雨月のブログ一覧

にゃおみさんに誘われて名古屋のミッドランドスクエアの映画館へ『朧の森に棲む鬼』を見に、けべさんとわしと3人で出かけて来ました。

はっきしいって、最初はえ～？3時間もあるのぉ？とあんまり興味持てなかったんだけど…見終わる頃には。
や、ほんと、あんな事言って、にゃおみさん、ごめん。m(_ _)m最高に面白かったよ！誘ってくれてありがとう～～！（≧▽≦）にゃおみさんが2度見たいといったのも分かる。わしも、も一回みてもいいよ！てかサントラ欲しい…

この作品はゲキ×シネと呼ばれる劇場で公開されたお芝居を撮影したものものなんだけど、芝居の良さとカメラを通しての良さがミックスされたちょっと不思議な感覚な作品でしたよ。
見た感じは映画を見たと言うより、舞台での演劇をみた感じ。
3週間の限定公開らしいので、あと数日の間に見る機会がありましたらぜひ行って欲しい作品。3時間が短く、2500円の入場料はけして高くない。いや、どちらかと言うとかなりお得かも。そう思える珠玉の逸品。

主演は市川染五郎。彼が演じるのは、希代の悪人「ライ」。自らの欲望のためには人を騙す事は朝飯前、そして、殺す事さえも。
舞台はいつの時代といつの場所ともしれない、ある島国。「口先」だけで一国の王にまで成り上がる悪人の一生を描く。この悪人、最後まで一切の反省もない悪人に徹し、悪人でありつづけるのだけど、作品を見終わった後の不思議な爽快感は、読めない展開をしながらも、お約束をきっちりと組み込んで期待を裏切らない部分にあるのか。
ストーリーは細部まで練り上げられ、ひとすじの綻びも無し。演じ手の力量が物語を更に高めて、安心して物語にのめり込める所もエンターテイメントとして一級品。ホントに面白かった。
この作品、吹き替え字幕とかで欧米に向けて発売してもいいんじゃない？って思った。日本みたいだけどそうじゃない。あの世界観は外人が日本を描いたような雰囲気で、アジアテイスト溢れてるから、外国のひと、好きそうだよ。

いや～、ホントに、ホントに楽しい時間でした☆