
せっかくの旦那が休みの土曜日なので、お出かけにつれてってもらいました!
どこに行こうかな…と思ってたら思い出した。
廃道の本で気になってた廃トンネル銀座が千葉の南房総にあるということを…
海に面してるから、ビーチコーミングと海鮮も堪能しよう!と元気に出発。
アクアラインを通って、木更津へ。
そのままR127号を南下しながら目的の廃トンネルを目指す!
このR127号の旧道が、廃なものが好きな人にはたまらんトンネルがたくさんあるらしい。

さて、行く事しばらく。目的地付近。
現城山隧道の脇に何やら怪しげな入り口…

…とくぐった途端に、いきなり手掘りのトンネル!うを〜!テンション上がる!!(写真はクリックで拡大)

壁面にはくっきり残るノミの痕。手掘り感満載。

反対側から。中には綺麗な縞模様。これは砂岩や凝灰岩である房州石の特長らしいです。高さ3m程度長さにして10mもないくらいの小さなトンネル、なのに路面に勾配があるのは、この真下に内房線のトンネルがあるから。
そちらも明治期作でのレンガのポータルみたいです。どうやらこのトンネルのすぐそばに同じようなトンネルがあり(こちらは完全に廃トンネル)、こちらは内房線で寸断されてます。もともとは、そちらが先に存在していて、内房線が敷設された際に新しく作られたのがこのトンネルのようです。
そして本命のトンネルがこの先に…
あった!
うほ〜!来て良かった!(≧▽≦)
地図は
こちら。

反対側から。高さは10mはあろうかというこのトンネル。もちろん手掘り。100年以上前に作られたであろうこのトンネル。作られた時は、上部の四角の部分だったんでしょうな。勾配を少なくするために掘り下げされていった…にしては、随分掘られていることから、新道建設後廃止されたあとに石切り場にされたのでは?と、ネットで考察されてる方がいらっしゃいます。先ほどの手前のトンネルが内房線敷設の際に付け替えられてることも原因かな…?
それにしても手掘りでよくぞここまで。ここの雰囲気は
以前鎌倉で訪れた「釈迦堂の切り通し」を思い出す雰囲気。
ちなみにこのトンネルとくぐった先に「灯籠坂大師」というお堂があり、入り口の門はそこの入り口を示すものだったという。今やそのお大師さまへの参道としてしか使われていない様子ですが、明治の頃はこれが重要幹線だったようですよ。
追記;何故こんなに高い位置に最初の隧道は掘られたのか…それは、灯籠坂大師への参拝路として整備されたのが始まりなのかな?と考えた。灯籠坂大師は、このトンネルの上方にあるのです。
どうやら拡幅工事は昭和の初期に行われたらしい。

トンネルポータル付近から見上げるとこんな感じ。空が四角く切り取られてます。頭上注意と言われてもなあ…(^^;;;;;;

次に訪れたのは、金谷国際射的場近くのトンネル。こちらも四角です。
トンネルと言えば力学的に馬蹄型なのが当たり前の現代ですが、まだそう言ったノウハウのなかった頃は通行のしやすさからこういう四角いトンネルが掘られたそう。
でも、それは崩れやすい形という事もあり。ここのように、掘られた時のままを残す遺構ってのはなかなかないそうです。それも水を通しにくく風化に強い房州石だからこそなんだとか。
さて、そんなこんなでお昼時。テレビで見かける美味しい海鮮を食べさせるお店「ばんや」が近くにありそうだと、看板で知ったので立ち寄ってみたけど…
混みすぎてていつ喰えるか分からない!(><)と、泣く泣く後にし、すぐ隣の「道の駅きょなん」へ。
こちらでマグロ丼を食べたけど、何故か千葉の地魚ではなく、海の反対側の三崎産。だって、1時半の時点で地魚丼売り切れだって言うんだもん…(TへT)
おなかも良くなった所で、移動。と思ったらすぐ隣が素敵な浜辺。こ、これはビーチコーミングせねば!
ということで旦那さまを駐車場に残し、一人浜辺をうろつく事1時間。暑くなく寒くなく。潮目も小潮と浜日和。内房は三浦方面と落ちてるものが似てて、綺麗な色の貝や陶片があって嬉しい。楽しかった〜♪
この浜は真ん中辺りに磯があって、今まで行った事のない形状。小学校5年の臨海学習以来の磯探索にいそしんでみました。磯のタイドプールには何やらいろんな生き物の気配…

おっ、イソギンチャクだ!

マツバガイがびっしり!黄金伝説なんかでうまいといってたな…(ジュル)
こ、これはっっっ!ウニさんではっ!!
うわ〜、普通にこんな簡単に歩いて行けるような場所に居るんだ!大感激!
この後もう3個ぐらいウニを見かける。なんか食材の宝庫なんですが…

おお!綺麗な貝殻!…と思ったら中身入り…
しかも目が合った!!!!!!orz
この貝殻はイモガイかな?それって刺されたら死んじゃうくらいの毒だ!恐い!そう思ったら目も恐い!
…と思ったら、こいつは食べられるマガキガイというのらしい(ほっ)
なんか食べられると聞いたら、この目も愛おしくなってきた。これも2個いた。
岩場には青のりっぽいのがくっついてたりして、ホントに食べ物ばかり。
わしの地元は綺麗な川が流れてるけど、砂防ダムがたくさんあるためか魚をほとんど見かけない。
だから、こんなにも生き物に溢れる場所を見るとホントに興奮する。いつまでもこんな海だといいのに…
と、こんな事してたらあっという間に日が暮れて。
道の駅をいろいろ散策予定があまり行けなくなる罠(自爆)
それでも、途中で寄った「道の駅 富楽里(ふらり)とみやま」のイサキの塩サンガ焼き¥230や、イワシつくね揚げ¥150を満喫。これはうまい。総菜屋形式なので好きなおかずとご飯を頼んで食べられる所もGOOD♪
さらに南下して「道の駅とみうら」まで来たけど、閉店タイムアップになった(涙)ので帰路につく事に。
さて、夕飯どうしよう…となった時に、来る道すがら非常に気になるローカルコンビニ「としまや弁当」があった事を思い出す。お弁当&BOOKSなんて書いてあって、古びた感じがなんとも気になるその外観。
海近らしくアサリご飯を押してたので、そこへ行ってみようと向かった。
駐車場に入ってみると…んん?「南総名物チャーシュー弁当」????

アサリご飯がチャーシュー弁当に化けてました♪
わしの頼んだ「パワフル和田¥538(左)」と旦那オーダーの「チャーシュー弁当¥630(右)」。
一口食べて、うわ、うっま♪とろけるチャーシューが絶品!これは嬉しい!
食に疎い旦那も大絶賛!
一日の終わりにこんなにも美味しいものに偶然出会えるなんて本当に幸せ!!
また食べに行く事決定な美味しいものに出会えて最高の一日になりました。
何故「パワフル和田」という商品名なのか、おにぎりの「男の味」とはどんなものなのかという謎は、お店の人がめっちゃ忙しそうだったので聞けずじまいでしたが、次回探訪時のお楽しみってことで。
後で調べてみたら、アサリご飯をやってるとしまや弁当とここのとしまや弁当は系列が違うみたいで、こっちにはアサリご飯はなかったという…でも、こっちで良かったかも♪
楽しくて美味しい、早春の南房総ドライブでした♪