
仕事終わりの数時間をつなげて書いた、まとまりの無い長文ですm(_ _)m
人生最大級になろう買い物をした自分の気持ちを振り返ります。(最大級どころか、車も家ももう買えないレベル)
先日引き取り、その週末で200km強ほど走ったエキシージですが、まだ実感があやふやというか、妙な感覚が残っています。
そりゃ己の年齢と買い物の額を鑑みれば、当然っちゃ当然ですね(^^;)
身分は、本当に普通のサラリーマン、しかも来月でやっとこさ4年目です…
この約一ヶ月間、趣味の事になるとここまで狂えるのかと、我ながら恐ろしかった次第です。
↑ゆくゆくは、自分にとっての“理想の車”を買うべく貯金をしておりまして、設けた期間で溜まった額から選ぶつもりだったのですが…
世界的な脱ガソリンの動きと、相次ぐスポーツカー生産終了ニュースで突き動かされた話は愛車紹介に書いたとおりです。
貯金を決意した当初は旧型NSX狙い。その後は学生時代に改めて興味を持ったTVR各車、スポーツカーの王道ポルシェ(997型のGT3)、カスタム前提でE92型M3とJZA80スープラ、今回の3代目エキシージなどと、数年間迷い続けていました。
なんとも統一感があるような無いような(笑)
そんな中で動くきっかけになったのは、goonetでふと見つけた、メタリックホワイト、赤の差し色を内装に入れたエキシージ410の未登録車でした。それが車で2時間とかからないところに…
この段階ではTVRの新型グリフィスに気持ちが向いていたのですが、政治的なイザコザを経てやっとこさ工場の整備が始まったばかり。
ラインオフなんかまだまだ先で、そもそもコ○ナ禍でまともに生産ができないかもと思ったり、最悪、デポジットを払ったのに打ち切りの可能性も無くはないので、ギャンブルに貯金をフルで叩くべきじゃないよなと徐々に諦めモード…
グリフィスを待つ間にもgoonetで見つけた欲しい車を何台か見送っており、心が限界に近づいていたのが正直なところです(笑)
しかしながら、中古でもあまりに年式が古い車は、インテグラでの経験から維持に頭を痛める予感がしたので、なかなか踏み出せず。
でもってロータスのことを調べてみると、なんとなんと今年で現行モデルが生産終了、すでにオーダーストップしてるって言うじゃないですか(何シテル?にもぼやきました)
もともと3代目エキシージは候補だったのですが、410とはなんぞやと改めて調べてみると、まぁ私にとって垂涎な内容がてんこ盛りで…特にスーパーチャージャーの出力特性が…
ただプライスも相応で、3代目の初期型中古が2台買えちゃう。
何を血迷ったかローンシミュレーションを試してみると、無理ってほどでも無いような?
『まぁそんなに上手くいくもんじゃない。でもせっかくなんでエキシージに乗ってみよう。』と、試乗予約して店に向かったのが2月中旬。
↑この選択肢を選んだ時点で後のストーリーは決まっていたのかもしれない…
着いてみると、ロータス以外にもフィアットやアルファロメオから、モーガンまで、欧州の新旧スポーツカーを扱う代理店でした。
インテグラで乗り付けましたが、そこは流石というか、乗っている車で自己紹介の半分は終わっているようなもの(笑)
綺麗なショールームで話をする裏で車の暖気をしてもらいますが、壁を隔てているのに聞こえてくる異様な爆音…
直管系のつんざくような音ではなく、排気量の大きさを感じさせる太くて圧のある音。
ありきたりな表現ですが、檻から出された猛獣のようなオーラが音だけで伝わってきました。
緊張の初対面です…
試乗車のスポーツ350、ボルテックスグレーです。
見た印象は、薄っぺらいの一言!やはり写真で見るものとは違います。
そして試乗…
サイドシルの高さ広さに数秒間フリーズするもなんとか乗り込むと、視点は低いけれどダッシュも同時に低いので、案外運転しやすそう。中を見渡すとデカいゴーカートみたいな感じ。サイドミラーは大きくよく後ろが見える。
クラッチはさぞシビアなんだろうなと繋いでみると、アイドリングであっさりスタートして拍子抜け。
多気筒エンジンゆえか回り方はかなり重厚感?があり、ゴーカート感は吹き飛ぶ。
脂肪ではなく、筋肉で重くなった体みたいな…(微妙な例え笑)
お店の車っていう危機感と、未知の300馬力オーバーにビビりながら、終始『へぇ〜』『スゲ〜』しか言えず(笑)
少し踏めるところがあったので加速させてもらうと、『ズワッ』という吸気音と共にとんでもないトルクの立ち上がり。たぶん1/3も踏んでない。
操作系の重さにも慣れてブリッピングすると、マフラーから聞こえる『バフバフ』音。
よく“公道を走るレーシングカー”なんて言われますが、これまで乗ってきた車にはない“異質”っぷりでした。
なのに不思議なのは、妙に“運転し易かった”こと。乗り心地の話ではなく、操作に対して実に従順。
試乗を終えてみると、完全にヤラれてしまった自分がそこにいました(笑)
普通の人ならここで、
『350で十分じゃん!』ってなるところ、私は
『350でコレだから、410はぶっ飛んでるんだろうな〜』と欲がエスカレートする始末。
さすがに410は売り物なので座らせてもらうだけで、そのまま見積もりを作ってもらうことに。
オートローンの低金利が手伝って、オプションの別料金と諸費用が入っても手が届いてしまいそうな返済額。
そのまま持ち帰り、5日後に契約の方向で電話を入れました。
この手の中古車や在庫車は一期一会ということもあり、情けない話、決断するまでは仕事に全く身が入らず、夕食も食べずに悩む日もありました(^^;)
試乗の日が晴天のロータス日和だったこと
休日の市街地ながらも道中トラブルに巻き込まれず、オンタイムに行き帰りできたこと
緊張しっぱなしの私を拒むことなく、寧ろ妙な馴染み?を350と410が見せてくれたこと
インテグラが一切拗ねずに目的地まで動いてくれたこと(笑)
縁があるかもしれないという、実に勝手な思い込みです…
実家の両親への相談、ローン審査など、懸念される壁もそれほど難なく?越えて納車を迎えた次第です。
両親と一緒に引き取りに行き、交通安全のご祈祷も済ませました。
350と同じく運転し易かった410。一度3速発進でエンストさせましたが…(笑)
350の経験が影響しているのか、大人しさすら感じます。実際、スーパーチャージャーの特性違いで吸気音とかが抑えられているのかもしれません。
今は慣らし運転で全開禁止の3000rpm縛りですが、バルブが開くまで回せる日を待ち遠しく思っています!
一部の友人にもまだ言えていないくらい無茶をしましたが、プレミアの付かない新車価格で買えただけでも良かったと思っています。(実際、かつては相場数百万円だったNSXにプレミアが付いていくところを目の当たりにしているだけに…)
エリーゼと違ってリセールは期待できませんが、返済が追いつかなくなれば、手放す覚悟でいます。
私のことなので、衣・食を削ってでも足掻くと思いますが(^^;)
それに、“物を手放せない人間”なもので、“乗り換えてステップアップ”ができる気がしなかったことも、無茶をした理由の一つです。
初の愛車であるインテグラがまさにそんな状態で、友人には『パワーが〜』とか『剛性が〜』とかぼやいていますが、それでも9年乗り続けているのは、ひとえに“愛着”そのものです。インテグラが良い車であることはもちろん!
何気に、インテグラが元気に走り続けてくれて、今までに変な修理代がかからなかったことも、貯金できた理由なんだろうなと思います。
いつか、浮かれる気持ちに埋もれていた現実と向かい合わせになって潰れるか、それとも遠いローン完済まで浮かれる気持ちが勝ち続けるか、分からないところではありますが、スポーツカー好きの夢が詰まった一台を買えたことに感謝しています。
なるべく『もったいない』と言われないように乗っていきます!笑