第20話~ビアンキに捧げる勝利~
ハンガリーGP直前の7月17日に去年の日本GP決勝での事故で昏睡状態だったジュール・ビアンキ選手が9ヶ月戦い抜いて亡くなってしまったことを受けて、決勝直前にドライバー全員集合で円陣を組み、その中心にビアンキのヘルメット、周りに各ドライバーのヘルメットを置いて黙祷を捧げてビアンキを追悼してレースに挑む。ビアンキは、同い年のF1ドライバーだからショックだったし、日本GPでなってしまったのが一番のショックで自分も黙祷捧げました。
さぁ、ビアンキに捧げる勝利を摑んだのは…誰か。
決勝は、ウィリアムズのマッサがグリッド位置にキチンと停車出来ず、フォーメーションラップをもう1周する珍しい展開、スタートでフェラーリが見事なロケットスタートでベッテル、ライコネンが1-2体制を一気に築く素晴らしい蹴り出しで、ベッテルにポールポジションをいきなり奪われため焦ったハミルトンは、ニコ・ロズベルグを強引にオーバーテイクしようとしたルイス・ハミルトンは6コーナーでコースオフし、10番手まで下がってしまう。
レースは、中盤までフェラーリ1-2体制が揺らぐこと無く、メルセデスは、ロズベルグもハミルトンもペースが上がらないまま1回目のピットストップで前に出ることも出来なかった。3位のロズベルグに10秒、その後ろのリカルドには、30秒の差をつけていた。一方、スタートで10位に沈んだハミルトンは、29周目にはリカルドをオーバーテイクして4位に浮上する。
そんな中、41周目に1-2フィニッシュの可能性のフェラーリに不吉な無線がライコネンから入る…『なんかパワーユニット変な音するし、パワー上がらない、MGU-K無いよ』(訳:河合ちゃん(一部脚色))と徐々にペースダウンして来てリタイアの可能性が出てきてしまう…(;゚д゚)
そして、悲劇が起きる!43周目、1コーナーに向かうメインストレートのブレーキングでフォースインディアのヒュルケンベルグのマシンからいきなりフロントウィングが脱落してそのまま減速しながらタイヤバリアにクラッシュしてしまいバーチャルセーフティーカー(VSC)からセーフティーカーが導入されてしまい、フェラーリが築き上げたメルセデスとのマージンが無くなってしまう。ライコネンのMGU-Kのトラブルは、セーフティーカー中も悪くなっていく。
あまりにもフロントウィングの破片が散らばっていたために各車(セーフティーカーも)ピットレーンを抜けて周回する珍しい流れになった。これでスタートとレース中で2回目の珍しい展開(笑)
セーフティーカーが捌けると1-2体制のフェラーリとのマージンが無くなったメルセデスのロズベルグがMGU-Kのトラブルでパワーの上がらないライコネンに襲いかかり、1コーナーであっさりオーバーテイクされてしまう、その後ろではまた焦ったハミルトンが自爆する、リスタートで並び掛けてきたリカルドを押し出す感じに接触し、リカルドの右サイドにダメージを与えてしまいドライブスルーペナルティを課せられ表彰台の可能性を完全に無くしてしまう。一方、ダメージを負ったレッドブルのリカルドは、何かが目覚めたかのようにペースがよくなり出す。フェラーリのライコネンは、マシンをリカバリーするためにピットインするも功を奏さず、大幅に後退した末にリタイアを余儀なくされる。
最後のタイヤ交換で手堅くミディアムタイヤを選んでしまった2番手ロズベルグは、次第にリカルドからの追い上げを受けることになる、64周目に両者は1コーナーで接触。これでロズベルグは、右リタイヤのパンクに見舞われた。
結局、ロズベルグも焦りからか大幅な後退を余儀なくされ、ついに表彰台争いからメルセデス2台が消えてしまう展開になった。
その後、メルセデスに代わって2、3番手に浮上したレッドブルもリカルドが接触によるフロントウイングの交換でピットイン、ダニール・クビアトにも10秒ペナルティが課せられたが、それまでに築いた後続との大きなギャップもあり、表彰台のポジションはキープすることが出来た。
結果的にレースを制したのは、スタートから終始独走していたフェラーリのベッテル。フェラーリの育成ドライバーでもあったビアンキに捧げる勝利で幕を下ろした。
2位には、レッドブルのクビアト、3位にもレッドブルのリカルドが入った。開幕戦から不調続きのレッドブルが見事な健闘を見せ今季初のW表彰台を獲得した。4位には、トロロッソのルーキー、フェルスタッペンが入る。5位はマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが獲得。アロンソは22周目にポイント圏内の10番手に浮上すると、レース中盤に一旦は右リヤタイヤのパンクに見舞われたが、2回目のピットストップのタイミングも重なりそれほどダメージを受けず。その後のSCで9番手に浮上すると、終盤上位のマシンが次々とトラブルやアクシデントで後退するなか、最後まで粘り強く走行。最後はハミルトンを抑えて見事5位フィニッシュを果たした。
マクラーレン・ホンダはジェンソン・バトンも9位でチェッカーを受け、今季初のW入賞を達成(前に言ったの勘違いだったみたい(´・ω・`))。W自爆のメルセデス…ハミルトンは6位、ロズベルグ8位に終わった。
《ハンガリーGP 決勝リザルト》
1位 No.5 S.ベッテル / Ferrari 1h46'09.985
2位 No.26 D.クビアト / Red Bull Racing +0'15.748
3位 No.3 D.リカルド / Red Bull Racing +0'25.084
4位 No.33 M.フェルスタッペン / Toro Rosso +0'44.251
5位 No.14 F.アロンソ / McLaren +0'49.079
6位 No.44 L.ハミルトン / Mercedes +0'52.025
7位 No.8 R.グロージャン / Lotus +0'58.578
8位 No.6 N.ロズベルグ / Mercedes +0'58.876
9位 No.22 J.バトン / McLaren +1'07.028
10位 No.9 M.エリクソン / Sauber +1'09.130
11位 No.12 F.ナッセ / Sauber +1'13.458
12位 No.19 F.マッサ / Williams +1'14.278
13位 No.77 V.ボッタス / Williams +1'20.228
14位 No.13 P.マルドナド / Lotus +1'25.142
15位 No.98 R.メリ / Manor -2Laps
-位 No.28 W.スティーブンス / Manor (DNF)
-位 No.7 K.ライコネン / Ferrari (DNF)
-位 No.11 S.ペレス / Force India (DNF)
-位 No.27 N.ヒュルケンベルク / Force India (DNF)
-位 No.55 C.サインツ ジュニア / Toro Rosso (DNF)
いや~メルセデスが表彰台に居ないなんて今季初じゃないかなもしかして、フェラーリが表彰台の真ん中に来るのは、2回目だね。でかしたベッテルε=ε=(ノ≧∇≦)ノてか、よく守り切れたよなポジション。これだけのレースならビアンキも向こうでエキサイトしたはずだよ。
本当、今回フェラーリのスタートがハンパなく良すぎてベッテルもライコネンもこれまでにない良い感じでメルセデスの2台に競り勝てたのがカッコ良かったわ~。ライコネンのMGU-Kがおかしくなるまでは、…今日は、もう絶対1-2Finish確定だな…って思ったもんな。あのペースからリタイアってなるとライコネンもかなり悔しいよな。
今季だとこれ以上の素晴らしいスタートなかったし、あれだけメルセデスを引き離したことなかったもんな。あんだけ離されたら焦って自滅する訳だよね。きっとスタートでベッテルだけが前に出ただけだったらメルセデスも焦らなかったんじゃないかな…ライコネンも続いてったことが大分、効いたんじゃ無いかって思う。ホントねライコネンは、なんの問題も無い素晴らしい走りをしてたと思うよ。ハンガリーGPダメだったからフェラーリとの契約終わりになっちゃうのかな…それが心配なんだよな、ボッタスと契約したとか噂あるしさ。次のスパでは、真ん中に立って頂きたいね!キミといえばスパですから(≧∇≦)b
ハンガリーGPで素晴らしかったのは、フェラーリだけじゃない。むしろ、フェラーリより頑張ったって言っても過言じゃないのがレッドブルの2台、特にリカルドだね。2台とも表彰台を狙えるようなポジションには、居なかったんだよね。それくらいフェラーリとの差があったし、ヒュルケンベルグのクラッシュがあった後のセーフティーカーでタイム差が減って近づけたのがターニングポイントで。リスタートで焦ってるハミルトンがリカルドに接触してリカルドのマシンの右サイドが壊れてペナルティでハミルトンが消え、ロズベルグをオーバーテイクしたらクロスラインで抜き返そうとしたらリカルドのフロントウィングに当たってパンクして自滅してくれるメルセデスの慌てまくりなミスのおかげで表彰台やったよな。これがまた傷ついたマシンでよく戦うんだわ。壊れたのにめっちゃ追いあげんだこれが、マシンボロボロですよ。
今季初だよねレッドブルの表彰台ってさ。若い世代(同い年)が大活躍してるね。
メルセデスは、ちょっと油断してたんだろうな。スタートで抜かれても最終的には先頭は、メルセデスだ!的なね。フェラーリは、前に来るほどスタートは、速くないでしょうって感じ?
だから、ハミルトンは、焦って1周目で順位かなり下げたし、オーバーテイクも強引っていうか接触しちゃうくらい雑になってたんだろうな。ロズベルグに至っては、敵はハミルトンだけに絞ってるから戦略をミスしてタイヤ選択を誤るんだよね。終盤のリカルドとの接触なんかもろ焦り見え見えだったし。
まぁ、こういうレースがないとね。いつもここばかり勝ってたら詰まんないしね。
ビアンキが亡くなったってニュースは、セナが亡くなってから21年…F1界に悲しみを運んだな。あの日から9ヶ月頑張って戦ったんだよね。
自分と同じ歳で夢を叶えてF1ドライバーになって去年のモナコで1ポイントを取ってこれからが始まりだった矢先に、日本GPであんな事故に合ってしまうなんて…もう少し早く赤旗出せてればビアンキは、今も走ってたに違いない。
もう二度と同じようなことが起きないようになるといいな。
今回のレースは、エキサイティングだったし、ベッテルが勝ってフェラーリファミリーだったビアンキに捧げるレースとして最高の終わり方したから良かった。
ビアンキには安らかに眠って欲しいな。
なんかうまくまとまらない申し訳ないこんなんでorz