2009年07月16日
こんばんは。Jです。
Jの体験を小説風にしてみました。
長いですwwちなみにR指定ね。削除覚悟で。
ではでははじまりはじまり~。
(あ~あづい~)
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初夏の熱気に蝉もちらほらと木に登り始めたある日。Jは、あるお客さんからの依頼でお届けものをすることとなった。
伊藤-(仮名)。彼はそう名乗った。
届け先は職場から程近いホテルの一室。別段特別な仕事ではないが、Jは初夏のジメジメした暑さに昼下がりの刻、早く仕事を片付けて昼飯にありつきたいと思いながら職場を出たのであった。まさかアンビリーバボーな体験をすることになるとは知らず…。
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(ここか…。なんだよ昼間から…)
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指定されたホテルは所謂ラブホテルの一室であった。
当然客などおらず、フロントにすら人がいない。こういう場合、必ずフロントに確認するのが常識である。場所が場所だけに、業者が勝手にフロアを闊歩していたらプライバシーなど成立しない。だいたいこちらが御免こうむりたい。
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「すいません。3階のお部屋に伊藤さんという方から依頼でお届けものなんですが。。」
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掃除でもしていたのか、息を切らしながらフロントに戻ってきた40代半ばと思われる女性スタッフにそう告げると、「あっ…あぁ~」と意味深な返事とともに、刹那の沈黙。結局電話確認した後、直接お部屋に持っていってくださいとのこと。
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(えっ…俺が行くの?)
とは思いながら、はい。じゃあ失礼しま~す。
だれも居ない(当たり前だが)フロアを3階まで上っていく。少し緊張しながら…。やはり場所が場所だけに、人の秘密を覗くような変な気持ちになることを禁じえない。
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(ここか…)
一息ついて、生唾を飲んだような決心とともにドアをノック…
ちなみにノックは世界の常識で3回以上と決まっている。2回というのは便所ノックだ。しかも世界の常識というところがすごい。最近知った。
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コンコン…(便所ノックww)
まあ環境もあってJも冷静さを欠いていたとww
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カチャ…
静かにノブが回りドアが2ミリ開いて止まった。
?
(トン トン トントン
?
何かが飛び跳ねている!?
そうはっきりと分かった次の瞬間、2ミリ開いて止まったドアがトンと押され10cmほどJのほうに開いてきた。
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ム゙------------------
かすかな振動音と確かな呼吸音と共に、Jの目の前に現われた「伊藤」と名乗ったはずの男。それが「伊藤」という男だと冷静に認識できたのはそれからずっと先のことになる。
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Jは下から上に視線を上げていったと記憶している。Jの記憶を元に後から確かこうだったという完全なる「伊藤」をここに言葉で再現してみる…。
「何故か」という表現はあえて省く。それは1つの概念ですべて片がつくため、無駄な表現であるからだ。
では…
足が見えた。
足枷をしている。何かが飛び跳ねているというJの判断は正しかった。これでは歩けない。
足首からずっと生足。きれいに剃られている。太もももあらわな下肢からぽっちゃりとした体系が分かった。無理のある下腹部は赤いブルマに収められていた。
ポコッとあまり出たお腹の上は純白のセーラー服がキツめに、しかし誇らしげに纏われ、胸には可愛い女の子が縛られている絵の描かれたバッジが。
よく見えなかったが、確かに両腕は体の後ろに回され多分縛られている。
胸ポケットには綺麗にたたまれた一万円札。
口には穴の開いたゴルフボール位の大きさの猿ぐつわが思いっきり食い込んでいる。
これでは呼吸音は消せない。
よく見ると体の下のほうに電気コードが、おそらく尻のあたりから垂れてるが…。
見た目30代後半の男は普通の中分けの髪型にメガネをかけていた。むしろ髪型とメガネ以外にまともなところは何一つなかった。
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う゛う゛、う゛う゛…
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貴方ならこの状況をどう理解しますか?
というよりSMという1つの便利な単語がすべての疑問をなかったことにした。
しかし初めて目の当たりにする光景にやはり恐怖感がなかったといったら嘘になる。ただし怖いの意味が違う。Jは努めて冷静に振舞った。震えていたことは認めるが。
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う゛う゛、う゛う゛…
どうやら荷物は横の棚の上に置けということらしい。すっかり「伊藤」という男の目は怯えている…のか?悦に浸ってるのか?
う゛う゛、う゛う゛…
どうやらお金は胸ポケットから取ってくれという。
震える手を胸ポケットに伸ばす…
ム゙-----------------
???
う゛う゛、う゛う゛…
鈍い微かな振動音と共に、彼の体はもぞもぞと震えて確かに困った顔になる。
解っていてもJも身体がいうことをきかない。おつりを渡そうとしてしまう。
う゛う゛、う゛う゛…
あぁ、申し訳ない…。ここに置いておきます…。
う゛う゛、う゛う゛…
安心したのか、確かに彼の顔に安堵の…ム゙-----------------
う゛う゛、う゛う゛…う゛う゛、う゛う゛…………
ガチャっ。
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アホらしいのでとっととドアを閉めてJは帰路に。まだ動悸と震えが止まらなかった…。
何だったのだろう。
お金の受け渡しが完了している以上、彼は依頼人で、Jは仕事をした。
しかしなんだか趣味に付き合わされた感が消せない。
そして「伊藤」と名乗る男の後ろにもう一人の人間がいたはずで。
無駄な創造を繰り返してホテルを後にする。
帰り道、暑さを忘れ蝉の鳴き声が遠くなっていた。
Posted at 2009/07/17 00:23:05 | |
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