2016年08月27日
モノコックをDTMと共通化、エンジンを直4ターボ統一、リアウイングを全車共通ワンメイク、ギアBOXですら共通してコスト削減。
過度な速度を抑制する為にダウンフォース削減。…
一体どこに向かってるんでしょうか?
確かにドライバーを含めた色々な安全が第一です、ええ解ってます。
初期のGT選手権みたいに各メーカーが技術や発想を駆使して争ってた時代は過去の産物になってますよね。
本来のGT選手権は過度な開発競争を抑制する為にメーカーは関与せず、あくまでプライベーター主体のレースでした。
ですが当時、日産スカイラインGTRをニスモがワークス化して選手権を席巻し、苦戦を余儀なくされたトヨタ勢はトムスをワークスとし、あの手この手を駆使して対抗してました。
ホンダ勢も国さんが土屋圭市とペアで選手権に殴り込みをするも当時ホンダは技術協力やパーツ供給のみでワークス的な活動をしておらず、国産スーパースポーツと呼ばれたNSXでも他メーカーとまともに闘える力はありませんでしたがNSXが勝てなければ勿論ホンダのモータースポーツ部門関係者は上層部から叱責受ける訳で…「honda racing」として復活しました。
それからは瞬く間にメーカー間の競争が勃発、NSXが他車とのパワー差を巻き返すべくターボを試したり、空力向上でレギュレーション規定を満たす為にタイプRーGTを5台限定発売、エンジンをフィーリング重視の3.5LNA化すれば日産はスカイラインの生産終了を期に伝統の直6を捨てV6の3Lターボを投入、トヨタ勢は直4のドッカンターボ仕様や4Lの大排気NA…
更にはレギュレーションでNSXとの重量バランス差を無くす為にギアBOXをトランスアクスル化、前後パイプフレーム自由化…
もう、市販車じゃないですよね?
見てくれだけ市販車の中身レーシングカーですよね?
でも、子供ながらに見てて好きでした。
日本の技術がガチでぶつかり合う、レギュレーションさえ守ってればOKな問答無用なレースでした。
誰が最初に火をつけた。なんてのは野暮な話で日本のメーカーが技術と威信を懸けて戦えばこうなる事は必至だったと思います、
確かにあのまま行けば過度な技術競争に発展し、いつかグループCの様に破滅の道を辿ってたかも知れません、
でもレースを見てる私はやはり各メーカー、各技術者が世に送り出す技術、技能もモータースポーツの醍醐味の一つだと思います。
もう一度、30過ぎの子供心をくすぐる熱くて楽しいレースシーンが見たい。
Posted at 2016/08/27 12:24:42 | |
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