために再びスタンド席へ。
その間、キャデラックの音は一度も聞こえず…席に着いてもキャデラックの姿はピットにもコース上にもなく…まさかリタイアしていたとは(TT)
気を取り直して、残り時間で良いショットを狙い続けます。
FRヘビー級GT対決
BMW M4 LMGT3 vs フォードマスタングLMGT3
シルキーさ残る直6ターボとワイルドなV8NA!
日も傾いて各車ライト点灯!
ヘッドライトが逆スラント形状のマスタングはライト点灯でさらに目力が増します。
グリルごと(笑)光っているM V8 HYBRID。
このレースで2位表彰台を獲得しました!
過去のBMW製レーシングカーではステッカーにしてででもキドニーグリルを表現しているマシンがあったので、BMWとしても大事にしたいアイコンなんでしょうね!
狙い続けてやっと撮れたポルシェ963とアルピーヌA424のツーショット!(ちょっと無理やりですが…)
ポルシェの963にはデビュー当初から962Cを連想していましたが、遅れてA424のデビューでまた違う見え方が…
両車名の下二桁を入れ替えると…
ポルシェ936!
アルピーヌA442!

https://www.24h-lemans.com/enより
グループ6プロトの時代に競い合ったコンビです(^^)
ちょっとマニアックですが(笑)…
1978年のルマンで、A442(正確にはルノーアルピーヌA442B)は936の3連覇を阻止。
その後すぐ、ポルシェは一時撤退、アルピーヌは完全撤退してF1に移ったので、プロトタイプカテゴリーではしばしお別れする形となりました。
時が流れて2台が再びプロトタイプカーの世界で衝突!
チェッカー残り5分、ちょうどA424が963をパスしようとしている瞬間で、これがA424の3位表彰台に繋がりました!
チェッカー!
ペンスキーレーシングのポルシェ963が優勝(^^)
コントロールラインのゲートにはすぐチーム名が表示されました。
表彰式はみんなストレートに降りて表彰台の近くまでいけます!
途中で見かけたキャデラックのピット。
ここで初めてリタイアしていたことがわかりました。
チームとしては既に次のレースに備え、マシンのダメージ確認中…
このスピード感がプロであり、惚れるところですね!
パドックパス付きならピットウォールを超えて表彰台の前までいけますが、力尽きてここで祝っています(笑)
表彰式も終わり、エンディングとしてモニターにランキング表示とダイジェスト映像が流れます。
初めて見るキャデラックのクラッシュシーン…
コースアウト側のタイヤカス(デブリっていうほうがメジャー?)に足を取られたようです。
レース序盤ならまだしも、残り30 分でコレは無理やな〜…
フロントからまともにイッてたので、ダメージ云々というより、修理が間に合わんかったでしょう…
ドライバーのバンバー選手が落ち込みすぎていないことを願います。クラッシュ後、ひしゃげたマシンをなんとしてでもピットに戻そうと走らせているように見えました。
おそらくというかもちろんというか、他のパターンもあらかじめ用意されているんでしょうね。
パッとお開き強制退出ではなく、流れ解散なので名残惜しさを感じながらサーキットをあとにしていきます。
17:30くらいに表彰式が終わり、パドックも18:30には入れなくなりますが、売店の軽食を頬張りながら片付けの様子をぼーっと眺めています。
イベントが終わったらパッと帰れるようなドライな性格じゃないので、結局19:30までスタンド席に座っていました(笑)
同じ考えの人もいるのか、ほんの何人かスタンド席に散らばって残っていました。
撤収作業はデカいコンテナを載せたフォークリフトが人やマシンの間をバック走行で縫っていったりと、ある意味スリルがあります(笑)
知らぬ間にリタイアしていたランボルギーニのSC63。
走行中の写真撮れずにゴメンよ〜…動画はある(笑)
まだデビューしたてなので、これからに期待ですね!
トヨタのピット前に座っていると、遠くの方からV8エンジンのブリッピングサウンドが…
とっさにV-Series.Rかと思ったので、キャデラックのピット付近まで移動します。
着く前に止まってしまいましたが、中にはカウルが戻ったV-Series.Rの姿がありました。しばらく眺めて帰ろうと思った矢先、V-Series.Rがピットから出てきて、転がせるところまでは復活したようです!
帰る前に姿を見てせくれて良かったです(TT)
ぜひ、来年も日本に来て欲しいですね。
次のシーズン、どのマシンどのチームも欠けることなく迎えて欲しいですね〜
ハイパーカークラスは既に3つコンストラクターが撤退しているのが懸念事項です。
イソッタ・フラスキーニは“体制立て直しのための一時撤退”らしいですが、参戦中のチームの投入台数が増えて参戦枠が無くなるかも、みたいな話も聞いたことがあります。
SCGの方は資金潤沢なメーカー有利な環境になっていることへの抗議的な撤退かな…
本来、予算や性能面の縛りをきつくして敷居を下げることが目的で発足した(と解釈している)カテゴリーのはずが、結局はレーシングカーコンストラクターや新参チームがリソース負けして抜けてしまう状況に(傍から見ていて)なりつつあります。
そりゃ、同じ予算でも普段から乗用車を作っているメーカーの方がノウハウがあってレーシングカー造りも強いとは思いますが…
レースの歴史はカテゴリーが発足しては消えて…の繰り返しなので、塩梅取りが難しいんでしょうね。
今のような個性的なマシンが何台もいて、かつ毎回どこが勝つか分からないようなレースはもう見られないと思っていたので、長く続くことを願いながら楽しんでおこうと思います。
(長くなりすぎたので、続編?番外編?を分けて書こうと思います。たぶん笑)