
先日買いました『散歩の達人』に告知のあったイベントへ、旦那と一緒に出かけて来ました。
深川怪談プレゼンツ『深川お化け縁日』と、深川江戸資料館が一日だけのナイトミュージアムを開催する『お化けの棲家』という2つの催し。
どちらも夜だけのイベントなのですが、せっかくなので昼間から行って会場近くの白河清澄辺りを町歩き。
近頃ではコーヒーのサードブームの牽引役といわれるブルーボトルコーヒーが進出して、オサレなカフェや何かが増えて来たと言われる注目の白河清澄ですが、わしが見て回るのは東京下町の古建築(爆)
清澄公園の東の縁をなぞるように、コンクリ建ての古い長屋(トップの写真)が残っております。
これが見たかったのよ〜!!p(≧▽≦)q
関東大震災後に作られた東京市営店舗向住宅なのです。火災にも強くという事で、鉄筋コンクリート作りなんですと。おかげで戦災もくぐり抜けて残る建物。未だに現役で、当日も新しいお店が入るのか、改装工事中の場所もありました。
この建物に面した清澄通りは、「く」の字型に曲がっているのだけど、これ江戸時代の地図でも曲がってるのね…すごい。この建物があったから、区画整理を免れて残ったのかも?江戸の痕跡発見。てかこの辺の川みんな江戸時代の運河だよね?埋め立てられて公園になってても、橋だけ残ってる場所もあったし。東京は面白い町だなあ…
古建築を堪能した後は、お昼。
駅チカだからなんかお店あるだろうと思ったら、昔ながらの下町でチェーン店的な所は無く、昼時ジャストミートだったために深川名物深川丼や深川飯のどのお店も混んでて、いやはや困った。すでに売り切れの看板が出てたり…(涙)アサリ食べたかったよ…
彷徨う事暫し。のり巻きやいなり寿司を売ってる総菜店「いちかく」さんを発見!助六系お寿司大好きな、わし。即購入決定!のり巻きやおにぎり、いなりずしに唐揚げの入ってるセット350円を買い込み、旦那と二人資料館のベンチで食す。お寿司がおいしいのはもちろん、唐揚げもここで味付けて揚げてるって味で、すんごく美味しかった!また食べたい!!
おなかが良くなったので、
深川江戸資料館へ。
とりあえず昼間の部も拝見。入館料400円(大人)

中に入ると、1/1江戸ジオラマが!自らがジオラマの中に入って、江戸の一日を体験出来ます。町民の暮らしについて教えていただける、ボランティアガイドさんをお願い出来るみたいです。
今回はボランティアさんに話を聞かなかったのですが、お願いして聞いた方がいいかも…。でないと、ホントにこのジオラマ以外説明も何にも無くて(その方がリアルな町体験が出来るんだけども…)、ただ見るだけになって「???」って感じになりそう(^^;
でも、ジオラマに並んでるものはこういった場所では珍しく触って動かせるものも多く、

番傘をさしてみたり、

「今何時だい?」と聞かれても高速湯切り中で聞こえません!みたいな、面白写真がいっぱい撮れます。(三脚不可)
鶏が鳴いていたのでどこかに居るかな?と思ったら、つき米屋さんにいました♪

屋根上の猫も鳴くし、野良犬がマーキングしてたり、雀やゆりかもめがいたり。こんな動物の等身大フィギュアがいるのも珍しい〜。
この日は、からくり人形と江戸のおもちゃの実演展示があって、早速拝見!
からくり人形の復刻をやっている団体さんの発表会だったようで、お茶くみ人形や的当て人形などいっぱい。からくり人形が実物が動いてるの生で初めて見た!
どんな機構で動いているか見えるように外装が取り払われていて、歯車と糸、分銅やゼンマイといったモノでこんなにも精巧な動きが出来るのかと感心。

写真は『闘鶏』というカラクリ。実際は水で動かしたそうですが、この時は砂で動いてました。これ、羽がパタパタしてかわいいの〜(*^o^*)
さて、資料館を堪能したら時間も良くなって来たので、いよいよお化け縁日へ。

お化け縁日とは、2012年からやってる年1回だけの妖怪・幽霊・お化け関係のものを売るフリーマーケットだそう。同人誌から古本、占いや怪談販売、作家ものの作品にフィギュアまで、お化けにちなんだものだけが並ぶというマニアックな市。50店舗以上も集まるって、妖怪に仕業に違いない。
お化け、というだけに夜市なのも素敵。(写真左)
空も日中は晴れてたのに、ひゅ〜っと冷たい風が吹き、イベント上空のみ怪しく立ちこめる雲…(写真中央)。いいフンイキ。
マニアックなイベントだけに、人もまばらなのかと思いきや歩行者天国部分のフリマだけもの凄い人・人・人!(一部妖怪も?)歩くのも大変なくらいの混雑で、人気ブースでは大行列が出来てました(^^;
で、何気に同人誌コーナーを徘徊して、ふと顔を上げると…
京極夏彦氏?!Σ( ̄□ ̄!!!!
いつもTVで見るような黒い着物に雪駄、黒皮手袋…多分、ご本人だよね…?よく出来たコスプレじゃないよね?すんごいビックリしたけど、そんな格好してても周りの人たちはまるで気にする様子も騒ぐ様子も無く…ということは、あれは妖怪だったのか?(爆)このイベントに縁があるようなので、妖怪ネタの本を探しに来てたのかな?
で、もひとつびっくりしたのが「びろーん」推しの店が至る所にあったこと。
「びろーん」とは、70〜80年代のオカルトブームの頃、あまたの妖怪・幽霊関係の本を著した佐藤有文氏の本の中にしか出て来ないマイナー妖怪。
なのに、ここではこんなにも見かけるとは…つい同人誌買っちゃった(写真右)。てか、これ第二弾の本も出てたの?!(滝汗)去年からびろーんイベントも開催してるという盛り上がり具合に、びっくらしました(笑)
てか何でこんなにもこの妖怪を覚えているのかと思ったら…
中学時代、鬼太郎の二次創作をノートに描いてた時、使ったんだ…すぐ描けて弱点も分かりやすいのを、と佐藤氏の『お化けの図鑑』から探して。
鬼太郎が「びろ・びろ・びろーん」と呪文を唱えて塩まいて、即退場ってキャラでしたが。
いや〜、懐かしいなあ…
あ、写真右の『おとろし』シールは、オカルトネタグッズを製造販売してる「
マルアン商会」さんのです。リアルツチノコペンケースや天井嘗めの吹き戻しがツボに入って買ったんだけど、このセンスがスゴく良いいのよね〜。
縁日を楽しんだら、次はいよいよ深川江戸資料館で行われる『お化けの棲家』へ。日中の入場券で再入場可なのだ!
江戸の街並に隠れた妖怪を捜すという、イベント。妖怪が何匹いたかを探すクエスト付。この夜の回だけ広報パンフレット持参で100円引きで入場出来るとあってか、開場30分前だったけど、エントランスホールいっぱいに人が並んでたのでとりあえず並ぶ。人がすんごいということで、15分繰り上げで、開場しました!
おおっ!夜の風景に固定されてる!!これはイイ感じ!
真っ暗な江戸の町。こんなに暗かったんだなあ…。今の東京が明るすぎるのよね…(^^;
早速『傘化け』が小田原提灯を下げたスタッフさんと共にお出迎え。
この他にも『狂骨』『管狐』『河童』『毛羽毛現』『五徳猫』『しょうけら』『家鳴り』『かいなで』の9種類がおりました。写真撮ったけど、暗すぎて何が写ってるのかわからんちん。妖怪が逃げちゃうから、フラッシュ禁止だしね。驚かすお化けとかは出て来ないので、ゆっくり回れるのもいい。いや〜、楽しい楽しい。
たった4時間ほどのイベントなのに、置いてある妖怪のクオリティが高かった!作家さんの作品かしら…?
井戸から狂骨は、はっきり言ってトラウマもの。子どもたちもたくさん入場してたのですが、その一角ではギャン泣き。わしも子どもだったら泣いてた(笑)
人が多くて、人が居る所に行けば妖怪に会える感じでしたが、おかげで全部見つけ出せたようです。この場所だからこそ、妖怪がぴったりで。こんな楽しいイベントずっとやったらいいのに…と思いました。
人も増えて来たし妖怪も全部見つけられたかな?と、外に出る。と、まだまだ長蛇の列が…って、これ、清澄通りに届くくらいの200mはあろうかという大行列じゃないですか!!(驚)
時間中に全員入れたか、心配になりました。早く並んどいて良かった(^^;
楽しい気分満載で、アサリの佃煮を買って帰途に。
いや〜、お天気も暑くなく、いい妖怪日和でした。あまりにも楽しかったので、また来年も行くと思います。
途中夕飯をと立ち寄った日野のイオンで、アサリの炊き込みご飯を見つけ、アサリ飯リベンジもできて良かった!(ってすでに深川じゃないじゃん…爆)